あまり大きな町が無いように見えて、いろんな駅に有名なラーメン店が点在しているのが北区。今回は赤羽の「ゆうひ屋」さんを。この町に来るのは初めてですね。全体の雰囲気は蒲田に近い感じがして、ちょっと苦手。

いわゆるWスープのお店ですが、赤羽のラーメン専門店としては古参の部類で、「オレが唸ったラーメン」(佐野本)にも掲載されてるんだそうだ。ゴールデンポークのゲンコツを使用したスープが話題とのこと。通常のラーメンで。

e1ce9476.jpg
ネットでは店主がいるときと女性ひとりの時(今回は後者)で味が違うとか何とか言われてますが、これはまったくダメですわ。

醤油、魚介(節系)、揚げねぎ、カイワレ、香りの強い素材がどれもバラバラな方向に主張しあって、ひと言で言えば臭いスープ。全体にのっぺりと平板な印象だし、何でも入れればアクセントになる訳じゃないと思うんだけど。

麺は三河屋の中細縮れなのですが、インスタント麺にあるような安っぽい食感とともに、全くスープとかみ合っていない。店内には佐野本の掲載頁が貼ってあって、よくよく読んでみれば麺が全くダメで、俺が製麺所に話つけてやろうか、みたいなことまで書いてある。本当に唸る味だったのだろうか。

「裸の少年」の収録後、店主が佐野さんのアドバイスに従ったとかいう話を耳にしますが、佐野本の写真と比較する限り、こちらは何も変えなかったようです。チャーシューも味玉も凡庸だったし、もういいや。

☆☆☆☆☆★(5.5)