長時間並んでまで食う気にはならないが、地元であまり待たずに食べられるなら一度くらいは。私にとって「二郎」とは、そのくらいの食べ物です。その程度な考えでしたので、ずっと訪問機会が無かったのですが、たまたま土曜の午後2時過ぎに通りかかったら店外待ちが無く、思わず飛び込みで入店。「ラーメン二郎 湘南藤沢店」さん。訪問まで1年半を要しました。

【実食メニュー】 小ラーメン(¥600、ニンニク)
 二郎自体が4年ぶりくらいなので、「少なめ」コールをするタイミングを逸してしまいました。ラーメン自体食べる予定がなかったので、完食できるかやや不安。
 
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【スープ】 二郎らしいカネシ醤油の甘辛いタレの味わいがガツンと来て、ハマる人はハマる味であることはよく分かります。スープはほどよく乳化していますが、予想していたよりもライトで、麺の量からすれば中盤以降飽きが来てしまう印象。

【麺】 こちらも代名詞である極太の平打ち麺。ごわっとして少し時間が経つともちもち感が増し、独特なオーションらしい香り。もう少し茹で加減が堅めだと嬉しいかな。空腹でもありませんでしたが、さほど苦もなく完食に至りました。

【具】 コールしなかったヤサイはほどよい量で、シャキシャキ感が小気味よくスープによく馴染んで旨い。豚も肉厚で柔らかく、満足です。

 結局今回もハマるきっかけにはならなかったのですが、コールについて。「ニンニクは適量入れてほしい。あとはデフォルトで。」という場合、「ニンニク入れますか」の問いに対する模範解答は、「ニンニク」なのでしょうか(正答のひとつであることは認識しています)。

「ニンニク入れますか」に対して「ヤサイ、カラメ」とか答えるのは符牒みたいなものと割り切っていますが(こういう独自なルールの存在自体が苦手なのですが)、「ニンニク入れますか」の回答が「ニンニク」では、もはや日本語として成立していないのではないか。そんな思いから、「お願いします」と返しておいたのですが、これがローカルルールに則っているのかどうか、調べてみてもどうも分からない。行くならルールには従いたいのだけれど、「ニンニク」が唯一の正答だとすれば、ちょっと馴染めない世界。そんな体験でした。☆☆☆☆☆☆★(6.5)