次の機会がいつになるかわからない松江出張。「花さか」「ひばり」など駅から離れた最近の人気店も気になりましたが、まずは老舗の1杯を。1軒目は、創業50年以上、朝9時半から営業という松江のソウルフード、必食のこちらへ。「太平楽」さん。

11時過ぎに伺いましたが、ほぼ満席の賑わい。皆さんテレビの高校野球に夢中になってます。メニューはラーメンのみで、盛りの違いで何と300円、400円、500円というあり得ない安さ。予定が3軒なので普通盛りで。

調理過程を見ていると、独創的すぎます。先に麺を茹で上げて、手に持った器とザルに麺を往復させる独特な湯切りを経て、麺を何も入ってない丼に投入。スープはタレが存在しないようで、茶濁したスープの寸胴に大量の白い粉を直入れ。長らくほっとかれた麺に上からスープが注がれます。

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スープを一口いただくと、予想通りなんですが、化調そのものの味がします。スープと馴染んでないんじゃないですかね。豚骨ベースで、茶濁しているようにかなりボディはしっかりしており、決して薄っぺらい印象ではないのですが。

麺は中太縮れ。まぁ想像したとおりといいますか、やわやわです。たとえばスープを先に丼に入れておくとか、麺を放置する時間を短くするとか、化調をもう少し前に入れるとか、そういう感じで食べてみたい気もしました。

チャーシュー、メンマはそれらに比べたら至って普通。もやしは昔ながらの細いもの。良くも悪くも、ソウルフードそのものな1杯でした。☆☆☆☆☆(5.0)