三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2008年10月

特製ラーメン@鼎(かなえ)・相模大野

せっかく普段来ない土地に来たので何となく、と思って向かった店に並びがあると、何だか萎えますよね。相模大野は、「鼎(かなえ)」さん。午後2時近くで満席ですか。2人客がひと組待っているだけだったので、並びます。

旨そうというより、儲かってそう、という感じのお店ですね。神奈川県は、とりあえず豚骨醤油というだけで混んでますからね。メニゥは色々ありますが、なぜか「ネギラーメン」より安い「特製ラーメン」で。

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最近よく書いてる気がしますが、どこが「特製」なんだろ。見たところ「味玉ラーメン」のようですが、何かしら増量なのでしょう。

出てきたときから丼の縁に魚粉ぽいのが付いていて作り方が謎ですが、豚骨ベースのスープにちょっとだけ魚介をプラスという感じ。クセのないマイルドな白濁豚骨スープに、しっかりした醤油ダレとアクセントに魚介風味。

化調感・過剰な油感も無くて飲みやすいものの、非常に均質的で平板な印象。意外と麺が多いというのもありますが、ほどなく飽きが来ますね。具の増量のせいか、スープのぬるさもマイナスです。

麺は、周りの人の多くがそうしていたので固め注文。思ってたより太めだった中細のストレート麺はぽくぽくした食感で、固めだとかなり食べ応えがあります。

具は、茎ワカメのインパクトに尽きます。スープの温度が下がった主因と思われますが、こういう磯臭いものはスープの味を変えるので苦手。チャーシューと味玉は可もなく不可もなく。

☆☆☆☆☆★(5.5)

ラーメン(並、固め)+味玉@家系ラーメン 桂家・方南町

家系なんてわざわざ県外まで出かけて食うものではない、と思っていた私ですが、RDBでとてつもない高評価の店を見つけて気になってしまい、休日出勤して方南町まで。「家系ラーメン 桂家」さん。

都内で数少ない本物の家系が食べられる店、だそうですが、似非家系がそんなに都内は多いのでしょうか。開店時間が19時というのが、神奈川県民にはつらいです。1番乗りでしたが、すぐに6,7人の客が入ってきます。

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清潔感のある明るい店内と、非常に丁寧な接客。美味しいといわれる店には、総本山に一番欠けてるものがちゃんとありますね。期待を込めてラーメン(並、固め)+味玉。

しっかり乳化したスープは、開店直後にして確かに濃厚ですね。舌にさらさらと粒子感がありほどよい粘度。臭みはなく豚骨のコクと旨みはきちんと抽出されています。鶏油はほどほどでべたつきません。

抜きんでて旨いという印象ではないのですが、高評価も納得できる味です。個人的にはタレがしょっぱくてスープはあまり進みませんでしたが、これは純粋に好みの話。

麺は平打ち気味な形状の、王道酒井の中太麺。固め注文にしっかりと応え、みっしりと噛みごたえがあります。麺が少ないという指摘も見かけましたが、標準的なひと玉だと思います。

チャーシューは豚の旨みを逃さず、柔らかい仕上がりで旨いです。家系としてはかなりのもの。味玉の出来も悪くないですし、全体に方南町まで来た甲斐はあったと思います。☆☆☆☆☆☆☆(7.0+)

マー黒武士味玉@麺士 武双・赤羽

横浜からさいたまへ、ほどよく時間が余りそうな移動、となれば赤羽途中下車。機会がなかった未訪店がいくつかありますから。仕事中なので1軒。となれば第一候補の「麺士 武双」に。昼は2時半頃スープ切れと聞いてましたが、3時近くても大丈夫でした。

「麺屋武蔵」出身の双子の店主に、背脂の「赤」と海老油の「黒」の二本立てメニゥで話題になりましたが、「黒」は売り切れで、第3の味、「マー黒武士」が登場してます。背脂は苦手な部類なので、「マー黒武士味玉」で。

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ビジュアルは予想通り。「赤」と「黒」は特にスープの色を指すわけではなかったと思いますが、これはその名の通り黒ですね。

マー油を入れるとどんな豚骨スープもそれなりに食えてしまうので、それ自体あまりいいイメージは持っていないのですが、ここのマー油は美味しいですね。

まず、スープに浮かんでいるというのではなく、きれいに混ざってしっかり味の構成要素になっています。ベースの豚骨スープはクセのないライトなものだと思います。

何より、ニンニクの香りの「新鮮さ」がいいですね。あんまり作り置きをしていないような、手作り感のある香ばしさが○。豚骨とマー油と、もうひと味何か入っている気もしますが。

麺は丸っこい中太ストレート麺。芯はしっかりしているものの、あんかけパスタの店の麺のような、かなりソフトな食感で非常に違和感があります。好みどうこうより、こういう麺は滅多にないので。

チャーシューはほろほろやわらかいもの。味玉は黄身がきれいなゼリー状。メンマは臭みが無く薄味。出身が出身だけに、いい加減な仕事はしませんね。

今回は新メニゥでしたから、機会があれば基本の「黒」を味わいたいところ。☆☆☆☆☆☆(6.0+)

