1年半ほど前、不幸な火事により閉店に追い込まれた「がんや」の跡地に、「リストラされたサラリーマンが三田二郎を食べて感動し独学で開いた」なる目茶苦茶なギミックで、臆面もないパクリ宣言をして突如出現した資本系のお店。いとも簡単に行列店となり、現在3店舗ですか。「バリ男」さん。短期に投下資本を回収するなら、今はこの系統のラーメンということなのでしょう。商魂たくましく、東日本大震災の1時間後にも平然と営業していたのは驚きました。
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【実食メニュー】 つけ麺(¥850)
インスパイア系と称されるパクリ(個人的には、多少とも先人への敬意が感じられるお店は「オマージュ系」とでも呼んだ方がしっくり来る気がします)には何の興味もないのですが、つけ麺は個性が発揮されているようだったので。
【感想】 二郎系のつけ麺、と聞いてイメージするものとは全く異なるもの。思った以上にシャバシャバっとした豚骨ベースのつけダレは、王道の甘・辛・酸タイプ。見た目は真っ赤ながら適度な辛さで、背脂が程良いこってり感を演出。
麺はきしめんかフェトチーネかという極太平打ちで三河屋製。アルデンテな茹で加減も、食が進む王道のつけダレでするするといただけます。二郎ではなく大勝軒を完食したような心地よい満腹感。チャーシューは二郎感のない柔らかさで旨く、もやしもシャキシャキでGood。
【総評】 ラーメンを食ったら二郎とは似ても似つかないのではないかという気もしますが、ひとつのつけ麺として美味しい。店員さんが気さくに話しかけてくれるなど、二郎系のイメージとも資本系のそれともちがう一面が見られたのも面白かったです。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)