三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2010年11月

ミステリが読みたい

「このミス」の前哨戦ですね。集計期間が異なるのと、「ファージング」が1冊扱いなので、その点を補正すると、ベスト20を17冊予想して、18冊中13冊的中、ということになりますか。

既読の「ノンストップ!」をリザーバーに置いてしまったので、ベスト10が9作的中に終わったのが悔しいです。他の9作より落ちる気がするんだけどな。「古書の来歴」も確かに読んでいましたが、存在を失念していました。そういえば、「螺旋」も忘れてました。

ゼロ年代のベスト50の方も、知らない作品があるか眺めてみたのですが、49作既読で、「死の相続」1作だけ未読でした。これはこれで悔しい。

たっくんち@湘南台

湘南台の新店。「ラーメン500円」は怪しさ全開でさすがに回避しましたが、こちらは普通のお店のようなので。「たっくんち」さん。相模豚のチャーシューを前面に押し出し、「丼とラーメンのレストラン」がコンセプトだそうですが、焼豚丼をサイドメニューでなくメインで食べる人が、果たしてどれほど存在するのでしょうか。内装は今風のラーメン店のそれ。ご主人は茅ヶ崎の「康家」出身のよう。

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【実食メニュー】 ラーメン(¥600)
 トッピングに味玉すらなく、初訪でチャーシューを増やす理由もなく、スタンダードの醤油味で。

【スープ】 看板にまで豚の絵が描かれていますが、どう見ても豚骨を使っているとは思えないスープ。ラーメンバンク情報では、何と鮮魚+野菜だとか。メニューには魚介のスープという記載があった程度で、食べてみると魚介系と野菜由来の自然な甘みが強く感じられるものの、魚らしさはさほどでもなく。表面には、桜エビとショウガの香りを感じる香味油。

【麺】 ややウェーブのある中太麺。ぽくっとした食感で、何となくどっちつかずな印象を受けるもの。茹で加減は固すぎず柔らかすぎず。

【具】 これだけチャーシューばかりをアピールしておきながら、あまりに凡庸過ぎるチャーシュー。最後にひと炙りしているようですが、さしたる香ばしさもなく。あとはなると、ワカメ、桜エビ、青ネギ。やや薬味過剰か。

【その他】 何かの契約の問題なのか、「チャーシューに使用する豚」ばかりを押し出す理由が全く理解できませんでした。店のコンセプトといい、店名といい、首をかしげてしまうことばかりです。☆☆☆☆☆☆(6.0)

支那そば屋 ぴーちゃん@関内

外の看板に店名が書かれており、存在だけは以前から認識していたのですが、「関内駅前第一ビル」の地下飲食店街に「支那そば屋」という店があるよう。ちょっと調べてみると、古株のラーメンサイトで目にしたことがある、「ぴーちゃん@井土ヶ谷」の移転で、無化調なんだとか。いかにもな感じの昭和レトロな地下飲食店街に、いかにもという店構え。正式名称は「支那そば屋 ぴーちゃん」のようです。

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【実食メニュー】 支那そば(醤油)セット(¥600) 
 基本メニュー+ミニカレー(チャーシュー丼、白飯も可)のランチメニューです。

【スープ】 丸鶏メインだというスープは、鶏の旨みが存分に引き出され、あっさりながらも深いコクを感じるもの。この場所でこのレベルの味が出てくるというのは、予想だにしませんでした。そこに魚介ダシが加わりますが、こちらは控えめ。タレも強くは主張せず、スープそのものの旨さで飲ませるもの。

【麺】 このスープにしっくりと来る、細縮れ麺。平ざるで丁寧な湯切り、しっかり固めに茹であげられ、小気味よい食感で歯切れがよく、少し時間が経ってもへたれにくい。

【具】 チャーシューはぱさぱさで今ひとつ。メンマ、なると、海苔とそのほか定番の具。可もなく不可もなく。

【その他】 ミニカレーはやや甘め、業務用チックな脂っこさなど無く、それなりに美味しかったです。喫煙可の店舗なので、条例でも変わらない限りまた来ることはないかと思いますが、一見強面な店主さんも気さくな感じでしたし、穴場的な良いお店だと思います。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

