三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2006年11月

中華そば@道頓堀・成増

下見でふらっと来た時はね、高円寺だとか日吉だとか、ああいう素敵な町かと思ったのよ。でも、いざ住んでみるとね、ただの田舎だわ。商店街を歩いても、町の匂いが何もしないの。どこにでもある店がむやみやたらと並んでいるだけ。成増=道頓堀、それが全て。

1回目の訪問は、実は和光市までバスルートの下見に来たときです。さすがは沿線屈指の行列店。平日午後2時で行列とはね。

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ひと口で今年のベスト10は確定。ものすっごい旨い。この店が15年間も埋もれていたなんて、俄かには信じられません。

特に煮干しがよく効いた濃厚な魚介系スープですが、全くクセがなく驚くほど飲みやすい。雑味は一切排され、どこまでも均質な一体感のある深い味わい。何の躊躇いもなく最後の一滴まで飲み干すこの幸福感。

麺はうどんっぽい優秀な自家製麺らしい中太ストレート麺で、抜群のコシを誇ります。魚介系でも濃厚スープには太めの麺がよく合いますね。

チャーシューはももですが、肉厚ジューシーで肉のうま味が存分に感じられます。味玉が半熟すぎて味もあまり入っていなかったことだけが残念。

たとえこの1軒しかなくても、この1軒さえあればほかにラーメン屋は要らない。それだけの水準に達してます。感動のひと言。

らーめん@麺処 井の庄・石神井公園

らぁめんとねこ分が足りなくなって、前者だけでも補給せねばと、わざわざ大泉学園くんだりまで繰り出してみたんですが、見事にラーメン店1軒もなし。まさかこんなに早くこちらに来ることになろうとは、思いもしませんでした。石神井公園の新店、「麺処 井の庄」さん。

さびれきった地下飲食店街の一角という、およそありえない場所にありますから、集客はネット評(=口コミ)に頼る以外にないでしょう。まずまず入ってましたね。つけめんが結構酷評されてたので、今回はらーめんを。

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このスープならまず生き残れるとは思いますが、唯一の選択肢がここというのは、ご近所の方にはつらいかもしれません。濃厚Wスープの行き着く先は、おそらくこれなんでしょう。

豚骨も魚介も強烈に主張する、とにかく重量感のあるスープ。魚粉の山盛りが乗る見た目のインパクトの通り、豚骨と魚粉のざらざら感が共存するとろりとした舌触り。

平打ちのストレートの麺は、やや粉っぽくて歯ごたえもかなり強いですが、このスープには麺もやはりこのくらいの強さが必要かも知れません。つけめんではどんな麺で勝負するのでしょうか。

巨大なメンマは薄味で食感もよく、さらに巨大なブロックチャーシューは、味付けがやや濃いものの、脂身が苦手でない人なら納得のボリュームとやらかさ。

ヘビーな1杯ではありますが、豚骨の臭みも魚介のえぐみも出ず、高いレベルにあるお店だと思います。石神本にも載ったらしいです。マイナスは地下ということもあってか全体に陰気なのと、覇気がないことくらいですか。それにしても、大泉学園から石神井公園は歩くとやたらに時間かかりますね。

醤油らーめん@まとい・小川町

訪問時には新店だった気がするんですが、紹介が随分遅れてしまいましたね。「まとい」さん。「とうかんや」出身のご主人が開いたお店とのことで、やや不安もありましたが、浅草開化楼の麺を味わいたくて行ってみました。

場所はまさに「つじ田」の真裏。よくこの場所に出したものですね。味はともかく、総合評価は0点です。ランチタイムに喫煙OKって、論外でしょ。こんな狭い店で。小汚いのが周りでスパスパやってる中で食わされる屈辱感。まぁ近所のサラリーマンの飯処にでもなればという、その程度の志なんでしょう。つじ田と棲み分けはできて、まぁいいんじゃないですか。

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味は思ったよりよかったですね。和だし、豚骨、鶏ガラのスープを別々に仕込んで直前に合わせ温める「とうかんや」スタイルのスープですが、あの異常なまでの醤油辛さはなく、あたしでも違和感なくいただけます。

動物系は強く主張せず醤油もまろやかですから、全体に大人しめの印象。遠方から来られる方は、まず「つじ田」に行くべきでしょう。魚介だしとともに、椎茸の香りが特に感じられ、和の1杯です。

お目当ての麺は、中太のストレートに近いもので、もちもち感と強いコシが共存するさすがのもの。開化楼の麺と聞くとそれだけで楽しみになってしまいますが、期待は裏切られませんね。

とにかくさっさと逃げ出すこと以外考えてませんでしたから、その他の具の感想なんかは、味わう余裕もなかったんで無しです。空いてる時に塩を味わいに行きたい気もしますが……。

壱八家@横浜スカイビル

一部で妙に評価が高いので、行ってみました。こちらも壱六家からの派生なんですかね、横浜スカイビル10Fという、家系では極めて珍しい高層階にある「壱八家」さん。ずっと「いちはちや」と読んでましたが、「いっぱちや」のようで。県内に独自にチェーン展開されてるみたい。

