三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2013年06月

らーめん春友流@高島町/戸部

 いつもは神奈川県の新店は後回しなのですが、珍しく都内の新店よりも気になるお店が。戸部から高島方面に少し歩いたところ。系統的には旭川、というのに惹かれて、行ってきました。

【実食メニュー】 らーめん(¥700)
 券売機の筆頭、大きいボタンはデフォルトメニュー。正しいあり方です。

【感想】 まさに、旭川ラーメンを無化調で作ったらこうなる、という味。尖ったところのないお醤油ダレのコク、豚骨の旨味、濃厚なのにキレのある味わい。目指すところがはっきりしていて、それがきっちりと実現されている印象。ただ、核になる突出した味が何かひとつあってもいいのかな、とは思いました。

 麺は西山製麺のぷりっとした熟成中太縮れ。スープに濃厚さがあるので、よく合いますね。チャーシューは肉の旨味がきっちり。メンマも素材良し。このスープだとカイワレがどうも合わない気がします。玉ネギがもう少し入るといいかなあ。スープが少ないとの声が多いですが、器は大きいもののそれほど気にならず。

【評価】 このジャンルでここまですっきりした仕上がりは凄い。あとはリピートしたくなるかどうか。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

炎天夏@平塚

 「笑家」店主さんが復活ということで、何とも喜ばしいとさっそく伺ったのですが、こういうノリの方だったっけか。当時は接客も好感が持てましたが、何より家系トップクラスの旨さでしたから、味ばかりが印象に残っていました。しかしこの場所、「熊澤」レベルが瞬殺された立地ですが、大丈夫かしら。

【実食メニュー】 ら~めん(¥650)+味玉(¥100)
 「地獄ら~めん」の店ですが、出自を知っている以上、ベーシックな方を。

【感想】 しっかり乳化した家系ぽい豚骨醤油スープですが、臭みもありワイルドかつとんでもなくヘビー。しかもタレが「吉村家」の比ではないしょっぱさ、とことんまで攻撃的で、県内大体の家系店は食べてきましたが、ここまできついのは経験がないかも。それが狙いなのは分かっているけど、残念だなあ。

 麺は中太縮れの家系仕様ですが、おそらくこのジャンルで初めて見る三河屋製。何の指定もしていませんが、長多屋「かため」指定の上を行くボキボキ感。やっぱり何か違うんだよ。チャーシューは肉厚柔らかで実に美味。惜しむらくはこちらもしょっぱい。味玉は見事な半熟でパーフェクト。

【評価】 胃に応えました。極端に食べ手を選ぶ気がします。☆☆☆☆☆☆(6.0)

BGM

 あるラーメン店に入ったところ、BGMが、「ジェニーはご機嫌ななめ」→「世界中の誰よりきっと」→「ハイスクールララバイ」ときまして、この流れだと次は、「赤道小町ドキッ」とか「ヤマトナデシコ七変化」あたりかと思ったのですが、流れてきたのは、井上順オリジナルバージョンの「昨日・今日・明日」でした。

 この曲は女性の声で聴いた記憶の方が強いのでネットで調べていたら、私が聴き慣れていたのは桜田淳子のカバーバージョンだったよう。子供の頃から歌詞まではっきりと覚えているのだけれど、どこで流れていたのだろう。両親ともファンではないので、公共の場かテレビで聴いてたのだと思うんだがなあ。

古本

 ここ2日で、いろいろ面白い発見をしたので。

 ヒラーマン「祟り」 7000円くらい
 店頭で見つけましたが、@ワンダーさんのブログに載ってますね。そこまでの高値は付かないものの、市場への流通点数が極端に少ない気がします。私は奇跡的に1年ほど前に3000円で入手するという幸運に恵まれましたが、ネットでもほとんど出てないですし、買いでは。ここのガラスケースは現在、翻訳ミステリレアものの代表格がほぼ揃ってて、眺めてるだけで楽しいです。

 シムノン「メグレ警部と国境の町」 3000円
 時間がなくて中身は見ていないのですが、この店がここまで安く売るとは、状態が最悪なのだろうと。次に行ったときに残っていたら中身を見せてもらって、スキャンできそうな状態であれば買おうかな。思い入れのある作家ではないので、誰かに買われていたら、また探します。

