三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2007年04月

4月ラーメン

いつの間にか30日ですか。4月度のベスト5。石神本掲載店に結構行きましたが、「翔ぶが如く」「ひでたん」「秀」あたりはあまり印象に残らず。1位は先月に続き断トツで、

二宮は「麺好」「塩ワンタンメン」

2 秋葉原は「賓むら(ひんむら)」の「醤油らーめん」
3 平塚は「あら炊屋」の「醤とん」
4 恵比寿は「AFURI」の「醤油らーめん」
5 辻堂は「OHANA」の「鈴蘭」

毎月の新メニューのレベルが高いので、OHANAは入れざるを得ないですね。その他印象に残ったのが、湯島は「二三太楼」のチャーシュー。噛めば噛むほど味が出る絶品でした。

仙蕪庵@淡路町(閉店)

開店直後に訪問は果たしていたのですが、レポを書きそびれてるうちに2度目の訪問を終えてしまいました。淡路町の「仙蕪庵」さん。様々なラーメン店の立ち上げに携わってきた店主が行き着いた先は、シンプルな丸鶏ベースの1杯という。

ラーメン王石神が妙に肩入れしてて、雰囲気と高い値段設定の成功例、というようなコメントを残してますが、夕方以降で未だに客の姿を見たことないんだけど。ネットでは基本?800の設定に無謀だとの声が高かったですが、案の定値下げされてました。2回目は塩?700でした。

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1回目は醤油。鶏が主役のすっきりしたスープで、タレの濃さ、最後に加えられる鶏油の量等のバランスもよく、確かなレベルの高さが伺えます。

2回目は塩。液体のタレは用いず、粉末の塩をそのまま丼に。次いでGABANのコショーを……ん?明らかに異常な量。最後までGABANの味と刺激が口内を支配する、およそ醤油からは想像できないバランスを失した味。塩は当初は?900だったとか。何なんだ。

中細縮れ麺は、やさしい食感ながらそんなにだれてきません。このあっさりスープにはセオリー通りという麺。茹で加減のチェックも丁寧。

チャーシューはしっかりしたお醤油味で存在感があります。メンマも1回目の訪問時にちゃんと自ら味入れしてるところを目撃。カウンターの揚げネギや揚げニンニク、ラー油等もすべて自家製でしょう。るーたんと呼ばれる味玉は醤油味の強い固茹でおでんタイプで、好みははっきり分かれそう。

最後に、ラーメンを1杯作り終えると、ひと仕事終えたという感じで店主が店の裏に半分隠れて煙草をこそこそやり始める。2回ともそうだが、カウンターには臭いだけが漂ってきて非常に不快。その後火がついたままの吸いさしを調理台に直に置いて別の作業を始めるという、およそあり得ない光景が展開されました。

味を作ることには長けているかもしれませんが、料理人として、接客業として最低限の何かを欠いてる気がしてなりません。仙人みたいな風貌はかなりのインパクトですが。二度と行かない店ですが、寿命は長くないと思います。☆☆☆☆☆☆(6.0)

和風柳麺@麺屋 ひょっとこ・有楽町

ホームグラウンド近辺は大体行き尽くしてしまって、次第にマニアックな店が増えてしまいますが、今回は弁護の間いつも蹴られてしまった「ひょっとこ」さん。有楽町の交通会館地下という立地に、さすがに紹介してるサイトも少ないですね。

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20時の閉店にいつも間に合わず、本日ようやく念願かないました。通路に面したオープンなカウンター8席程度のお店。基本の「和風柳麺」を。ネットの写真でそこそこ期待していたんですが、それ以上でした。

スープは世評が悪いとおり、確かにかなりあっさりしてます。あたしは積極評価ですが。鶏ガラベースに昆布等の魚介系を強く感じる、澄みきったまさに和のスープ。出汁がしっかりとれてるので、決して物足りなさはありません。油も少なめで塩も柔らかめ。

中細縮れの麺も程よい優しい口当たりと相応のコシを備えて、スープとのバランスはなかなかだと思います。ご主人は茹で加減ちゃんと見てましたね。インパクトを求める人には理解されないでしょうが、上品でセンスのよい1杯。

かなり大ぶりのチャーシューも非常にやらかくて、嬉しい誤算。チャーシュー麺を食べてみたくなる希有なお店。半分入る味玉もちゃんと味が入ってます。三ツ葉が多くてスープに香りが強く出てしまう点は、好みが分かれるでしょう。

お吸い物をいただくような淡泊な味わいながら、立派にラーメンです。注文を受けてから生の柚子をすりおろす「柚子柳麺」も気になる。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

東京あってり麺@大崎広小路(閉店)

