訪問できたこと自体にこれほど感動したのは、「竹駒」@花巻、「のぼる屋」@鹿児島、「彩未」@札幌以来かなあ。今回の出張では、こちらと「おいげん」さんの豚骨がすばらしかったです。家系が福岡の地で独自の進化を遂げた「入船食堂」も印象に残りました。
1日目は「博多一双」に始まり、デイトスの「shinshin」「長浜ナンバーワン」と全く口に合わず、店選びを間違ったかと思ったら、帰京前の最後の2軒で大当たりを引いて、満足。
ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。
仕事でインターシティの方へ。立ち寄れそうなラーメン店が二郎しかなかったので、素直に。特にハマってはいないけど、あれば食べるというのが、ここ数年の二郎とのつきあい方。決して大食いでもないし、常にBMI22くらいで収めていますが、小であればどんなタイミングでも食べられます。一応並び方とか食券買うタイミングとか、ネットで予習してしまうのが小心者の性。午後1時30分で8人待ち。このくらいなら。
【実食メニュー】普通盛 小(¥700)
用事は終えたので、「ニンニク少し」で。
【感想】 少ない二郎経験からすると、デフォルトでかなりタレが濃くしょっぱめに感じます。ベースの豚骨は比較的さらっとした印象で、脂っこさもあまりなく。このスープならニンニクなしでも食べられる気がします。醤油一辺倒なので、後半飽きやすいきらいがあります。
麺は平打ちの太麺。茹で加減は堅すぎず柔らかすぎず、歯切れが良く食べやすいけれど、タレが強いのでオーションの風味が分かりづらい。量はやや多めに感じました。相対的にヤサイは若干少ないかにも感じました。固形物の総量としては天地が簡単に返せる程度。豚は肉厚で柔らかく美味しい。
【総評】 ネットの評判からして期待したのですが、ちと塩辛いので、野菜増した方がバランスがよいかも。☆☆☆☆☆☆★(6.5)
下馬四つ角近くにオープンした、ラーメン店というか地元今村製麺のアンテナショップ。今村製麺はスーパーの「やまか」等で家庭用の麺はよく見かけるのですが、ラーメン店で使っているお店は聞いたことがないような。うどんも蕎麦もあれば、麺が選べるのも特徴的。持ち帰り麺の直売も。
【実食メニュー】チャーシュー麺(¥800)
基本の「和風ラーメン」のチャーシュー増量版。麺は中庸っぽい「平切」にしてみます。
【感想】 さらっとしているというかぺらぺらというか、鶏ガラベースに若干の乾物を加えたようなオーソドックスなスープだと思うのですが、「和風」の要素がないし、香味野菜の香り等もなく、相対的にタレの醤油の香りが際立ちます。フードコート的なスープから化調をそれなりに抜いたらできそうにも思えて、これでデフォルトが600円といわれるとどうか。
麺はコシや弾力に欠ける中細ストレート。スープ以上に麺が好みではないなあ。考えてみれば、子供の頃から、今村製麺は焼きそばは美味しいがラーメンは今ひとつ、という家族の共通了解がありました。チャーシューはそれなりに柔らかくてまずまず。メンマは臭みのあるチープなもの。
【総評】 麺を否定してしまったら何も残りませんが、お土産で買って帰った3人前400円の「蒸し焼きそば」。これは非常に美味しかったです。
何度も訪れているのに、毎回未訪の新店が複数オープンしているというすごいエリア、北久里浜。今回は、イツワ製麺所に隣接してオープンし、同店との関連がいろいろ取り沙汰される「ラーメン エイト(8)」を軸に。隠れ家的な雰囲気で、内装は避暑地の喫茶店のような木のカウンター1本。ロメスパ御用達「ボルカノスパゲッチ」のマークの掲示があり、「つけパスタ」も売りのよう。
【実食メニュー】正油ラーメン(¥700)
「甘口醤油と中華油の細麺」という筆頭メニュー。
【感想】 見た目はシンプルな醤油ラーメン。ベースは鶏だと思うのですが、甘口醤油のタレがその名の通りかなり甘めで味の全体を支配します。苦手かもしれないと思ったらやはり苦手でした。単純に好みを外れます。ショウガっぽい香りは表面の香味油からでしょうか。
麺は中細ストレート。滑らかながらもしっかりした歯触りとコシを備えていて、何となくイツワっぽくも感じるところ。鶏、豚2種類のチャーシューはいずれも柔らかく仕上がり美味しい。メンマは食感、素材とも良いもの。
