アメリカでは選挙の投票日は火曜日だといいますが、休みを削ってまで義務を果たすというのはやっぱりおかしいですよね。倫理研修が土曜というのも解せないのですが、いい機会なので今年中に絶対に行きたかった課題店へ。

つくばエクスプレスに乗るのも初めてですし、全く知らない六町なる駅から歩くこと15分近く。こんなに辺鄙なところに行列店があるとは半信半疑でしたが、近づくとたしかに豚骨臭が漂ってきます。「田中商店」さん。

30席以上はある広い店内、開店5分後くらいにうまく到着し、7割の入りくらいで座れましたが、退店時にはまさかの20人以上の並び。豚骨ラーメンに行列という事態がまず信じられない。

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東京最高の豚骨スープとはどんなに強烈なのだろうかと楽しみにしてましたが、意外にも「ぼたん」と較べると上品な味でした。

たしかにかなりの濃厚さでとろみもあるのだけど、舌にざらつくような感触や独特の臭みが全くなく、旨みだけが凝縮された完成度が非常に高いスープ。

豚骨なのに雑味を微塵も感じさせず、クリアで均質感があり、混じりっけなしの純豚骨。タレの味も最小限。ここに紅ショウガやニンニクや高菜の入り込む余地はないです。

麺はおそらく切り刃28番の極細低加水ストレート。ハリガネ注文はザクザクした食感と小麦の香りが存分に楽しめる。独特のアンモニア臭も最小限に抑えられ、女性客でも替え玉してるのも納得。

チャーシューはスモークした感じのジューシーなものが2枚。博多豚骨の店としては抜群の旨さ。キクラゲを追加したら、たっぷりと入れてくれた。自由トッピングの高菜は激辛なので、スープをよく楽しんでから。

明太ごはんが業務用チューブのような安物でなく、ちゃんとした切れ子がたっぷりのってきたのもうれしい。来月から基本が680円という、博多豚骨ではちょっと考えられない値上げに踏み切るようですが、この行列なら問題はないのでしょう。

期待通りの満足感だった。遠いけど。☆☆☆☆☆☆☆☆★(8.5+)