訪問直後に閉店って、ちょっと勘弁してほしいなあ。激戦区大崎広小路の「東京あってり麺」さん。まだ開店から1年足らずで、各種ラーメン本にも掲載されて出足は悪くなかったと思うんだけど。豚骨の店に業態替えというのが一番解せない。

ビニールが張られた屋台風の店内は6席くらいしかなくて、写真撮影歓迎との貼紙が。この心意気は嬉しいですね。さあ、商標登録までしたという「あってり」なラーメンとは。

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新しい味というよりは、いわゆるWスープのトレンドを真っ直ぐ突いてきた印象。「斑鳩」や「つじ田」のようなこってり感がないとの意味では、「あってり」なのかもしれない。

魚介の香りが非常によく出てますね。高ポイント。お醤油だれと魚介由来でしょうか、酸味がやや強めに感じられますが、これは寧ろ個性の範囲内と言っていいのでは。

麺が細すぎるという指摘はかなりされてて、この手のスープにしては確かに細い気もしましたが、ぷりぷりした食感でコシもしっかりしてたので、格別違和感はなかったです。

チャーシューはバラでやらかくトロトロ、味玉も半分デフォルトで入り、これは白身がやや固いものの味はよく、青菜もシャキシャキで、具に関しても手抜きがありません。

4月の5杯には選ぼうと思ったのに、閉店は非常に残念です。新装開店したらまた来てみます。☆☆☆☆☆☆☆☆★(8.5)

味噌らーめん@札幌味噌や・神保町

ここはね、開店当時からずっと知ってるお店なんですけどね。結局訪問まで4年かかってしまいました。「札幌味噌や」の響きが「元祖札幌や」みたいだからチェーン店だと思ってたら、意外にも1軒きりなんですね。とりあえず「味噌らーめん」。

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これはよくも悪くも西山製麺に尽きますね。市販の味噌でも一番安心できますから。黄色い中太縮れ麺に、あのコシの強さ。まさに札幌ラーメンの代名詞。口に入れた瞬間、おっ、と思わせる。

そのかわりに、スープが何のインパクトも残しません。ゲンコツに日高昆布、斜里の帆立貝柱、味噌は岩田醸造の「紅一点」、とHPでのウンチクはなかなかですが、全体に薄いし味噌にはコクがほとんど感じられない。札幌で34年の実績とか言われても困ってしまう。

背脂等は一切使わないとのこだわりも逆効果で、麺の存在感にスープが完全に負けてしまってます。

野菜はたっぷりのって、炎を上げる鍋振りも豪快なんですが、出て来た瞬間の見た目で危惧した通り。キャベツに火がしっかり通ってません。下味もろくについてなくて、野菜をそれ本来の甘みだけで淡々と処理するしかありません。具として成立してない。

結局、卓上の辛味噌で味を整えながら食べきりましたが、終わってみたらチェーン店と大差は無かったです。近所の常連らしい客しか入ってなくて、みんなオロチョンラーメンばかり注文してる理由が判ったような。☆☆☆☆☆(5.0)

やきぅ

観に行きてい。誰か行こうよ、明日の東京ドウム。
だら尻会
水田の時点で行くのやめたけど、松中の満塁弾かぁ……いきゃよかったな

味玉らーめん(醤油)@賓(ひん)むら・秋葉原(閉店)

ここ数日、ネットで盛り上がってるタイムリーなお店です。「懐かしの中華そば 賓むら(ひんむら)」さん。2月にオープンしてたらしいのですが、アキバ専門のサイトに載った程度で誰も注目せず、そしたら今月14日に大崎氏のブログに掲載され、それを受けて一気に各有名ブロガーさん方のレビューが出てきている状況です。

神奈川のラーメン好きなら一度は耳にしたことのある、平塚市のどこかにあるらしい幻の名店「ふるた」の味を継ぐ店とのことで、俄然期待は高まります。懐かしの中華そばを謳い、テーマパークの中のレトロ駄菓子屋のような妙に安っぽい店構えに不安を覚えつつ、「味玉らーめん(醤油)」を。

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なんたる完成度の高さ。「コラーゲンたっぷり」を強調するから、鶏油が多めのしつこいスープを想像しましたが、さにあらず。

確かに鶏油は多めに浮いているものの、飲んでみると意外にさっぱりして、甘みがあります。その奥からふわっと立ちのぼり、鼻腔をくすぐる魚介の香りが素晴らしい。

中細縮れの麺も滑らかでほどよい歯ごたえ、スープとの相性は抜群ですね。チャーシューもやらかく、少し濃いめの味付けがあっさりスープにはちょうどいい。ネギの量なんかもしっかり考えられてる感じ。

