三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2014年03月

新橋古本市2

これまでは、つまらないワゴンセールという感覚でいたのだけれど、今回は100均コーナーから色々見つかる。

中西智明「消失!」(文庫版)
香山滋「魔婦の足跡」(ミステリ秘宝)

 先日のバジリコ版カヴァン「氷」に続いて、この2冊で満足。いや、100円棚にあるような本じゃないよね、このあたりは。3冊200円棚から掘り出した講談社文庫の海外SF短編集3点も面白そうだし、開催期間中になお色々と見つかりそう。

雑感

 ネットニュースの面白いところは、1面と3面の区別がないところだと思っていて、私の中では小保方さん騒動と鬼頭桃菜騒動が、叩けばどれだけ埃が出てくるのか同格の面白さなのですが、いま表に出てくるべきなのは前者であって後者ではないってば。前者はコピペ騒動の際の失点も含めてそろそろ何かしないとまずいし、後者はこの先があるわけでもないから黙ってフェードアウトすれば済んだろうに。

 誰が聞いても虚偽と分かる言い訳をするのと、事実関係の認否の範囲を明示せずにとりあえず謝罪するというのが、最も愚かな対応だと思うんだけどな。下書きが製本されたとか、SNSで共有しながら謝罪とか、斜め上を行くよね。

まぜそば しるし@高田馬場/西早稲田

 早稲田通りを高田馬場から歩くと、「やまぐち」などのやや手前左側。最近はやりの「台湾まぜそば」をメインとするお店。発祥の「はなび@名古屋市」では、「無化調塩マニア」を食べてしまったし、その系譜「こころ@大岡山」ではまさかの品切れで、恥ずかしながら、亜流な店で初体験という、あってはならないことに。「まぜそば しるし」さん。


【実食メニュー】 台湾まぜそば(¥800→オープン記念¥500)
 記念セール中にもかかわらず先客なしの点だけ、やや気になるところ。


【感想】 台湾ミンチ、きざみ海苔、ニラ、ネギ、温泉玉子、糸唐辛子、メンマに魚粉という構成のまぜそば。世間の評判は本場には及ばないとの声が大勢ながら、私には十分に美味しい。標準的な油そばよりも油は控えめながら、ピリ辛味のミンチの旨みが全体に十分絡み、海苔の香りや卓上の昆布酢との相性も良好。

 麺はもっちりとした中太麺で程よい弾力とコシ。存在感に関してはタレとのバランスが実によいです。惜しむらくは、デフォルトで温玉が入るなら、辛さを強めるアイテムがあっても良いかな。最後に無料の「追い飯」。当然合いますな。


【総評】 本場のはどれだけ旨いんだ、一体。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

中華そば 篝火@高田馬場

 高田馬場は「ぼたん」の跡地に新店。個人経営のようですが、あまりに大きすぎる箱をもてあましている感じ。賃料負担とか、ちょっと心配になってしまいます。「中華そば 篝火」さん。

【実食メニュー】 煮干し中華そば(¥700)
 水出しして1杯100グラムの煮干しと聞くと、原価が気になっちゃう。

【感想】 見た目は色がグレーで、いかにも。食べてみると煮干しの出汁を丁寧に抽出していることはよく分かるのですが、ベースの鶏スープがかなりさらっとして脂分も最小限度のため、後味が残り難く、その点で損しているかも。素材の味が感じられて個人的に好みではありますが、タレも控えめなので、何か尖ったところがあっても良い気がします。

 麺は村上朝日、低加水気味の細ストレート。「伊藤」ほどのボキボキな仕上がりでなく、ざっくりした食感で香りも良く、スープと好相性。チャーシューも柔らかく仕上がっていますが、通常のものに加えて細切れのものを潜ませる必要まではないかも。メンマも素材がいい。

【総評】 ☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

つばめ@中目黒

 中目黒の新店。「春木屋めんめん」で修行した方がオープン、雲呑麺がデフォルトなど、気になる要素があり、訪問。「炉ばた 岡田龍平」という店の間借りの様子。

【実食メニュー】 香油雲呑中華そば(¥780)+昆布〆味玉子(¥70)
 デフォルトに、何だか気になる味玉を。

【感想】 魚介系と豚骨清湯の香油醤油Wスープとの触れ込みで、鰹がやや強いか、魚介風味が前面に押し出され、表面は焦がしネギも見えるたっぷりの香味油に覆われて熱々。出身から抱くイメージとは大分違いますが、ベースのスープがさらっとしているため見た目ほどのしつこさが無く、魚介全開ながらえぐみなど無く心地良い。

 麺は大栄食品製、ややぽそっとした中細縮れ。コシを残した茹で加減で、風味も歯切れも良い。雲呑は餡がみっしりと詰まって皮も滑らかで好み。チャーシューも適度な噛み応え。細切りメンマも小気味よい食感。別皿提供の味玉は、昆布〆の独特な酸味があり、箸休めにGood。

【総評】 ☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

麺処 修兵衛@新橋

 新橋の新店。味噌から味噌への鞍替え、「せいべえ」のリニューアルだけど前店とは無関係だというよく分からない掲示があり、善解すると、違う系列のFC傘下に入りました、ということでしょうか。

