三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2005年09月

文学刑事サーズデイ・ネクスト2

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2作目のジンクスもどこへやら、ほぼ完璧に思えた1作目を凌ぐスケールの物語で、こちらも☆☆☆☆☆(5.0)を付けるしかないですね。

ちょうど1作目が文庫落ちしたばかりなので、シリーズの紹介から入ります。パラレルワールドのイギリス(1985年)を舞台にした、女性刑事物のハードボイルドです。SF・ファンタジーアレルギーの私にも読めましたから、とにかく面白い小説が読みたい方には絶対お勧めです。必ず1作目から入ってくださいね。

主人公・サーズデイは「スペックオプス」という特殊警察の文学部門の一員です。この世界では文学の地位が異常に高い上に、本の世界に入れる特殊能力を持つ人間がいたり、逆に小説の登場人物がこちらの世界に現れたりといったことが起こるのです。作中の登場人物を人質にとったり、ストーリーに干渉して結末を変えるなんてこともできてしまうのです。さらに、時空を越えることのできる人物もいて、特殊警察には時空犯罪部門もあります。

何だか設定だけで満腹な感じもしますが、読者はそれほど戸惑うことなく、スピーディな展開に身を任せることができます。自分が想像(創造)した空間を、ここまで目一杯使うことのできる作家というのは、今まで無かった気がしますね。しかも1作目で隅から隅まで活かしきったはずの世界を、2作目でなお大きく膨らませてみせ、かつ物語は複雑な道具立てに溺れないだけのしっかりしたプロットを持っています。

とんでもない作家/シリーズだと思いますよ。細部の描写に至るまで全く手を抜いてませんし、絶妙な複線の張り方や小ネタで読者をニヤリとさせてくれます。この進んだ世界で、なぜ掃除機が未だに紙パック式なんだろうか、などと訝しんでいると、そんなことすら後の展開で意味を持ってくるんです。どれだけ大風呂敷を広げても、自在に操ってみせるのだから、並の力量じゃないですね。本国では4作目まで出ているらしいので、まだまだ楽しませてくれそうです。

パ・リーグ総括

一日遅れましたが、パ・リーグ総括です。grackyさん同様、私も2?5位を完全に外しましたね。

まずは我がホークスから。打撃面は、まずはズレータの成長ですね。特に打率がここまで上がるとは。井口の穴は新外国人2枚でどうにか埋まったかな、と。数字は物足りないですが、2人とも年間通じてコンスタントに活躍してくれましたからね。大村・川崎・柴原が全員不調で機動力を活かせなかったのが残念。投手陣は、斉藤が出遅れ、和田が不調の序盤のローテを、杉内・星野がよく守りましたね。終盤は打たれましたが、吉武・神内が中継ぎの柱で頑張ってくれましたし。そして斉藤は遅れた分を帳消しにする15連勝。

ロッテは小野・久保・セラフィニの活躍が予想外でした。打線では今江・西岡の台頭と李が日本に慣れたことですかね。西武は先発と中継ぎのコマ不足に泣きましたね。移籍組の河原・正津を下に落とせない厳しさ。オリはJPのタフさと吉井の頑張り、そして中継ぎ・抑えはロッテに並びます。谷と村松が実力通り打ってたら3位もありましたかね。ハムは外国人大砲2枚のチームという印象がありますからね、コマ不足でしたか。

楽天は田尾監督は悪くないですよ。ホッジス・ラス・ロペス・トレーシー、助っ人が誰一人使えない、計算できるはずの磯部・岩隈もダメで、起用法の問題じゃないですよ。そもそも1年目は100敗覚悟のはずでは?ベテラン組は山崎・吉岡・トヨヒコ・福盛と、全盛期に近い活躍をしたわけで、一場・有銘は成長が見込めるし、これからまともな補強をすれば来年は可能性があったはずなのに、う?ん。

冷菜麺@烈士洵名・春日

本日も書きやすい食べ物ネタで失礼します。過ぎ行く夏を惜しむ、にはもう遅い気がしますが、まだ9月、ひょっとしたら間に合うかしら、と冷し中華を食べに行ってきました。お馴染みの烈士洵名さんです。

メニゥを見ますと冷やし中華ではなく、「冷菜麺」とあります。シャキシャキお野菜がたくさん入ってるのかしら。麺は太・細から選ぶようになっているので、どうやらつけめんの時のスタンダードなもっちり麺ではなさそうです。今回は太麺=大麦焙煎麺で。

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えらく時間がかかって出てきましたのは、サ、サラダうどんですか?レタス、ミニトマト、ヤングコーンにマヨネーズがかかっています。さらにチャーシュー、味付玉子、エリンギ・しめじのメンマというお馴染みの具材も。

