ずっと行きたかった店なのですが、期せずして初訪問。東長崎の「きん」がまさかの午後2時過ぎ10人越えで、30分以上並ぶべき店か分からないのでとりあえず別用を済ませ、池袋の先まで戻るのが面倒だったので幡ヶ谷に。

こちらも5人待ちでしたが、午後4時スープ切れまで営業に3時40分到着で食べられたのだから幸運でした。「新潟濃厚味噌 弥彦」さん。言わずと知れた、味噌部門では各所で話題をさらった昨年の新店ですね。平日は鯛だし豚骨の「我武者羅」、休日のみのセカンドブランドとなる。

基本の「越後味噌剛麺」。コッテリスープに多加水熟成ぷりぷり麺という札幌スタイルは、味噌の王道ではなくなりつつある気がします。

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割スープを自分で足しながらいただく新潟スタイルといいつつ、そのままでも十分食べられる。ベースは赤味噌でしょうか、ご当地調味料の「かんずり」も入っているらしいですが、味噌がガツンと来るものの、いたずらに塩辛いことはなく、コクや甘みがしっかり感じられる。

この味噌ダレをがっちり受け止めるスープは、ここが「我武者羅」であることを思い出すマイルドな白濁豚骨。そこに粗挽きの魚介系素材が加えてある様子。味噌スープにコッテリ感は必然ではないのだ。

割スープを少しずつ加えていくと次第にマイルドになって、味噌のもつ本来の味わいがよりはっきりと感じられるようになる。馬場の某店と違い、超巨大レンゲが飾りでなく、濃度調整に重宝します。

これに合わせるのは三河屋製麺の極太麺。しっかり噛みごたえとコシがあって、濃厚なスープに負けない力強さがある。200グラムあるというがその量を感じさせない。

具ではまず、ショウガ風味の豚角煮がやらかく仕上がって旨い。メンマも太めでジューシー。野菜は特に白菜の甘みと食感がよい。いわゆる「はじかみ」が別皿で付いてくる。

味噌では都内でもトップクラスでしょうね。本当に美味しかった。☆☆☆☆☆☆☆☆★(8.5)