平日休みを利用しないと行かれそうもない店、ということで浮かんだのがこちら。赤羽の「麺 高はし」さん。昼営業約2時間、夜は1時間以下+行列店という敷居の高さ。ファーストロット狙いで開店15分前に着いたが、7席に対して10人目で逃しました。トータル25分待ちくらいか。「半肉入りつけそば」を注文。

接客面でネットでは悪い評判ばかりなので構えてましたが、携帯禁止と1万円札が使えないとのありがちな貼り紙があるほか、生玉ネギスプーン3杯以上有料のローカルルールがあるくらいで、気さくな感じのご主人でした。

行列中に煙草をふかすような輩もなく客層もちゃんとしたお店で、非常識な言動をして注意を受けた人間が過剰反応するから変な評判が立つんじゃないのかね。接客業自体が向いてないような若いのが偉そうにやっている店が、他にいくらもあるのに。

つけダレは、甘・辛・酸のいずれも強調しない、非常にシンプルな味わいのもの。豚足・モミジ等+魚介だそうですが粘度は高くなく、動物系の旨みに魚介の香りがきれいに出て、さっぱりといただけます。

まさに「飽きない味」を体現しているといった趣で、神奈川県から、とか行列してまで、となるとどうだろう。出てくるのは基本味で、あとは生玉ねぎや魚粉などを加えて自分なりにアレンジして食べればいいのでしょう。

麺は開化楼の低加水太麺なのですが、特徴がないのが特徴といった感じ。格別コシが強いとかもっちり感があるとか、風味がいいとかみずみずしいとかもなく、開化楼のつけ麺というブランドイメージとは離れるかな。

「半肉入り」とはいいますが、ローストされた旨みたっぷりのチャーシューがゴロゴロ入ってます。麺を浸けるのに邪魔になるような凄まじい量で、まずはチャーシューをひたすら食べることになりましたが、心意気が嬉しいですね。

近所にあって、昼時を外せば並ばず食えるような店だったら常連ですね。☆☆☆☆☆☆★(6.5)