ミスマッチもいいとこですが、いやぁ、おいしいですよ、これ。冷やしでいただいても、麺はまったく問題ないです。酸味のある冷し中華だれにも合ってます。また、驚いたことにエリンギは万能具材ですね。普通のメンマに較べてクセが無いので、決して他の食材の邪魔をしないんですよ。

ただ、ラーメンやつけめんのような繊細さが感じられませんね。とにかく上からマヨネーズ、というのはいかにも安直。いっつも来てる常連が気分転換に食べるようなメニゥと言いますか、週に何度も来てもらいたいというお店の気持ちの現れですかね。

作りの荒さを感じさせるところはほかにも色々あって、スープに浸かっていない味玉は単独では塩辛過ぎますし、冷えたチャーシューの脂はベトベトで気持ち悪く、ヤングコーンとミニトマトは全く合わず要らないです。それでも、元々完璧さを追求したメニゥという感じでもないので、許せてしまいますね。全部混ぜて食べてしまえば、なんだかんだで旨いです。完成度の高いラーメンよりお値段が張る(?750)のはいささか納得できませんが、昼飯としてはアリです。

芸能人スポーツマンNo.1

ごほんネタ2冊とパ・リーグ総括を書かねばならない中、ちょっと楽させてください。

2時間枠に収めるために種目を変更してきましたが、完全に失敗でしたね。ラストが2000メートル走というのは、色んな意味でいただけない。この番組は、芸能人大会といえども、「なんだかすごい」と思わせなければいけないんです。そのためには、他で見たこと無い競技、比較のしようが無い競技でなければなりません。モンスターボックスなんてのは、その典型ですよね。トラック引っ張ったりするのも、素人目にはどのくらい凄いかよく判らないからいいんですよ。

多分ね、最後をランにしたのは、「赤坂5丁目ミニマラソン」のノリで決まったんだと思いますが、あれは芸能人が芸能人なりに必死に走る姿が面白いんです。ところがこの番組は、「芸能人ナンバーワン」と言っても、芸能人を超えてなければ意味が無いんですよ(逆に運動能力が高くてそれなりに見映えがすれば、この番組でしか見たこと無い人でもいいんです)。後ろから谷川真理が走って来たらみんなあっさり抜かれるよなぁ、と思わせてはダメなんです。

ついでに言えば、いつもの「Tail Impossible」を観る限り、長距離では元々きんに君が能力上位ですよね(この辺り記憶が曖昧)。スピードともパワーとも違う、他種目とは別次元の能力が要求されますし、個人差がかなり出てしまうので、これですべて決めようというのはちょっと。それなりに面白かったですけど、全体のバランスとしてどうかなあ、と。2時間枠ではやはり物足りないですし、無理にこの時期に放送しなくてもよかったんじゃないですかね(今までの流れで行くと、今回はワッキーが総合No.1を狙う展開にするのかと思ってたんだけど、あれ?)。

醤油らーめん@山頭火・御徒町

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お仕事中なんですが、確信犯的に教科書類を全く持たずに来たので、のんびりブログを書いてます。これからホークス戦の動画中継もありますし。今日はラァメンネタ。御徒町の山頭火さんです。

大学を出たときはね、御徒町ラーメン横丁を目指していたんですよ。そしたら通り道の山頭火に目がとまってしまいまして、しかもあたし好みの「客が一人もいない」状態だったんですよ。横丁は別にいつ来てもいいよね、ということで、山頭火でいただくことにしました。

長いこと恵比寿を通学路にしてたクセに、山頭火は初体験なんですよ。理由は単純、高校生当時はまだまだ人気店で、行列に並ぶのが面倒だったんです。並ばなくて済む一風堂とかによく行ってました。

現在の上野にあっては好対照ですね。一風堂が満席に対して、お隣の山頭火は客ゼロですから。塩がお薦めみたいですが、気分がしょうゆなので今回はしょうゆを。ぱっと見は白濁っとして、結構しつこいのかな、という印象を受けますが、非常にあっさりしています。とんこつベースなのですが、臭みは全く感じられません。

ただ、しょうゆが異常に薄いのが気になります。たとえが悪いですが、一口目を口にした瞬間の印象が、油揚げを食べたときのような、要するに表面の脂の味が真っ先に感じられるくらい、薄いんです。味わえば塩気はそれなりにありますし、ベースのスープも深みがあって、一つの味が強く主張しない一体感のあるスゥプだと思うのですが、あまりにインパクトが無いんです。

