仮更新

江古田まで来ると、すっかり東京という感じがしますね。池袋以西では一番ほっとする町かも。課題店は地元で人気という「一心軒」さん。駅を南に出て線路伝いに右へ、1本目の路地を左折して間もなく。

確かに若い学生さんらしい客ばかりで賑わっており、期待できそう。店主はなかなか実直そうな雰囲気。「喜楽」インスパイアとのことで、どこまで迫れるのか楽しみ。

出て来た1杯は、確かに揚げ葱の散らしかたや麺の雰囲気は「喜楽」を彷彿とさせる。しかし食べてみるとだいぶ違う。とにかくスープが致命的に薄い。喜楽の面白さは揚げ葱が単なるトッピングではなくスープを構成する1素材になってるところにあって、揚げ葱や揚げニンニクで味を整えるわけではない。

こちらのスープは不出来に当たったのか、かなりお湯のような印象で、揚げ葱揚げニンニクで何とか食わせる力技になってます。タレも弱く残念。揚げ葱自体も黒っぽく、喜楽のような甘みを表現してない。

麺はもちもち感とコシの同居する、まさに自家製麺の神髄とも言うべきもので旨い。炙りチャーシューや味玉の仕上がりは上々で、丁寧な仕事ぶりは伺える。☆☆☆☆☆★(5.5+)