八豚らーめん+とろとろ温玉@湯や軒・武蔵新城

この近辺では武蔵小杉が一番大きい町だと思っていたのですが、武蔵新城というのもお店がたくさんありますね。油断して地図無しできたら迷ってしまいました。「ラーメンの繁盛店」で見た、「湯や軒(ゆうやけん)」さん。

04年オープンの店で土曜の午後2時過ぎで満席に近いのですから、確実に地元に根付いてるんですね。家族経営でしょうか。銭湯をイメージした変わった店で、カウンターに蛇口(たぶんオブジェ)が付いてたり、桶に調味料が入ってたり、マッサージチェアがあったり、コーヒー牛乳があったり。

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スープは豚骨の割合が選べて、1割、3割、8割とある中から、人気らしい「八豚(はっとん)らーめん」を平打ち麺で、+「とろとろ温玉」。

豚骨8割だと、通常の豚骨魚介の店と同じくらいですかね。白濁していますが、さらっとしていてクセがなくマイルドな味わい。そこに魚粉がほどよく利いていて、確かに幅広い世代に受け入れられそう。

麺は、平打ちからイメージしていたものとやや違う。「平」というほど平べったくなくて、ソフトな食感。もう少し滑らかでコシの強いものを予想していました。「三豚」くらいの方が合う麺なのかなぁ、という気がします。

具で目立つのは丸バラチャーシューが2枚。表面が炙ってあり、箸で持とうとすると崩れるなかなかの一品。これで¥600というのはかなりのCPのよさ。温玉は、味玉のネーミングが異常に長くてそれが味玉だというのを見落としただけですが、意外と合います。

「三豚」になるとスープの印象がどのくらい変わるのでしょうか。気になります。☆☆☆☆☆☆★(6.5?)

あじまるらーめん@東京醤油らーめん 味○・小田急相模原

この駅に降り立つのは初めてかと思います。相模大野まで来たので、もうひと駅足をのばして小田急相模原。目当ては昨年10月オープンの「東京醤油らーめん 味○(あじまる)」さん。

平日は夜営業のみですが、土日は昼営業あり。まず、接客が非常に暖かみがあって丁寧で、好感が持てますね(おねえさんが素敵だったのは事実ですが、それだけじゃないですよ)。溜まり醤油を使った看板メニゥ、「あじまるらーめん」を。

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食べる前から和のおだしとお醤油の香りがふわっと来て、食欲をそそりますね。とんぶりが載ってるのは初めて見ました。

スープだけ飲むと、最初はかえしの酸味がきつく感じます。ただ、日本蕎麦をいただくときも、最初につゆからは入らないですよね。食べ進めるにつれ、溜まり醤油のコクと香り、程良い酸味と甘みが舌に馴染んできて、真価が発揮されてきます。

煮干しなどの風味も強すぎず、きれいに出た和風だしとお醤油の香りとの調和は見事。おそらく無化調だと思いますが、雑味無くキレのあるスープ。笹がきにしたネギとの相性も非常にいい。

麺は、黄色がかってぷりぷりっとした丸富製麺の中太縮れ。食感がしっかりして香りもよい麺が、さらにお醤油の香りをまとい、予想以上にしっくりきます。オプションで選べる細麺は「あじまる」には合わない旨の貼り紙がありましたが、なるほど。

チャーシュー、メンマともジューシーで控えめな味付け、和のスープにしっかり合っています。味玉はもう少し味が入ってもいいかな。今回はお醤油が主役でしたから、次回は白醤油を味わってみたいですね。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

鶏コク塩らーめん+味玉@らーめん 八八(やや)・神田

「いけ麺」に続いて神田の新店。未訪の新店があると、休日に事務所に出るのも苦じゃなくていいですね。こちらが非常に珍しいのは、日曜営業ということ。日曜は人通りが本当にないですから、今後変わるかもしれませんが。「らーめん 八八(やや)」さん。

白を基調にした、きれいなお店ですね。ご主人は「株式会社○○です」と電話に出てましたので、どっかしらの企業が経営母体のよう。メインの「鶏コク塩らーめん」+味玉で。

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工程を見ていると、ちょっと化調、タレ、鶏油を入れてスープ、という感じですね。見た目は少し白濁していて、鶏白湯に分類していいものだと思います。

鶏の旨みはそれなりに出ていて、若干オイリーでしょうか。旨みはほどほどで、ネギや糸唐辛子の相性も良く、まとまりがある感じ。営業しつつ夜の部の仕込みをしていたようで、リンゴなどもスープに入れていました。

麺はおおっぴらに宣伝していませんが、開化楼の中細縮れ。これといって特徴のない麺で、無難な印象を受けます。スープを吸うと幾分かやらかくなりやすいかも。

具のチャーシューとメンマは、それ自体としては悪くないのだけど、いかんせん味付けが濃すぎてスープと相容れない気がします。味玉の味付けはほどほど。

このジャンルとしては標準的な1杯だと思います。今後どう進化するのでしょうか。☆☆☆☆☆☆(6.0)