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予想通り長多屋の箱が見えたので、「少なめ」のみ(=茹で加減は普通)で注文しましたが、失敗だったかもしれません。壱六家より茶色に近い色のスープは、見た目通り醤油だれが強めに出て、塩辛さもきついです。

場所柄なのか、豚骨もかなりまろやかで(昆布もたぶん入ってる)、家系らしいジャンクさ・力強さに欠ける感があります。さらに「少なめ」注文のはずがほぼ油抜きに近くなってしまい、醤油ダレばかりが突出した、あまり好みでない味になってしまいました。

中太ストレートの麺は他の家系店に比べると細めで、「普通」注文にしてはぷよぷよした食感でコシがなく、本当にあのポリポリした長多屋製麺のものなのか疑われるものでした。調べてみると壱八家は店舗問わず麺がやらかめに出されるようですが、家系全体で「普通」の茹で加減を統一してくれないと、細かく注文できる意味がないですよね。生地自体が壱六や寺田家とは配合が違うのかも。

豚骨の臭みがないから最後まで普通に食べられますが、もう少し家系らしい下品さが欲しいところですね。そうそう、家系にしてはチャーシューが旨い方な気がします。

読まずに当てるベスト10

ラーメンブログでこれをやるのもどうかと思いますが、このミスのベスト10当て。高校時代はちゃんと読んでたので、25冊くらい挙げて、ベスト20のうち17冊当てたことがあるんですが、今年は評判がいいごく一部しか読んでないですからね。
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海老そば@二代目けいすけ・高田馬場

おそらくなんですが、店主とあたしの味覚がかなり離れている気がします。メディアへの露出も高い新店ですから、機会があったので行ってみました。高田馬場の「二代目 けいすけ」さん。

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初代の黒味噌とはがらりと変わって、今度は海老が主役の「海老そば」。焼いた海老を白醤油ダレに合わせたというスープは、エビ油がかなり多めに使われており、確かに海老のいい香りが立ちのぼります。

コンセプトはこれで満たされたわけですが、最後まで飲み干したくなる何かが欲しい気もします。あとは唐辛子の辛さが強すぎるのが気になりますね。

そして、麺がどうにもよろしくありません。中細の平打ちですが、形状・歯ざわり・風味のどれをとっても、カップヌードルの麺の生麺版という風情。ベースは醤油味のやや単調なスープと合わさると、その印象がより強まり、エスニックの屋台風な味わいというか、ラーメンとかなり掛け離れたものに感じられます。

具で特徴的なのは海老ワンタンと鶏チャーシュー。海老ワンタンは餡が餃子風で臭みがあり、好みではありません。鶏チャーシューは唐揚げ用みたいなお肉がスモークされていていい味わいですが、スープとは無関係に存在してる感じ。

球体を斜めに切った形の丼とか超巨大れんげとか、本来触れるべき点はたくさんありますが、割愛します。あたしにはよく分からない1杯でした。三代目は立川で「紅香油」でしたっけ、いつかベーシックな醤油を食べてみたいです。

コッテリ(醤油)@元祖一条流がんこ八代目・末広町

ぎりぎり大学徒歩圏でありながら、遂に一度も行かないまま終わってしまいました。がんこ八代目、2年越しでようやく訪問を果たしました。表には携帯禁止だとか帽子はとれだとか色々書いてありますし、そのくせ気さくな親父さんだと評判だったり、どうも入りづらいですが、とりあえず今回は写真なしで(それも携帯のうちですから)。コッテリを注文。

画像でよく見る通り、丼から羽根のようにはみ出した特大サイズのバラ肉ロールのチャーシュー2枚が、視覚的にインパクト大です(肝心なところで写真なしでごめんね)。そしてお味は、クセになるあの独特の塩辛いスープ。コッテリと言っても表面の背脂の量が変わるだけで、実際は非常にあっさりしたもの。

今は牛骨って使ってるんでしょうか、動物系にするめや昆布も入れるという、旨味がギュッと凝縮された実にクリアなスープと、タレの塩辛さと背脂の甘さ・まろやかさが見事に調和して、これぞ「がんこ」の味。すっきりでありながら実に力強い。ただし、コッテリ以外では塩辛さがやはり相当きついかも。独特の黄色い細縮れ麺も、歯ごたえがあってやはり旨い。

惜しむらくは、冷えたチャーシューがそのまま出てくるので、スープに浸して温めているうちにスープが冷めてしまう点。適度に脂身がやらかくなったチャーシューは、肉の旨味がしっかりして美味。あとはれんげが無いので、どうも食べづらい。チャーシューが邪魔で、まずはスープを一口、といけないのが残念。

「がんこ」の中でも名物店のひとつですが、親父さんの人柄とか入りやすさとか居心地のよさとか含めると、十二代目の方が好きですね。ただ、しそ風味の塩メニューがある珍しい店なので、また来るかも。