【実食メニュー】 味玉みそ(¥780)
 デフォルトに味玉で。

【感想】 粘度自体はそれほどでもないながら、ニンニクたっぷり脂分しっかりのこってり味。1杯毎に中華鍋で調理されているようですが、味噌の香りも飛んでいないし、塩分も程よく、ジャンクな味噌ラーメンのスタンダードというべき味わい。

 麺はごわごわっとした太縮れ。こってりスープとの相性は文句なし。強い弾力とコシを備え、食べ応えあり。チャーシューは柔らかく、メンマも存在感ある大きさと適度な柔らかさでなかなか。モヤシもシャキシャキして新鮮な印象、味玉もしっかり半熟で嬉しい。

【総評】 ☆☆☆☆☆☆★(6.5)

新橋古本市

 前回開催時、前日の日曜日から事実上始まっているのを知ったので。何か掘り出し物はないかな、と。

買ってみて気付きましたが、
カヴァン「氷」 バジリコ版
 これが最大の収穫でした。500円なら安いな、と思って買ったのですが、ネットでも7000円くらいはしますね。再販されるまでの一時的な高騰でしょうが、店側の値付けも何とも適当。

オールタイムベストを選んでみる

 自分の好みを確認しようとして、過去に何度かラーメンのオールタイムベストを選んでみたのですが、毎回リストがしっくり来ない。今回、閉店した店や移転後に印象が悪くなった店などを除外してみたら、10軒でも20軒でも納得のラインナップになったので、書いてみます。


ベスト10(順不同、北の方から)
・彩未@札幌市
・正月屋@郡山市
・しろ八@新宿御苑前
・大喜@湯島
・不如帰@笹塚
・でくの坊@町田
・寿々喜家@横浜市
・下前商店@横浜市
・如水@名古屋市
・カドヤ食堂@大阪市
 あっさりした味わいが並びましたが、完璧だと思う10軒を挙げてゆくとこんな感じ。無難すぎる気もしますね。


あと10軒追加
・佐藤中華そば楼byねぎぼうず@大館市
・花菱@宇都宮市
・燵家製麺@伊勢崎市(鶏白湯)
・栄児家庭料理@本郷三丁目(汁無し)
・吉左右@木場
・進化@町田
・圓@町田
・一番いちばん@町田
・すがり@京都市
・弥七@大阪市
 そのジャンルで強い印象を残したお店、が中心でしょうか。町田が20軒中4軒というのは本当に偶然で、すべて2回以上訪問して印象が下がらないというすごさ。
 豚骨も選びたかったけれど、「ぼたん」でも「だるま大使」でも「フクフク」でもいいかな、と思ったら1軒に絞れず。

 それほど個性が出なかったので、最後に、ものすごくレベルが高いのに、全国区でもなく、地域代表店とも扱われていない個人的隠れ名店ベスト5を。
・北山龍@麻生(札幌市)
 札幌にありながら旭川のベスト。こんなにキレのある旭川ラーメンにはお目にかかったことがないです。
・えびや@秋田
 胡麻味の正統派担々麺のベスト。コクと甘み、辛さのバランスが見事。
・めん処 成@郡山
 郡山ブラックと見せかけて、実は青森シャモロック全開の芸術品。
・なご味@松本
 鴨出汁と蕎麦のかえしを使用した、日本蕎麦店が出すラーメンの最高峰。
・元斗好軒@鹿児島
 伝統の鹿児島ラーメンのブラッシュアップ。何軒食べてもピンと来なかった鹿児島ラーメンのイメージを変えたお店。
 

麺屋7.5Hz 新橋店@虎ノ門/内幸町

 ついに来ましたねぇ。高井田系ブラックが東京に進出してこないのは、ここ数年来不思議で仕方なかったのですが、ようやく。通し営業だからいつでも行かれる=オープン初日でも時間をずらせば並ばずに食べられるということで、結局食べてしまいました。梅田で食べて以来だから3年ぶりくらいになるのかな。

【実食メニュー】 中華そば・小(¥530)
 ワンコインの維持は無理でしたか。それでもこの価格は立派。


【感想】 鶏ガラ+乾物系のさらっとしたスープに、コクと酸味のある真っ黒なお醤油ダレがガツンと。これですよ、この容赦なくしょっぱい味わい。お店自身が好き嫌いはっきり分かれる味だと言っていますが、タレの背後の出汁感もしっかりして、関東でも受け入れられるはず。


 麺は太ストレートで十分なコシと弾力。記憶していたより風味が良くて、わしわしと食らう。小でも立派に1人前。噛み応えのあるチャーシューは、豚の旨みが心地良く決して固すぎない。青ネギは最初こそ辛みが強いですが、スープの熱が通ればそれも消えて食べやすい。


【総評】 椅子の間隔とか、カウンター下の荷物フックとか、頭上に設置されたティッシュとか、店作りもしっかりしています。初日で本場の味わいが出せているのはさすが。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

亀有

 仕事とはいえ、楽しみにしていた「佐貫大勝軒」に臨休でフラれ、リカバリで帰りがけ亀有に降りたら、先般オープンしたばかりのはずの「中華蕎麦 みつばち」が見つからない。更なるリカバリで「中華そば 敦」「道の塩」と立て続けに大当たりをひいて、結果オーライだったのですが(「道」は一生縁のない大行列店だと思ってました)、いま調べたら、「みつばち」はもう潰れたんですか。
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