味玉がほとんど味無しでしたが、そんなのは瑣末な話で、スープの最後の一滴まで幸せな時を過ごしました。おすすめという塩も間違いなく旨いですよ、きっと。

基本が\650の強気な価格設定と出店場所のまずさで苦戦は目に見えてますが、現時点で近傍の「栄屋ミルクホール」や「仙蕪庵」を越える水準だと思うので、どうにか生き残ってほしい。名店と呼ばれるに値する店。☆☆☆☆☆☆☆☆★(8.5+)

ラーメン醤油味@JAH・茅ヶ崎(閉店)

茅ヶ崎で、というか少なくとも神奈川県下で最も怪しいラーメン店でしょう。「JAH(ジャー)」さん。合格発表の前日にこんな所にいた自分もすごいですが、半年越しのレビュー。

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ジャマイカ&レゲエというラーメン店にはおよそ有り得ないコンセプトで、外観からして怪しすぎ。ジャマイカ、レゲエと来れば……(以下省略)。とにかく食べれたのでよかったです。

「柳麺&焼豚専門店」を名乗っていますが、まずラーメンの見た目がすごい。コーラ色ですよ。ところが食べてみると、あっさりしてるというか何というか。ベースは何かしらの動物系素材のはずだけど、ほとんど分からないくらい薄い。

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その代わり、鯖と鰹節を煮込んだとかいう醤油ダレ、とにかく魚介が非常によく効いていて、まあこの色だから当然でしょうが、タレのコクだけで食わせるラーメンというのは初めての経験でした。不味くないんですよ。

中細の軽く縮れた麺はかなりしっかりした歯ごたえで、スープの存在感に負けてません。専門店というだけあって、チャーシューは割とやらかめで好印象。ワカメが入るのは一応湘南だからでしょうか。不思議とこれも合わなくはない。ゆで卵が1個サービスとかいうので、それもいただきました。

レゲエ好きなら店主と話も弾むかも。あまりに店内が暑かったので、あたしはすぐ帰りました。☆☆☆☆☆★(5.5)

しょうゆらーめん@茅(かや)・北茅ヶ崎

久々に自転車で食べに行ってしまいましたよ。間違いなく電車の方が時間かかる場所ですから。「北茅ヶ崎徒歩20分」の時点で普通なら行く気が失せるところですが、自転車も趣味みたいなものですし。「茅(かや)」さん。

わかりやすい説明としては、オバQこと大洋の田代が昔ラーメン店をやってた辺りです。あの満塁HRでの引退は何とも劇的でした。

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いまいち切り札的な店のない茅ヶ崎ですが、完成度高めのいいスープですよ。豚骨&鶏ガラベースのベーシックなものながら、うま味がよく引き出されてます。

タレのお醤油味も濃いめで、バランスがいい。最後にまわしかけるのが見えた油はやや多めですが、香り付けに一役買ってます。

麺も面白くて、太さが均一でない手打ちのような中太縮れ麺。やらかすぎない上質な食感でスープの絡みもいいですね。佐野からの取り寄せとの未確認情報もあります。

具は、肉厚ジューシーで薄味のバラチャーシューがデフォルトで3枚のる点がとにかくお得。サイドオーダーの角煮ご飯?200は、角煮自体は量が少ないながら、とろとろかつショウガの香りが効いた味付けで旨い。

駐車場も6台分あって小上がりもあり、遠方からでも来やすい店ですが、どちらかというと近所にあると嬉しい感じかな。塩も評判がいいのでいつかまた。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0?)

長浜ラーメン@博多長浜屋台 やまちゃん・東銀座

何とか第2クールでひととおり回ることができれば、と思っていた銀座ラーメンシリーズ。こちらでどうにか完結となりそうです(レポートはまだまだ書けてませんが)。「やまちゃん」に行ってきました。

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博多長浜屋台を名乗りますが、たしか向こうでもかなりの有名店でしたよね。「長浜ラーメン」?600をバリカタで注文。

不思議なのは、東京の人ってみんな「固め」しか言わないんだよね。「バリカタ」以上の言葉を知らないのかしら。「ハリガネ」のオーダーは一度も聞いたこと無いかも。「粉落とし」ってのは、一体どんな食感になるのだろう。

さて本題。確かに正統派の博多ラーメンであることは間違いないですね。多少東京向けにアレンジされてる気がしますけど、それなりの粘性があって、臭みではない豚骨のいい香りがちゃんとして。タレに頼らずに表現できてます。透明な油が分離して、表面に薄い層を作っているのが若干気になりますか。

麺も博多らしく極細ストレートで食感がよろしいです。「固め」だと物足りないかもしれません。具は青ネギとチャーシューのみとシンプル。チャーシューは薄くパサパサで臭みもありやや減点。値段は?500くらいが相当。

とりたててもう一度来たいと思わせるものはないけど、美味しいと思います。近くに一風堂があるから、食べ比べるのも一考。☆☆☆☆☆☆★(6.5)
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