新橋駅周辺って、それなりのレベルにあるのに何故か無名なお店が多いですよね。「麺家 酒家」「みのや」「虎之助」……こちらは先日まで存在すら知りませんでした。「麺 大ちゃん」さん。西小山にあったお店が昨年新橋に移転してきたようですね。

もう少し有名になってもいいのにね。なんたって、富山の漁師がつくる「甘エビのスープ」なんだから。あれだけ生臭い食材が、いかにラーメンスープに昇華するのか。エビ系スープなので直感で塩に。

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珍しい平たいお皿で出てくるラーメンは、予想以上。ベースはおそらく鶏ガラでしょうが、そこに昆布などと共にうまくエビの香りを効かせています。

甘エビが主役かと問われると微妙なところですが、エビの香りは十分に活かされ全体のまとまりはよく、臭みもない。

エビ油なのかな、表面に浮いた油滴の大きな香味油も効果的で、塩が立ちすぎるのを抑えるとともに、どことなく洋風な印象も与えます。大きな冒険はしていないけど、「二代目けいすけ」みたいなエビに比べると高く評価できます。

麺は透明感のある中細縮れで、優しいスープとの相性はいい。具の盛りつけもきれいで、茎ワカメやカイワレは特に合ってる気がします。チャーシューも肉の味がしっかりして、意外に実力派。タケノコはあってもなくても。具の方の甘エビも香ばしく臭みはない。

再食したいほどの強い印象は残しませんが、味わいあるスープに思わず最後まで飲み干してしまった。新橋駅の最も浜松町寄りのガード付近というかなり悪い立地条件ですが、頑張って欲しい。☆☆☆☆☆☆☆(7.0+)