横浜からさいたまへ、ほどよく時間が余りそうな移動、となれば赤羽途中下車。機会がなかった未訪店がいくつかありますから。仕事中なので1軒。となれば第一候補の「麺士 武双」に。昼は2時半頃スープ切れと聞いてましたが、3時近くても大丈夫でした。

「麺屋武蔵」出身の双子の店主に、背脂の「赤」と海老油の「黒」の二本立てメニゥで話題になりましたが、「黒」は売り切れで、第3の味、「マー黒武士」が登場してます。背脂は苦手な部類なので、「マー黒武士味玉」で。

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ビジュアルは予想通り。「赤」と「黒」は特にスープの色を指すわけではなかったと思いますが、これはその名の通り黒ですね。

マー油を入れるとどんな豚骨スープもそれなりに食えてしまうので、それ自体あまりいいイメージは持っていないのですが、ここのマー油は美味しいですね。

まず、スープに浮かんでいるというのではなく、きれいに混ざってしっかり味の構成要素になっています。ベースの豚骨スープはクセのないライトなものだと思います。

何より、ニンニクの香りの「新鮮さ」がいいですね。あんまり作り置きをしていないような、手作り感のある香ばしさが○。豚骨とマー油と、もうひと味何か入っている気もしますが。

麺は丸っこい中太ストレート麺。芯はしっかりしているものの、あんかけパスタの店の麺のような、かなりソフトな食感で非常に違和感があります。好みどうこうより、こういう麺は滅多にないので。

チャーシューはほろほろやわらかいもの。味玉は黄身がきれいなゼリー状。メンマは臭みが無く薄味。出身が出身だけに、いい加減な仕事はしませんね。

今回は新メニゥでしたから、機会があれば基本の「黒」を味わいたいところ。☆☆☆☆☆☆(6.0+)