このミス2011予想

その時期になりましたので、「このミス」のベスト20予想を。去年のことを考えると、3部作は3作とも入るということを前提に、20作。トップがまったく予想がつかないのですが、「音もなく少女は」がテランの最高傑作だと思いましたので、これを推します。

アルテやバークリー、P・D、「カーデュラ探偵社」、「ノンストップ」「ポーに捧げる20の物語」「血のケープタウン」あたりがどれかと入れ替わるでしょうか。賭けで入れてみたのは、「機械探偵クリク・ロボット」。この手の作
品は、毎年1冊くらいはランクインするような。

※11月24日訂正
「失踪家族」と「殺す手紙」を読んで、前者が年間ベストにはあと1歩の出来、後者は作者の水準作という印象でしたので、入れ替えました。

現時点での私の6作は、順位を付けて、上から、「卵を巡る祖父の戦争」「音もなく少女は」「ベルリン・コンスピラシー」「高慢と偏見とゾンビ」「WORLD WAR Z」「森の惨劇」です。ゾンビな2作は個人的にすごく好きなのですが、どうせランクインしないでしょ。ケッチャムはいつも以上にちゃんとした小説だったので。

音もなく少女は
卵を巡る祖父の戦争
エコー・パーク
ベルリン・コンスピラシー
ロードサイド・クロス
ラスト・チャイルド
ベルファストの12人の亡霊
陸軍士官学校の死
愛おしい骨
五番目の女
エアーズ家の没落
フランキー・マシーンの冬
湖は餓えて煙る
機械探偵クリク・ロボット
沼地の記憶
ツーリスト
殺す手紙
【ジョー・ウォルトン】×3

西輝家@湘南台

本年4月に湘南台にオープンの新店。「松壱家」で10年以上修行した方が独立されたとのこと。最後に「松壱家」を訪れたのは覚えていないほど昔になりますが、なかなかに評判がよいので来てみました。「西輝家(にしきや)」さん。訪問日は8月1日。家系らしくない、大変清潔感のあるお店で、豚骨臭や床のべとつきなどは一切なし。

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【実食メニュー】 味玉しょうゆラーメン 並(¥800)
 家系ですので特に選択の余地なし。例により「かため」で。

【スープ】 程良く乳化したスープは、しっかりと豚骨を感じさせるもので、十分にうま味が引き出されています。臭みは皆無。それに対してタレはかなり控えめ。直系の味が好きな人などは、「濃いめ」で注文しても良いように思えますが、家系でスープそのものの味わいで食わせるところに実力を感じます

【麺】 出身が出身なので、当然ともいうべき長多屋の太麺。もちもち感のない、おなじみのごわっとした食感ながら、生っぽさが抜けるベストタイミングで揚げているようで、「かため」で違和感はありませんでした。

【具】 チャーシューは柔らかく仕上がっていて旨いです。味玉も良好な半熟具合。家系には珍しくメンマが入っていますが、案の定合いませんね。あとは定番のほうれん草とウズラ卵。

 品のある家系という1杯で、評判に違わず美味しかったです。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

朧月@銀座

 昼間横浜で「トマトスタジオ」にフラれ、どうしてもラーメンを食べたい気分だったので、仕事帰りに都内、しかも前日オープンの新店に行ってみました。訪問日は10月19日です。自転車で下見はしてありましたので、場所はしっかり把握しております。「はしご」本店の並び、「朧月」さん。小料理屋のようなこぢんまりした店内、店主との距離も近いのに、誰もが黙々と食べていてBGMもなく、やや緊張。

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【実食メニュー】中華そば 小(¥680)+味玉(¥100)
 永福町大勝軒っぽいスープに、麺が並で2玉という事前情報がありましたので。