特製つけそば(あごだし豚骨)@つけそば まき野・武蔵新城

南部線の沿線というのは仕事で行くこともまず無いですから、休みの日にちょっと足を延ばして。複数の課題店がある武蔵新城、まずは今年5月オープンの新店から。「つけそば まき野」さん。

「桔梗」をプロデュースした方のお店だそうで、店内は誰が店長とも分からず、先着で採ったようなそこらへんにいそうな若い店員が5人。期待はせず、店名に従い「特製つけそば(あごだし豚骨)」を。あごだし以外に、「東京醤油」と「塩」が選べます。

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つけダレは、まさに「アゴ」ですね。かなり客を選ぶ味だと思います。まずアゴの香りがストレートに来ますので、苦手な人はつらいかもしれません。

ベースはゲンコツ+野菜だそうで、乳化してマイルドなスープですね。アゴに加え、酸味が強く利いたうえに、最初から唐辛子が固まって載っていて、全体としてまとまりの感じられない味。

麺は「富多屋」という全く聞いたことの無いもので、郡山の製麺所だそう。中太の多加水縮れですが、もちもちというよりぷよぷよした食感。もう少しシャバシャバしたつけダレなら合いそうですが。何より麺の味がほとんどしないのが参りました。

具は、一体どこが特製なのでしょう。おそらく切り落としのチャーシューがいくぶん増量されているのでしょうが、見せることも考えて欲しい。物自体は柔らかくジューシーで美味しいです。味玉の仕上がりもまずまず。

見ていると麺についてはオペレーションの問題もありそうですが、「つけそば」を冠する店としては残念。☆☆☆☆(4.0)

閉店

「はっかい」が閉店したそうで、情報訂正。
いろんな意味でインパクトのある店でしたね。

つけめん(醤油)@麺家 彩華・池上

新店ではないのですが、いつか仕事で来ることが間違いなくあると思っていたので、取っておいたお店。わりと早く訪問する機会に恵まれました。池上は「麺家 彩華」さん。

茅場町にあるお店(こちらも未訪)の2号店なのだそうで、自家製麺を謳っていて周りもほぼつけめんでしたので、迷わず「つけめん(醤油)」を。午後7時より前の訪問だったと思いますが、ほぼ満席で人気ぶりがうかがえます。

つけダレ自体は甘辛酸とか濃厚豚骨魚介とかいう流行のものではなく、古典的な印象。見た目は結構オイリーで、他のサイトさんでは節粉の印象が強いという意見が多いのですが、むしろしっかりした醤油ダレと酸味の強さが特徴的。スープ割はあまり面白くないですが。

麺はこちらも流行からすると細めに思える中太ストレート麺なのですが、表面は滑らかでとにかく歯応えがありますね。いわゆる「堅い麺」と呼ばれる部類で、好みは分かれるのかもしれませんが、小麦の香りはいいですし、個人的にはいたずらにもちもちした麺よりも好きです。

具ではチャーシューが光りますね。角切りにされてつけダレに沈んでいますが、これがほろほろ柔らかくて旨い。是非とも「らーめん」で楽しんでみたいところ。大ぶりのメンマも程良い味付けと食感で存在感があります。

つけめんの店としての認知度は低いですが、非常に個性のある麺を味わえますし、もっと評価されていいと思います。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

ワンタンメン@りょうたん亭・方南町

方南町に東京で一番旨いとされる家系の店があるとのことで、休日出勤を適当に切り上げて。午後7時からの営業と神奈川の人間には厄介なスタイルで、しかも30分前に着いてしまったため、せっかく丸の内線の果てまで来ましたのでこちらにも。「りょうたん亭」さん。

孫弟子に当たる店まで含めたら「たんたん亭」系列は9店めの訪問ですかね。うしろに家系が控えてはいますが、頼むしかないですよね。「ワンタンメン」を。味は醤油のみのようですね。

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丼の色もあるのかな、見た目には「ぽく」ない感じですね。食べてみても、「たんたん亭」「いしはら」を含め、最も系統から外れるような。

他のサイトでは煮干しの香りの指摘が多いですが、最初にほんのりショウガの香りが来て、むしろしっかりした動物系のコクと旨みが印象的。複雑な味ではなく、まさに正統派の「支那そば」をブラッシュアップしたような力強い1杯。

後があるとは分かっていても、滋味深さと無化調らしいキレのよさに、ついつい丼を持ち上げて飲んでしまいます。このスープは塩より醤油ですね。醤油の角も立たずタレの主張は控えめで○。

麺は中太縮れで「たんたん亭」と同じものかな。そうすると大栄食品ですか。歯ざわりは柔らかめなんだけどちゃんとコシは残していて歯切れもよく、これはこれでいいのだと思えます。

ワンタンは肉で4つ。さほど大ぶりではありませんが、粗挽きのお肉がピンク色の絶妙の茹で加減で旨い。チャーシューは3切れも入って、ピンク色の焼き豚タイプ。噛めば噛むほど肉の旨みが口いっぱいに広がる、絶品中の絶品。

ついでのように訪問してしまったのが申し訳なくなる、素晴らしい1杯。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0+)
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