お仕事で国分寺方面に行く機会がありましたので、多摩のラーメン本などを参考に絞った結果、「孫市@西国分寺」が定休日ということもあり、石神本掲載歴もある「和尚@国分寺」に決定。

昼のオープンと同時くらいに着いてしまい、「営業中」とあるのにのぼりなどは店の中だし、とドアを開けてみると防犯ブザーのような音が鳴り、店内反応無し。まだ開店前かと一度店を出てひと回りするも変化無し、仕方なくもっと奥まで入ってみると、どうやら先ほどから営業中だったらしい。

メニゥ裏には佐野さんの「俺が唸った」紹介時の記事コピーが。ずっと後客は来なかったが、名店のようだ。04年移転にしては内装がくたびれた感じだし、かつて壁に飾ってあったらしい大漁旗が無造作に積んであったり、気になるところはあったけども。

b1685679.jpg
正油ラーメン+味玉を。魚介を長時間煮立たせないため、直前に動物系スープと合わせて熱したステンレスの分銅を投入して熱する……という作業工程は厨房が奥まってて見られず。

鰹・鯵等の魚介の風味は魚粉とも相俟ってなかなか強烈なのですが、いかんせん動物系が弱すぎる。さらっとを通り越して水っぽい。Wスープとしてのバランスがちょっと。

麺は中太のストレートに近い角ばった形状の麺で、コシも弾力も中途半端でまったく好みではないです。もう少しもっちりして風味のよい麺なら。

チャーシューは、世間で言うほどの燻製感はないものの、やらかいバラロールで旨いですし、味玉もまずまず。真っ黒なメンマは予想通りやや甘め、山くらげはあまり存在感がない。

最後にトイレを借りたところ、洗面台のホーローシンクが、見たこともない真っ黒な色をしていた。たいへん象徴的な光景でした。

☆☆☆☆☆★(5.5)