ラーメン研究日をいただきまして、都内で開店日と提供杯数の点でもっとも敷居の高いこちらを訪問。「鳥料理 有明」の「軍鶏水炊きらーめん」。限定20食は外されたらしいのですが、営業時間1.5時間&スープ切れまでは変わりませんし、開店時で12,3人くらい同時入店になりましたか。

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昼は本当にご主人の川上氏お一人でやってらっしゃるんですね。同時に2杯ずつ手際よく作られ、ゆったり落ち着いたカウンター席で供される1杯は、シンプルながら非常に美しい。お昼からのこの贅沢感はなんとも心地よいです。

鶏専門店のラーメンとのことで、今はなき「山彦」の幻影にとらわれすぎてるんですかね、上品すぎてちと物足りないです。とろみはさほど感じないのですが、スープ自体に炊いたお米が使われているんだそうで、そのせいか若干の濁りがあり、鶏も非常に穏やかに主張してきます。

鍋の後の〆のラーメンみたいなイメージとも少し違いますね。お粥だとかのように、もっとやらかく品のある感じ。麺は開化楼の細縮れで、固めの食感だけどスープの持ち上げはしっかりして、さすがの相性のよさ。

鶏チャーシューは小ぶりであまり印象に残りませんが、もみじおろしがラーメンに合うというのは新鮮。最後に残ったスープに無料の「洗い飯」を投入すると、今度はタマネギのシャキシャキ感が効いてきます。卓上のポン酢をちょっとたらしてご飯をいただくと、キリッと引き締まる感じでいい。最後の1滴1粒まで残さずいただきました。

余韻に浸るでもなく、すぐ「こうかいぼう」を探してしまったのは、やはり自分が知らぬうちにインパクトのあるものばかり求めるようになってしまったということなのでしょうか。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)