【スープ】 事前情報から予想していたものとはだいぶ異なり、確かに煮干しのスープですが、どちらかといえば全体のバランス重視な印象で飲みやすいです。熱々ラードが表面を覆うようなこともなく、油の加減も程良い。シャキシャキした玉ねぎの食感がいいアクセントになっています。

【麺】 麺はカネジン製の太縮れ。もちもちっとした食感で美味しい。麺の存在感が強いので、もう少しニボニボしたスープだと、なお相性が良いように思えます。

【具】 チャーシューはチャーシュー麺かと思うほどにデフォルトでたっぷり。肉厚ジューシーでクセもなく旨いです。味玉はきっちり半熟で味付けもよくgood。あとはメンマ、なると、青菜と定番の具。

 思っていたものとはだいぶ異なりましたが、きっちりとまとまった1杯で、美味しかったです。この太麺で2玉あると、相当なボリュームでしょうね。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

らwめんjc@南林間

南林間に9月オープンの新店に。駅を東口に降りて、駅前の「らーめんハウス筑波」なる謎のお店も気になりつつ、徒歩2,3分でしょうか。「らwめんjc」さん。カフェのように清潔感、開放感のある店内で居心地はとても良いです。落ち着く壁向きのカウンター席へ。

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【実食メニュー】jcらwめん・塩(¥750)
 基本メニュー+¥100の、具増量メニューのよう。塩の方が先に書かれていたので、塩を。なぜか家系のようにしつこく好み指定を聞かれますが、そういうのを客に投げないでくれませんか。仕方ないので、細麺ということなので、「かため」でお願いしてみます。

【スープ】 豚骨中心の動物系ベースの白濁スープにほんのり魚介、でしょうか。この近辺は、この手の味が増えてきているような。タレが尖っていないところはよいですが、臭み消しなのか意図的か、ニンニクの香りがはっきりしているのが残念。深めの丼を用いているのは、スープの節約のためでしょう。量は驚くほど少ないです。

【麺】 細かく縮れの入った中細麺。「韋駄天」や「のすけ」で見かける津南麺業製。スープの量が少ないので、丼がぎっしり麺で埋められた状態で全く泳がず。一定のかん水臭があるのもまあ当然か。昔ながらの醤油ラーメンであればしっくりと来そうですが、このスープでは全く合わないような。あと、本当に「かため」でしょうか。

【具】 標準から何が増量されているのか今ひとつ分からず。チャーシューはまずまず。メンマは既製品というか、桃屋の瓶詰めのような味付けで、もう少しでスープを壊しかねない。味玉は黄身がきれいなゼリー状、魚介風味がしっかり入って旨い。

 ランチタイムは食後にサービスでウーロン茶かアイスコーヒーが付き、後者を選択しましたが、少なくとも有償で提供できる代物ではありませんでした。お店の雰囲気とか接客とかはとても良いので、麺や具の相性とか、好み指定の必要性とかを考えて、もう少し洗練されてくるといいお店になる可能性もあるかと。☆☆☆☆☆☆(6.0)

馬車道ヌードル トマトスタジオ@馬車道

9月に馬車道にオープンの新店。いわゆる二郎インスパイアというと通常はそそられないものですが、トマトヌードルの専門店だと聞くと、気になって仕方がありません。某店店主さんも味作りに関わっているとかで、楽しみ。訪問日は10月20日。当然に、仕事のついででございます。連食の予定さえなければ、いけるでしょう。

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【実食メニュー】豚骨トマトヌードル(¥750)
 当然基本メニューで。麺量は200グラムだということでひと安心。

【スープ】 二郎インスパイアという先入観は持たない方がよいでしょう。マイルドな豚骨スープに、トマトの甘みと酸味が驚くほどよく合います。タレは控えめです。ヤサイの上から振られた赤いパウダーは、チリペッパーとトマトパウダー(?)でしょうか。これも何ともしっくりと来ます。途中でレモンを搾ると、よりマイルドさが強調されて、また旨い。