 久しぶりに大船ブックオフで良い掘り出し物。「ジョナサンと宇宙クジラ」を450円で。2006年の新しい版ですが、現在絶賛高騰中なので。SFのベスト表の常連ですし、SF初心者としては読みたかったんだよね。1年以内にはもう一度くらい刷るとは思うのだけど、早川が「たんぽぽ娘」ブームに乗らないならこのまま埋もれる可能性も。

 しかし、ここのブックオフはすごい。客がいる前で大声で私語を交わしながら棚の整理ができる、ここで働いてると、人としての感覚が麻痺するようだ。マニュアルにあることしかできないのがこの店だと思っていたけれど、客の邪魔をしない、というのはマニュアルに書いていないよう。エロビデオ屋の店員さんなどは、必要以上の会話はしない、客とは目を合わせない、とか、果たすべきサービスがちゃんと分かっているのにね。私が日常目にする中で、最もみっともない職場だと思う。品揃えと新陳代謝がエリア随一なのが皮肉だよなあ。

角中中華そば店@神保町

 「徳福仁」の跡地ですが、今度はどうやら凌駕グループの関連店だとかで、気になってしまい、仕事途中でうまいこと平日に立ち寄り訪問。ついでに@ワンダーにも寄ってしまいました。

【実食メニュー】中華そば(¥700)
 はじめてなので素直にデフォルトで。麺だけ固め指定をしてます。

【感想】 最近ではこの系統のお店も増えてきましたが、それでも東京のど真ん中で出てくると衝撃のドロドロ濃厚な豚骨醤油味。もちろんヘビーなのですが、クセ、臭みやもたれるような過剰な脂感もなく、後味は思いの外すっきり。惜しむらくは、タレの醤油味がちょっときついかもしれない。

 麺は低加水の細ストレート。博多麺ほどのボキボキではなく、さくっと軽快な食感で、スープとの相性は良し。もっと固くても良いなあ。スープが多めなので替え玉もアリ。チャーシューはしっとりジューシーで、スープに沈んでいて気づきませんでしたが、低温調理タイプか。「666」出身だとすれば納得。細切りメンマ、九条ネギも良く合います。

【評価】 激戦区に殴り込みをかけるにふさわしい、攻撃的な1杯。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)

らあめん酒場 陽彩(ひいろ)@立場

 立場に新店との情報。かまくらみち沿いながら、立場駅から萩丸交差点のちょっと先。1km強なので歩けなくはないけど、公共交通機関利用なら、立場ターミナルからバスで萩丸まで行くのが穏当なアプローチかな。元はカラオケバーみたいなお店なのか、割と箱が大きく、先客ゼロに対して店員さんが5,6名いらして、ちょっと気まずい。

【実食メニュー】ゴロゴロチャーシュー麺・醤油(¥680)
 訪問日の限定メニューですが、スープの味が違うわけではないようなので、これに。 

【感想】 「鶏ガラベース豚骨不使用、無化調、アゴ出汁」が売り。鶏ガラの旨みがきれいに出た品のあるスープで、無化調らしいすっきりした飲み口とキレの良さ、タレの醤油味のコクと香りで無化調ゆえの物足りなさは補われており、好印象。スープ単独ではわかりにくいアゴ出汁の香りは、麺を啜った瞬間にふわっと口中に広がります。

 麺は低加水の細ストレート。さくっと軽やかな食感で、途中でだれてこない良質なもの。チャーシューは柔らかく仕上がっていますが、わざわざすべてダイス状になっているのは失敗だったか。後はメンマ、水菜。ネットで指摘のある油の多さは気になりませんでした。

【評価】 小腹が空いたら立ち寄りたくなる、近所にあるとうれしいお店。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

つまらない疑問

 先日、グリーンアテンダントとかいう女性の態度があまりに不誠実で、ぶち切れてしまったのですが、仕事柄、不正行為をしているような疑いの目を向けられることが、ものすごく嫌いです。確実に釈明ができることは分かっているのですが、そういう扱いをされること及び、誤解があったことが判明した後、ろくに謝罪もせず言い訳を聞かされたりすることのストレスが、たまらなく嫌なのです。

 当方としては、速やかな謝罪ができないのなら、この世から消え失せて欲しいと思っているわけで、弁解をするなど愚の骨頂なわけです。もっとも、何らかのコミュニケーションを必要とする場面であったことは事実であり、以下の事象に対する扱いがアテンダント毎に統一されておらず、私にも正答が分かっていないことが問題の遠因のような気がしています。

