10月ですので。世間の評価を見てると、今年は90年代前半以来の当たり年ではないかと。

「ミレニアム」「グラーグ57」「犬の力」「ユダヤ警官同盟」「川は静かに流れ」「リンカーン弁護士」「迷惑なんだけど?」までは堅いと思います。

10作勝負であと3作だと、「大聖堂 果てしなき世界」「白夜に惑う夏」「災厄の紳士」にしておきます。「ミレニアム」の投票方法次第で1位は変わるでしょうね。別の作品としてカウントすると、2と3で票が割れるかな。

「死神を葬れ」「検視審問ふたたび」「静かなる天使の叫び」「ダブリンで死んだ娘」「泥棒が1ダース」「コーパスへの道」「毒蛇の園」「荒野のホームズ 西へ行く」「虎の首」「ミスター・ディアボロ」あたりを次点として。

私は読んだことすら記憶の彼方でしたが、「野望への階段」は世間の評価はそこそこでしたっけか。毛色は違いますが、パタースンは連対率が高いですよね。

私自身、「リンカーン弁護士」「犬の力」「グラーグ57」と未読ですが、現時点で私的に6冊選ぶと、
「ミレニアム」(1作選ぶなら3)
「大聖堂 果てしなき世界」
「迷惑なんだけど?」
「荒野のホームズ 西へ行く」
「レポメン」
「審判」
になるでしょうか。上2作はとにかく大部でしたが、引き込まれました。ハイアセンは読者歴15年近くなりますが、最高傑作の一つではないかと。本当に久々のガルシアも「鉤爪」シリーズの軽妙な語り口が健在。フランシスは、息子さんの力を得て新たなステージに至ったというか、法廷サスペンスとして一流の出来。