【麺】 麺は当然の極太麺。ただゴワゴワとしてあごが疲れるような代物ではなく、噛みごたえともちもち感が共存していて、大変美味しいです。製麺所を調べた方はいないようですが、相当な所でしょう。スープに対して勝ちすぎることもありません。

【具】 チャーシューもトマトスープで煮込んであるとか。柔らかく仕上がって美味しい。野菜はほどよい山盛りでシャキシャキ。スープのトマト味で飽きずにいただけます。

【その他】 この立地でこの味メインで勝負しようというだけあって、想像以上の完成度でした。決してイロモノではないです。関内に近いこともあり(?)、まぜそばもありますので、また来なくては。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)

背脂煮干そば 晴@立川

忘れた頃に立川のお仕事。新しい仕事が入る頃には、ラーメンスクエアに新店が登場していたり。プライベートで来るにはちょっと遠いので、いいスパイラルです。「背脂煮干そば 晴(はる)」さん。以前は「凪」が入っていた場所ですね。店主さんは「えにし」出身ですし、楽しみにしていました。

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【実食メニュー】背脂煮干そば 味玉入り(¥800)
 券売機の筆頭位置でしたので。

【スープ】 想像していた以上に煮干し強烈で、えぐみもはっきりと感じられるもの。ひと昔前なら個性的だと思えたかもしれませんが、正直に申し上げて食傷気味な味わいかも。背脂は非常にきめが細かく、くどさよりもまろやかさをスープに与えていますが、煮干しの強さとバランスをとるまでには至っていないか。

【麺】 低加水のボキボキした細ストレート。これはニボニボしたスープにはしっくり来ます。麺そのものの味わいもよいですが、惜しむらくは、滑らかさがなく大量に持ち上がった麺をわしわしと喰らう形になること。これは改善は難しいのかな。

【具】 チャーシューは低温調理のきれいなピンク色。こちらも決して珍しくはなくなりましたが、レア感があり美味しいです。細切りのメンマは控えめな味付けで、小気味よい食感が良いです。味玉は、半熟具合、味の入り方いずれも良好。

 接客等もいまひとつな印象でしたし、事前のネット情報等から、あまりに期待感が高まりすぎてしまったのかもしれません。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

逗子家@北久里浜

北久里浜の新店。ネット情報では、夏場に逗子海岸に出店していた店の実店舗化だとか。だからといって、逗子市ですらない久里浜で「逗子家」というのは、どうなんでしょう。私は出自の方に惹かれての訪問です。横須賀の家系店ということで、客層がなんかすごい。

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【実食メニュー】 正油ラーメン(¥630) 
 家系なので余計なことはせず、基本メニューで。かため注文。

【スープ】 卓上に玉ねぎがあるので、「町田商店」の系列であることが分かりますね。色味がやや薄めで乳化度が高いスープは、骨粉感のはっきりとした、なかなかに濃厚なもの。タレはあと一歩強くてもよいようにも思えますが、豚骨そのものの味わいがストレートに感じられるので、個人的には好み。

【麺】 「町田商店」が壱六家の系譜であることを忘れていました。長多屋の平打ちに近い太麺です。もちもち感のある酒井の麺と対極にある、ごわごわっとしたもの。これだけは選べませんからね。「かため」にすべきではなかったです。

【具】 チャーシューはやや脂身が多め。可もなく不可もなく。その他、定番のほうれん草、海苔、ウズラ卵。玉ねぎは卓上から好みで。私は「町田商店」の玉ねぎがお気に入りなのですが、こちらのものは、粗みじんがあまりに粗いのと、甘みよりも辛さが勝ってしまい残念。そもそも、容器に添えたスプーンより大きな粗みじんって、通常の感覚だとおかしいと思うのですが。

 仕事がら、味に立地や営業時間を含めたトータルで「町田商店」に好感を持っているのですが、期待が裏切られることなく、安心しました。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

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