また、このスゥプだと、麺にもちょっと合わないかなあ、という気がします。中細縮れでしっかりした歯ごたえがあって、麺それ自体の風味もあるので、もう少し濃いスゥプの方がいいんじゃないかしら、と。具は取り立てて強調するところは無いですが、自慢のチャーシューはやらかくて厚みがあって、さすがです。最後はお値段、麺の量は多い方でしょうが、これで800円はないでしょ。

決して不味いわけではないのですが、再食したい要素も特にない。今度はお店お薦めのしおをいただきに来ますかね。次回はラーメン横丁か池之端松島さん(こっちは1年ぶりの再食)に行って来ます。松島さんは、グルメ気取りが名店にケチを付ける本を立ち読みしてたら、無名だが満足できる店、とかいうので紹介されてて気になってるので。本文は失笑モノでしたけど。

焦熱の裁き

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デイヴィッド・ロビンス著、新潮文庫。年末のベストテンレースでは間違いなく黙殺される作品なので、こちらで推しておきます。元々ね、戦争小説の佳作でデビューした作家の日本3作目にして初のミステリ、注目度は限りなくゼロに近くて、スルーした評論家筋の方々も多いんじゃないでしょうか。

えらく前時代的な設定だし、文体もかためで、最初はかなりとっつきにくい印象を受けるかもしれません。

黒人の整備工・イライジャと白人の妻との間に産まれた子供は、脳が未発達で生後間もなくして息を引き取り、教会の墓地に埋葬される。しかし教会の執事たちは純潔の伝統に固執し、全員一致の決議で混血の子を墓から掘り返し、両親の許に返してしまう。

その夜、教会が放火され、現場に佇んでいたイライジャが容疑者として逮捕される。その後焼け跡から保安官の娘の焼死体が発見されるに至り、遺体に性交渉の痕と骨折が見られたことから、彼は強姦殺人の容疑までかけられることに。

彼の弁護を担当するのが、地元出身の弁護士・ナット。「リーガル巨編」を銘打っていますが、トゥローやパタースンのように、巨編と言えるような派手さはありません。「リーガル」の部分は実際には答弁取引だけで済んでしまうのですが、そこが非常に面白いんですね。反駁できるだけの材料が乏しい中で、無実を主張するイライジャに対し、ナットは刑期を最大限短縮する最良の選択として、陪審裁判(=死刑)を避けるため、放火による第二級謀殺を認めるよう提案します。「オルフォードの抗弁」だとか、アメリカの司法制度に独特の概念が此処彼処に登場して、興味深いです。

さらに事件の真相を探る中で、次第に明かされていく悲劇の連鎖。決して鮮やかな謎解きというのではなく、真相が重く、なお重くのしかかってきます。エンタテインメントとしてはかなりヘビーな部類ですが、登場人物たちの緻密な内面描写も物語のパーツとしてぴったり当て嵌まり、完成度は極めて高いですし、読後の満足感も大きいです。ちょっと甘めなんですが、☆☆☆☆☆(5.0)の価値はあるんじゃないかなぁ。名作です。

洋食屋ライス

本日はお蔵入り確実と思われたネタで。約ひと月放置してしまいましたが、「洋食屋ライス」です。何度か食べたい食べたいと書いていた気がしますが、いざいただいてみると……

ば、爆弾?

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このお店唯一の地雷を踏んでしまったんじゃないでしょうか。どんなに美味しいお店でも、一つくらい口に合わないメニゥがあるものです。

メニゥのお写真からは濃厚なデミグラスソースのハヤシ、みたいなもんだと思っていたのですが、全くちがいました。いざ目の前に出されると、く、黒いっ。横にサワークリームなんか乗っかってますし、このソースはいったい何者なんでしょう。

お味ですが、ウスターソースを火にかけて、ちょっと焦げた感じ……でしょうか。何に近い味かと言われたら、やっぱりウスターソースとしか。野菜や果物がたくさん入ってる感じはあります。イタリア料理には実際にこういうメニゥが存在するのでしょうか。申し訳ないのですが、あたしには全く理解できません。いつも売り切れで楽しみにしてただけに、ちょっとショックでしたね。チキンカツも載ってますし、かなり胃にもたれました。

タントマリー@oazo

ちょっと前、なぜブログを書くのか、ちゅうテーマでいく人かのブロガーの方々が書いてらっしゃいましたが、わたしとしては、日々出会ったものを他の人たちに伝えられたら、願わくば、そのお店だとかごほんだとかで満足していただけたら、という、第一次的にはそんな気持ちで書いている気がします。本にせよ食べ物にせよ、自分の中だけで完結させてしまうのも勿体ないかなぁ、と。

逆にね、ブログネタにできるというだけで、評判も判らないラーメン屋に700円払うのも惜しくない気持ちになれるのです。テレビネタは、深く考えず、コミュニケーションのひとつという程度に書いてます。

