過去の食べ歩き史上最遠、23区の北の果てですね。もう少しで高島平という地、西台です。「戎」「欣家」の2大石神本掲載店目当てで行ったら、「戎」の不定休に当たったり、その代わりが「Js」になったり……。

で、「欣家」。駅前に人なんていなかったのに店内は4人待ちだし、期待にはほど遠いつけめんだったし、がっかりな旅でした。あっ、なんか結論が先になっちゃいましたね。

大好きな「道頓堀」出身とのことで、和光に行ったら本家で食えるじゃないかとの思いもありましたが、何か進化した形が見られれば。見た目、というか器の雰囲気や麺の太さ、ワカメがのってるあたりが確かに「道頓堀」風。
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食べてみると、つけだれがまずかなり違う。出身ははっきりと煮干しがガツンと来るのですが、こちらは魚介系がもっとえぐい感じで出てくる。最大の特徴はメヒカリを使ってるとのことで、唐揚げで食うあれですよね。

その他の素材を見ても、アゴ、アジ、サバなど強めのものが多くて、もう少し甘さや油を足してくれた方がいただきやすいかもしれない。あんまり好きじゃない。

で、最大の問題が麺です。これこそ「道頓堀」に近づけば近づくほどいいものになるはずなのに、最近の自家製麺店の中でも最悪のもの。何に近いかと考えたら、生タイプのカップうどん。あれですね。

少し縮れのある太麺ですが、弾力が無くすぐにぷちっと切れてしまい、もちろんコシも全くない。茹で加減の間違いだけでここまでにはならない気がします。麺自体の風味も乏しく、つけ麺メインの店でこれはない。

チャーシューとメンマの出来がまずまずだった気もしますが、それ以前のお話。スープにブレがあるのはラーメン店として通常のことですが、自家製麺もぶれるのでしょうか。☆☆☆☆☆★(5.5+)