ネットで話題の新店、というかこんな近所にラーメン屋ができたとなれば、行ってみるしかないでしょう。今月10日にオープンしたばかりの「愛宕 六助」さん。「愛宕」を冠するラーメン店が現れるとはねぇ。住所は西新橋。徒歩30秒の「がんや」に次いで、事務所から1分半くらいですか。

山口県の小野田で創業27年という老舗豚骨ラーメン店の暖簾分けだそうで、すごいご当地ラーメンがやってきましたね。豚骨ラーメンでデフォルト?1000という超強気な値段設定。確かにお店は高級感が漂っています。

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見た目には、博多であればかなり色の濃い部類の、醤油ダレが強そうな豚骨スープ。ところが口にしてみると、濃厚で一定の粘度を備えながらも重たさはなくさらっとしてまろやか、豚臭さのない非常に上品な味わい。

豚らしいワイルド感がないしタレも決して濃くないのに、不思議と物足りなさはない。豚骨の旨い部分だけを引き出しているということだろう。野菜や鶏は使わず、純粋に豚骨のみを強烈な火力で炊き出すのだそうだ。

麺は26番くらいか、細ストレートの低加水だが、固め注文にして少しスープを吸ったくらいが旨い。最初からスープに麺が絡みあってこそ味だから、本来の味を損なう替え玉は無いのだとか何とか、そのこだわりも分かる気がする。

細めのメンマも上品、チャーシューは薄めのバラが4枚、ちょっと味が抜けているが悪くない。カウンターのおにぎりとたくあんが食べ放題、「店長からです」と辛モヤシが出てきたりと、お値段が高いなりにサービスは非常にいい。獣臭さ・脂っこさのないスープに白飯がよく合うのだ。

酒とつまみの種類が少ないので、これからいかなる路線に進むのか注目したいところ。接客のおねえさんがかあいらしくて感じがよかったし、おおむね満足。☆☆☆☆☆☆★(6.5+)

※08年3月現在、らーめんは?800でおにぎり2個付きになっているようです。2個食べれば十分満腹でしょう。