世に言う休日出勤。「東京ラーメンストリート」も時間を目一杯外せば「けいすけ」くらいは食べられるかと思ってましたが、「むつみ屋」さえ行列がありました。仕方ないので東西線に流れて、未食の店がいくつかあるはずの門仲へ。

既食は「有明」と「みすじ」で、未食の筆頭「晴弘」は中休みで、聞いたこともない店に入っても仕方ないので、「紫匠乃(むらさきたくみの)」に落ち着きました。23区の東側で複数店舗展開しているつけ麺のお店ですね。店名の字面だけ見ると、ある種の女優さんみたい。基本の「紫つけ麺」を。

昔は開化楼製だったようですが、現在は自家製麺。茹で時間8分半という極太ですが、アゴが疲れるようなひたすらコシが強いごわごわした麺ではなく、もっちりした食感のもの。並で380グラムとあって驚きましたが、出てきてみたら茹であがりの重さでした。

これに合わせるつけダレは、若干のとろみはあるものの、動物系がかなりライトなもの。味は甘みと酸味が中心で、魚介の香りはほとんどしなかったです。熱々で供されるのは嬉しいですが、やはり完全に麺が勝ってしまいますね。

ごわごわ麺ではないので、卓上のカツオ粉を麺によく振りかけて食べれば何とか、という感じ。スープ割りは頼む気になりませんでした。つけダレに白菜が浮き、底からは挽き肉が見つかるのですが、効果のほどは分からず。

麺の上にひと切れのチャーシュー。焼肉のタレのように濃い味付けでいま一歩。今や、ラーメンよりつけ麺の方が価格設定が高めなのが当たり前になっていますが、これは他店のラーメンよりも原価がかかっているのでしょうか。750円だったか、CPがいくらかよろしくないようにも思えました。☆☆☆☆☆★(5.5)