 簡単に説明しますと、「横浜-東京間のグリーン定期券を持っている場合に、湘南新宿ラインの西大井-大崎間の扱いはどうなるのか」という点です。「タッチ」した後の車内のランプの点灯状況がここ数年で何度か変わった気がしていて、たしか、昔は「大崎まで緑色」だったのが、後に、「西大井-大崎の中間(分岐点あたり)まで緑色」に変わり、現在は「西大井駅で赤に変わる」扱いなんですよね。

 ネットで調べると、「渋谷-横浜間のグリーン定期券で品川-横浜間のグリーン車に乗れる」らしいのですが、逆がよく分からない。私は、横須賀線と完全併走している中間点までは乗っていても良いだろうと思い、池袋や宇都宮線内まで行く場合は分岐を過ぎたら席を立って普通車に移り、大崎で下りる場合は分岐点を過ぎたら席を立ち、デッキのドア前に移動するようにしているのですが、大崎まで堂々と座っていて良いなら、こんな神経質になる必要もない気もします。ただ、アテンダントとかいうのは自社の規則すらも分かっていないのでしょうから、嫌な思いをしたくなければ、結局は席を立たざるを得ないのかもしれません。以前、西大井を過ぎて分岐前に声をかけられたときは、「大崎で降りるのですが」と告げたらそのままスルーだったので、今後もそのようにすればよいのだと思っていたのですが、これが「規則に則った扱い」なのか「事実上のサービス」だったのかが未だに分からない。

 今回酷かったのは、まだ横須賀線内の武蔵小杉の手前を走っている間に、「東京行きのグリーン券を持って、なぜ湘南新宿ラインに乗っているのか」という過去におよそ経験したことのない難癖を付けられ、「定期を持っているのだから必ずしも目的地が東京であるわけではないし、本日は途中で下車する。」と、内心は「このバカは何を疑っているんだ」と思いつつ懇切丁寧に説明してやったのにもかかわらず、西大井を過ぎて席を立とうとしていたら、「途中で乗り換えるのではなかったか。」などと更に難癖を付けに来たこと。この、相手が想定した以上に頭が悪すぎて、懇切丁寧な対応をしたことが裏目に出る、というのも最も嫌いなことの一つ。

 金を払って乗車している客をいったい何だと思っているのかと憤慨し、「大崎で下りるのだ」と告げたら、「ランプが赤になったから」などという訳の分からないことを話し始めたので、ブチ切れたのです。ランプを消したのはJRのさじ加減だろうが、と。「規則だから、西大井を1歩でも過ぎたら、普通車に移ってほしい」と言いたいのならそう説明してくれればよかったのだけど、どうやらそうでもないらしく、更に「行き先変更すれば云々」とか意味不明なことをほざいていたことからすれば、やはり大崎まで乗っていても問題がなかったのか、未だに分からない。

 ちなみに、宇都宮とかまで区間延長すると、車内で「品川-宇都宮」というグリーン券が発行されるんですよね。大崎の扱いってどうなってるんだろう。関連する事項として、切符なら問題ないのですが、横浜-東京間の定期券で横浜→田町と移動する場合に、湘南新宿ラインから大崎乗り換えで山手線に乗ると、定期券対象外のルートをとったことになり、キセル乗車の扱いになってしまうんでしょうか。事実上、目的地が田町か浜松町の時だけしか問題にならないので、今まで経験したことは無いですが、乗り換え方法としては合理的な気がします。

追記: 知恵袋などネット情報を総合すると、西大井-大崎間の移動はそこに直通の線路が無いものと同様に扱って、品川で乗り換えた扱いにするようですね。そうすると、横浜-渋谷間の定期で品川に降りることも可能、逆に横浜-東京の定期で大崎乗り換えをするとルート外利用になってしまうというのが論理的な帰結。そうすると、グリーン定期の問題は、少なくとも西大井-大崎間の線路の中で品川駅と見なされる地点までは乗っていても良い、という結論になりそうだけどな。本当の答えは何なのだろうね。

 更に調べていたら、どうやらグリーンアテンダント業務というのはNREに下請けに出されているようですね。連中がまともな知識を有しているのかも怪しくなってきましたね。

更に追記: JR東日本HPの「切符に関するご案内」内の「特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例」を見ると、西大井→大崎→品川というルートは大崎での途中下車は不可だが、経路としては問題ないものとされ、「ただし、グリーン定期券を使用する場合を除きます。」との注意書きがないことから、品川方面のグリーン定期で大崎まで乗車することは全くの正当行為であるように思えます。そうすると、私の受けた仕打ちは、何も盗っていないのに人前で万引き犯呼ばわりされるレベルのことだったのでしょうか。また気になってきました。

