一度タイミングを逃してその後マスコミの話題先行になってしまうと、行きたくても足が向かなくなってしまう。最近は新店専門になりかけてましたが、ぴあ本に「土日は16時過ぎが狙い目」とあったので、スープ切れも覚悟で。「アイバンラーメン」さん。

たしかに並び無し2席空席あり。そして、いつもテレビで拝見してるアイバンさんもいらっしゃる。店主が店にいるのは当たり前ですが、ちょっとした感動があるのは「多賀野」の高野さん以来かな。初訪なので「塩半熟卵ラーメン」。ご飯ものは遠慮しておいた。

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ひと口スープを飲んでみると、思ったよりもオイリー。鶏油中心でしょうね、べとつきやしつこさは皆無で、後味はさらっとしている。

見た目は魚粉が随分浮いているように見えますが、ベースは丸鶏の旨みがよく出た、非常にふっくらとしたスープ。そこに絶妙な塩梅で魚介を効かせてくる。

塩ダレも丸みがありますし、アメリカ人の店主という先入観を除いてもなお洋風な印象を受けるのは、野菜の使い方が巧いからなんでしょうね。

麺は自家製という細ストレート。断面は正方形に近いつるっとしたものだが、コシもしっかりして旨い。多めの油のおかげもあって、スープの絡みも良い。

チャーシューは味付けは薄めであるが肉の味を残し柔らかく、半熟卵も味付けは薄め。メンマもしっかり上質の穂先で、手を抜いていない。

荷物を置くところが全くないのと金属製のレンゲが異常に使いにくい点は大きくマイナス。ラーメンをあれだけ愛するご主人なら、この程度のことは気付いて欲しい。

話題先行だったが、味もそれに見合う水準だった。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0+)