つけ麺(中盛)@つけ麺屋 ひまわり・高田馬場

高田馬場はあまり馴染みのない土地なので、grackyさんより教えてもらいまして、こちらのお店へ。有名店が軒並み休みで、消極的選択ではありますが。「つけ麺屋 ひまわり」さん。

大嫌いな「やすべえ」系統の味のつけめんと聞いてましたし、並から大盛りまでオール?680の設定も同じで、のっけから嫌な予感がしましたが、意外に悪くないです。ハイレベルとは言わないまでも、中の上くらいの手堅い味。

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一口目に確かに甘さが強く感じられますが、味醂やざらめを大量投入したような不自然なべとつく甘さではなく、油もそれほどでないからしつこさもない。

適度に酸味もあって動物系スープもしっかり濃厚で、そこに魚介も強く効かせてくるから、食べ進むうちに力強いつけだれに感じられてきます。魚粉が海苔に乗せられており(ここは「六厘舎」流ですか)、更に入れ放題でカウンターに置かれてますが、ある程度の量を追加してもそれに負けないだけのものを持ってます。

生玉ねぎも入れ放題ですが、苦みが抜けてないので、これでさっぱりいただくというわけにはいきません。「せたが屋」なんかと違いこのあたりはまだ甘いですね。炙りチャーシューも存在感がなく、メンマは味が濃すぎて全く合いません。

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麺は丸みのある太縮れで、むちむちっとした歯ごたえ。コシは決して強くありませんが、これはこれで美味しいと思います。全体としては、現時点ではこの店の独自色を感じさせる部分がないので、これから少しずつ個性を見せてくれたらと思います。

サンマーメン@薊・鎌倉

こないだ谷中の「一寸亭」を紹介しましたが、町の中華屋なのに、ラーメン店として定評があるお店ってありますよね。こちらもそのひとつ。大町四つ角からずっと海の方へ。鎌倉でも観光エリアを離れた材木座で、土日は行列ができるっていうんだからすごい。「薊(あざみ)」さんです。

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高倉健や加山雄三が訪れた店だなんてのは本当にどうでもいいことで、このサンマーメンはまさに絶品のひと言。凡百のラーメン専門店では相手にならない老舗の貫禄。

知らない人もおられると思うんで簡単に説明しますと、サンマーメンとは、もやしとキャベツ(この2つは必須)等の野菜炒めのあんをラーメンにかけたもので、20年前くらいに「サンマーメンという言葉はどこまで通じるか」の企画をテレビで観た時は、多摩川を越えたら誰も分からなかったという、神奈川ローカルなメニゥ。

旨いなぁ。モミジと豚足でとったというあっさりスープの上にとろっとした透明のあんがかかり、自分でよくまぜまぜしていただきます。あっさりスープの上にとろっとした透明のあんがかかり、よくまぜまぜしていただきます。中華鍋で炒めた豚肉の旨味と野菜の甘みがスープに溶けだし麺とよく絡み、箸が止まりません。野菜のしゃきしゃき感もたまらない。

中細のやや縮れた麺は、一見すると中華そば屋おなじみのやらかい麺かと思いますが、意外にボソッとしてて、なかなか伸びません。最後まで飽きずに楽しめます。

老舗の強さというか、「HANABI」や「海鳴」など鎌倉ニューウェーブのお店がいくら増えようが、些かも揺るがない伝統の味がありました。「ひら乃」や「静雨庵」ともまた違う、ラーメン専門店ではない中華屋の魅力。鎌倉のラーメン文化は、実にいいバランスで発展してきてますね。

晴れる屋@江ノ島

少し間があきました藤沢市これっきりシリーズ、まだ最後じゃない気がします。こちらの訪問が遅れたのは、あたしが江ノ島を通る時はだいたい営業時間外なのと、概して評判が宜しくないからです。自転車で行ける店が無くなってきたので、行ってみました。

ラーメン博物館で「勝丸」の店長をしてた方が独自にあみだしたラーメンが、何故か家系、というのが大まかな事前情報ですが、まさにそんな感じでした。常にサザンの曲が流れる店内はわりとゆったりして、居心地はよろしいです。

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店内に飾ってある(雨上がりの)宮迫さんのサインにも、あっさりで旨いとか何とか書いてありましたが、その通りライトな豚骨醤油。決して薄いスープではなく、油の使用をかなり抑えて、醤油ダレをはっきり強めに押し出した印象。後味はすっきりしてます。

それでも家系だと感じさせてしまうのが難しいところで、家系のファンなら物足りなく感じるでしょうし、豚骨醤油があまり得意でない人は、これなら食べられるでしょうが、それ以上に旨い、もう一度食べたいとなるのかどうか。

「江ノ島のラーメン=晴れる屋(しかない)」ですっかり定着してますが、そこそこ旨いオーソドックスなラーメンを食べたいなら、海岸まで歩いて「花みずき」の方がいいかもしれません。今回は、ストライクゾーンに入る人は多いだろうけど、ど真ん中という人が果たしているのかな、そんな1杯でした。
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