【総評】 ☆☆☆☆☆☆(6.0)
休日出勤ありきのラーメン店選び。日曜営業かつ上野東京ライン1本で都内徒歩圏、と考えたら、稲荷町も上野の徒歩圏ということで、「稲荷屋」さんへ。「麺や福」の跡地、期待値低めで、こういう機会でもないと行きそびれそうなので。外観の色使いが二郎系っぽくて、されど普通の鶏ガラスープとの情報だけをもって。
【実食メニュー】醤油背脂・細麺(¥750)
普通の「醤油」と背脂入りメニュー、いずれも太麺・細麺ありという珍しい構成。
【感想】 思っていたよりはるかに美味しいです。ベースはさらっとした鶏ガラスープっぽいのですが、ほのかなニンニク臭をまとった背脂と香味油がいい塩梅のこってり感を演出。ほどよい甘みがあり、醤油ダレも角が立たず、背脂の口溶けの良さも相俟って、いわゆるチャッチャ系とは異なる優れたバランス感。
麺は自分が選んだのですが、細ストレート。喉越しよく適度なコシもあり、意外にも背脂スープとの相性が悪くない。チャーシュー、メンマは特筆すべきものはないか。モヤシはシャキシャキで、半熟味玉がデフォで入るのはお得感あり。
【総評】 清潔感もあり、普段使いにはいいお店。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)
あまりに暑くて、かき氷的な何かを食べられるお店を探してふらふらしてたら、こっちが先に見つかってしまったので、まあ食べますよね。「らーめん まる玉」の新橋店。都内では3店舗目らしいですが、HPによると、本店の次に歴史があるのは辻堂店になってしまったようで、川口のお店は完全になくなったのですね。
【実食メニュー】からし入りらーめん(¥780)
本店でも辻堂でも食べてないやつを。
【感想】 鶏白湯のパイオニア、私にとっても鶏白湯初体験の味にして、唯一無二の味わい。記憶していたより若干粘度が高くて鶏のクセないしワイルド感も強めで、美味しい豚骨ラーメンを鶏で表現したような味わい、という初めて受けた新鮮な印象が再びアップデートされます。「からし」は青唐辛子のエキスなのかな、味の大勢に影響を与えず、ピリピリ感が味わえて面白いです。
麺は細縮れ麺。ぽそぽそっとした食感で、スナック的というか少しばかりチープな印象も受けるのもいつも通り。今度は固めで注文してみようか。チャーシューは柔らかくしっかりめの味付け、アオサの香りはやはりこのスープによく合う。
【総評】 安定の美味しさ。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)
ネットでの評判が全く芳しくないのに、個人的に美味しかったお店がいくつかあります。その中から、「noodles shop WATARU」さん。昔、「北かま」の支店があったところですね。そのあと「魚らん坂」を絡めて何度かリニューアルされて、最終的に独立されたとか何とか。一度も食べたことがないので、この機会に。
【実食メニュー】14種野菜の味噌らーめん(¥780)
ネーミングに純粋に惹かれました。
【感想】 主たるネットレビュー時点よりもいい方に修正されたのかな。ベースのスープも味噌ダレも適度な濃度で、白味噌を主体としながらもべったりした甘みを抑えつつ、加熱による風味飛びもなく、野菜主体のコクもしっかりとスープの構成要素となり・・・。もっと美味しいと思う味噌ラーメンはいくらもありますが、この素材を用いた普段使いできるお店としては、理想の仕上がりに近いです。
麺は中太ほぼストレート。味噌ダレを受け止める適度なむっちり感とコシで、スープの雰囲気とはいい相性だと思います。14種類の炒め野菜は、はっきり種類を意識できるはずもなく、もやし、キャベツ、白菜、たまねぎ、にんじんあたりがメインですが、絶妙なシャキシャキ感がある炒め加減が素晴らしく、食事としての満足度が高いです。
【総評】 土曜日訪問のせいかアキバっぽい客層で、店内ディスプレイ等もそれっぽいのですが、オフィス街で常連を掴む方が流行る味だという気もします。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)