そんな話が何となく枕。ただ、ラァメン・ごほんとケェキでは、食べに行く/読む時のスタンスがちょっと違うんですよ。前(二)者は純粋に自分が楽しむ気持ちが8割以上ですが、後者は、いつか美味しいお店をおともだちに紹介したいなぁ、という気持ちが半分くらい占めてるんですよね。

で、本日はおともだちのお誕生日の前祝い、みたいなもので、先日紹介しましたタントマリーさんの、ティールゥムの方に行ってまいりました。すっごく個性的なチーズケーキですから、お口に合うかしらん、とちょいと心配していたのですが、カマンベールチーズ大好きとのことで、満足していただけたようで、ブロガー冥利に尽きるなぁ(?)、という思いが致しました。

あっ、ネタのためにあたしは別のケェキをいただきました。リコッタチーズケーキです。カマンベールほどの衝撃はありませんが、全体にしっとりとしてクセがなく(リコッタチーズは、乳清を加熱して作られるんだそうです。だから発酵した薫りではないんですね)、甘さも控えめで、どなたにもいただきやすい一品ではないでしょうか。土台部分もしっとりして、アクセントに松の実が上に乗ってるのが面白いです。

ティールームは、オアゾ1階、東京駅側から入って丸善の少し先(右側)です。テーブルは3つしかないので、普段から結構混んでるのかも。今回は写真無しです。

K?1ヘビー級開幕戦

K?1開幕戦の感想を一応書いておきますね。全体に面白い大会ではなかったと思いますが、印象に残ったのは、シュルト、アーツ、武蔵ですね。ベストバウトはシュルト?グラウベ。

まずシュルトの強さはケタ違い。あれだけ好調だったグラウベが完封されるとは。チェホンマンだボブ・サップだのと騒ぐ前に、217センチがあれだけ動けるという事実を直視しないと。ホンマン程度なら、すっかりセコンドでお馴染みになった、ヤン・ザ・ジャイアントや拳獣だったら普通に倒せる気がするんだけども。

アーツは神が味方したか、今大会で一番感動した試合でした。怪我の前にもモーと互角以上に渡り合ってたし、全盛期の8割くらいの力には戻ってきてるんじゃないかという気がしました。

武蔵は、いい意味で負けない試合ができるようになったなぁ、と。倒すのではなく、相手を完封することで強さを見せ付けるというのも、説得力があって客を喜ばせることができるのだからアリだと思う。逆に、倒す気があるのか無いのか、勝っても説得力が無いのがレミー。あれだけ力の落ちたイグナショフを仕留められないとは。正直、王座陥落はほぼ確実じゃなかろか。

で、今年のGP予想ですが、組合せ次第ながら武蔵、セフォー、シュルトの誰かかなぁ、と。武蔵を倒せる選手がいるとすればシュルト、今回難敵のガオグライをかわした結果、セフォーは武蔵以外なら全員倒せるはずなので。ホーストが第一線を退いたいま、技術では武蔵が断トツなのは認めざるを得ない気がします。あっ、アーツが絶好調なら、武蔵を判定で下す可能性はあるかも。シュルトもバンナには負ける気もするし。さてさて、どうなりますか。

もりそば@天神下大喜・湯島

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あたしは昔からつけめんというやつには興味が無かったんですが、美味しいものですねぇ。書くのが遅れてしまいましたが、月曜の大喜のもりそばの感想です。ラァメンを食べるつもりなぞ全く無かったのですが、前を通ったら15時過ぎても営業中だったので、入ってしまいました。店内ガラガラでした。

スゥプが美味しいのは分かりきっていますが、特筆すべきは麺でしょう。このお店独特の、あのもちもちっとしながらもしっかりコシのある麺が、平打ちの太麺で味わえます。量も多くあごを何度も動かすので食べ応えがありますが、濃いめのスゥプとよく絡んで飽きません。

スゥプですが、酸味があって醤油の濃い中にも、魚系のダシがよく効いています。かなり高い温度で出てくるので、麺の最後の1本まで、それほど冷めることなく味わえますね。非常に美味しいです。残ったスープについては、つけめんは一般に「スープ割り」というのが頼めるらしいですが、このときはそんなこと知りませんでしたわ。

ちょっと残念なのは具ですね。細切りチャーシューのトロトロ感はいいですが、他にもうひと工夫あると嬉しいかも。本当にあたし個人の印象ですが、つけめんに関しては、烈士洵名に軍配をあげたいです。チャーシューにエリンギに玉葱に、具のはまり具合が実に見事だったもので。

すっかりつけめんも気に入りましたので、他の店でもトライしてみたいと思います。
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