東京 ましこ亭@立川ラーメンスクエア

 久しぶりに立川の仕事が入り、ようやくラーメンスクエアの新店に来られましたよ。トライアウト組はもともと足立区で長く営業されてきた方だということで、期待大。

【実食メニュー】和牛蕎麦(¥780)+ローストビーフ増し(サービス)
 トッピングがひとつサービスだということですが、味玉入りメニューのボタンも点灯してたような。 

【感想】 牛肉や牛スジがベースというスープは、牛らしい香ばしさとコクを感じさせつつも、独特のねっとりした甘みなどが抑えられて適度なキレがあり、このジャンルでは出色の出来ではないでしょうか。味付けは丸みのあるシンプルな塩ダレで、素材の美味しさを味わえます。

 麺は「傾奇者」を使用したという浅草開化楼の中細縮れ。なめらかさと軽快な食感を兼ね備え、スープとの相性は良好。ローストビーフは筋などはなく柔らかいですが、まあそれなり。スジ肉は柔らかく仕上がっています。細切りの白ネギもスープに合います。

【評価】 牛のラーメンもまだまだ可能性を秘めていますね。しばらく仕事があるので、機会があれば別の味も。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

らーめん 絆@立川ラーメンスクエア

 立川はね、新店がオープンしても仕事が入るのを待つ。仕事が入らないままラーメンスクエアの入れ替えが起こりそうなら、休日に電車代を使っても行く,そんなスタンスで。仕事が入ったので、今回の新店へ。「ましこ亭」に続き、こちらへ。トライアウトじゃない枠の方ね。「塩元帥」の場所ですな。

【実食メニュー】味玉淡麗しょうゆ(¥780)
 醤油が筆頭でしたので、醤油で。
 

【感想】 出てきた瞬間の「不味そう」感がこんなに強いお店も今時珍しい。シンプルな鶏ガラ+魚介、といえば聞こえが良いですが、特徴の無いぼんやりしたスープに,コクのある醤油ダレを利かせて何とか整えた感のある凡庸な味わい。化調っこくないのが救い。尋常じゃないスープの少なさは、麺が全く泳がず、萎えるばかり。

 麺はぷりっとした多加水中太縮れ。堅めのゆで加減は、なんだかフードコートとかで食べているよう。チャーシューはノスタルジックというか、硬いやつ。メンマは瓶詰めのやつに毛が生えたようのもので、これが大量に入っているのが最低なビジュアルの一因。味玉は一応味が入っている半熟でそれなり。あと三つ葉。

【評価】 満足の「ましこ亭」を後にすれば良かった。ラースクの新店は、非トライアウト組は最近ほとんど地雷な気がします。胡散臭い店名と接客が鼻についたのですが、それ以上に味で全部吹き飛んでしまいました。

麺屋 黒琥(くろこ)@東神奈川/仲木戸

 「爆丸」の跡地に新店。どのみち資本系だろうとは思っていましたが、豊洲にある店の2号店だったのは誤算。聞いたこともない店名だったので。ぐるなびの登録では、「豊洲で行列が出来たラーメン店」だそうで、過去に1度くらいは行列ができたことがあるのでしょう。プライベートで行くような店ではないですが、仕事があったので。

【実食メニュー】黒琥ラーメン(¥800)
 プレオープン中につき、マー油入りメニューのみの提供だそう。高額メニューだけを定価で提供するプレオープンというのも、なかなか。

【感想】 油は多めながらもさらっとしている印象の豚骨スープに、マー油がまんべんなく混ざっている感じ。化調もそれなりに感じます。軸となる味わいが何もないので、いろいろな調味料が渾然一体となってなんだかよく分からない仕上がり。ベースはどうやら家系らしいのですが。

 麺は増田製麺の中太ストレート。好みは聞かれませんでしたが、家系の「かため」注文よりもさらに硬いくらい。もっちり感がなくごわごわで、もう少し茹で時間がほしい。チャーシューは豚角煮のような味付けで面白い。ほうれん草、海苔は家系仕様か。メンマは素材が悪く、スープにも合わない。味玉がサービスでしたが、ろくに味が入っていない半熟。

【評価】 どこに800円を払う価値を見出せばいいのか。悪くないレベルの家系店があっさり撤退した場所だけに、難しいのでは。

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