三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2014年09月

きたくり家 港南台店@港南台

 気づいたら長いこと未訪だったよね、というシリーズ。「きたくり家」港南台店はオープンから6年も経ってしまいました。北久里浜に行くのは訪問すべき新店が出来た時なので、今後も本店の訪問可能性は低いのですが、港南台店だけがやけに評価が高いので、行ってみることに。

【実食メニュー】 とんこつ醤油(¥650)
 家系の基本を。固め注文にします。

【感想】 家系の中でも本当に好きなお店群には少なくとも2年は伺っていないので、明確な比較対象がないのですが、非常に高いレベルではないでしょうか。スープ自体の濃厚さ、タレの利き具合、鶏油の旨み、完璧に近いバランスに感じました。

 麺はやや黄色がかった中太麺。王道の酒井麺と比べたら加水率が高めでエッジが立った印象ですが、弾力、コシ、風味とも非常に好み。チャーシューは柔らかく仕上がり、ほうれん草、海苔と具に関しても不満なし。

【総評】 久々に美味しい家系を食べた、純粋にそう思いました。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)

辛味噌 麺屋 赤岡@新宿

 歌舞伎町ど真ん中の新店。「わう」の跡地ですね。いくらブームとはいえ、歌舞伎町で鶏白湯、横浜でも知名度が高くないお店が、とは思いましたが、やはり。味はそれなりだったのにな。代わって開業は「辛味噌 麺屋 赤岡」さん。午後2時オープンというのが場所柄ですなあ。


【実食メニュー】 辛味噌らーめん(¥900)
 山形味噌ラーメンのインスパイアとして話題のメニューを。

【感想】 見た目は確かにそれっぽいのですが、シャバっとした清湯スープに魚介が利き、分厚い油の層。そのままでは味噌の主張は弱めで独特な酸味が強く、正直なところ理解できない味ですし、辛味噌玉を溶かしても唐辛子の辛さばかりが強調されて、味噌ラーメンだということ自体がピンと来ないまま。

 麺は中太の平打ち縮れ。もっちりした食感で単体では美味しいと思います。チャーシューは丸バラで柔らかく仕上がっています。その他、メンマ、なると、海苔という構成で、高めの価格帯は場所柄というところ。

【総評】 完全に好みを外れていました。

麺や 一香@本郷三丁目

 短命フラグが思いっきり立っていた「東京つけ麺 東大前」の跡地。完全なる居抜きですし、変わらず日本語が辿々しい店員さんしかいなかったり、本当に新店なのでしょうか。「麺や 一香」さん。

【実食メニュー】 味玉ラーメン(¥600、サービス価格)
 よく分からないシステムなのですが、とにかくこの日はサービス価格の600円で食べられました。


【感想】 きれいに白濁した、クセのないシャバめで平板な豚骨魚介スープ。嫌みのない甘さがあり食べやすいのは確か。最初から全体に赤みがかっているのが面白く、ややスパイシーで魚粉の香りがマスキングされるのが個性的。

 麺は中太やや縮れ。もっちりした弾力と程よいコシで単体としてはまずまず。チャーシュー、メンマはこれでもかという素材の悪さで臭みがあり美味しくない。味玉は半熟よりやや固めで可も不可もなく、水菜は青臭さしかなく。

【総評】 何というか、美味しいものを提供しようという気概が何も感じられないのが気持ちいい。☆☆☆☆☆☆(6.0)

麺屋 ごめん@港南台

 「岳家」から「のり輔」と入れ替わったあの場所。「のり輔」の味で短命ということは、やっぱり難しい立地ですよね。「麺屋 ごめん」さん。完全な居抜きで、埋め込み式のIHヒーターも残っています。扉に貼ってある豚のイラスト、何処かで見た気もするのですが。


【実食メニュー】 中華そば+味玉(¥700)
 豚骨魚介のつけ麺という気分でなかったので。


【感想】 鶏ガラベースに魚介を利かせた、お店自身も「昔ながら」と称する1杯ですが、とにかく基本のスープが頼りなく薄い印象。油がかなり少なめ、独特な酸味があるのと生姜がかなり強く出ているのとで、はっきりと苦手な味わいですし、昔懐かしくも感じず。


 麺は中細ストレート。香りは良くコシも弾力も中庸、開化楼製なのでスープが良ければ印象も変わりそう。チャーシュー、メンマ、味玉と、具はいずれも素材は良さげで欠点なくまずまず。ほうれん草の茹で加減が好みのど真ん中。


【総評】 この立地は、話題になってナンボという気もしますが。

海外ミステリベスト予想・途中経過

 8月ともなると、各社本気の作品が出てきましたね。ベスト1争いの一画が来たかな、と思ったのが、「ハリー・クバート事件」。リーダビリティとしては本年ダントツ、世間が言うほどに荒削りとか薄っぺらいとかいう印象もなく、現状の1位予想はこれです。

 マクロイ「逃げる幻」も傑作。重厚感、格調、絶妙な伏線の張り方、どれをとっても黄金期の1級品。
 掘り出し物はイースト・プレスから「ガットショット・ストレート」。ハイアセンとレナードが好きな方にはストライクゾーンのど真ん中。

 シアーズ「秘密資産」も前作以上で、経済サスペンスと思って敬遠していると勿体ない。
 クッチャー「ゴールドスティン」は相変わらずの安定感。「時限紙幣」は個人的に少し劣る印象ですが、世間の評価はいいですね。「もう年はとれない」などは米アマゾンの評価がやや高すぎるかと。文学カテゴリでしょうが、「火曜日の手紙」は好み。


さて、ベスト20の予想。
 1位でもおかしくないと思うのは、現状で、「ハリー・クバート事件」「凍氷」「ネルーダ事件」の3つ。
 10位までを予想すると、「養鶏場の殺人/火口箱」「時限紙幣」「逃げる幻」「北京から来た男」「秘密」「地上最後の刑事」あたりと読みますが、「ピルグリム」などは米アマゾンの評価が異常に高いので、1枠は空けておきましょう。
 20位圏内は、「秘密資産」「ガットショット・ストレート」「逆さの骨」「ローマで消えた女たち」「隅の老人[完全版]」「暗殺者の復讐」「ハイスピード!」「世界が終わってしまったあとの世界で」「Q」「特捜部Q 知りすぎたマルコ」と一応は埋めてみました。しかし当たる気がしない。ル・カレやハイアセンやハンターを捨てて大丈夫だろうか。

 私の上位6作は、「ハリー・クバート事件」「凍氷」「ネルーダ事件」「Q」「逃げる幻」「ガットショット・ストレート」です。2ヶ月を残して今年も豊作の気配。
 ざっと調べたら海外新刊だけで既読が79作品ぽいのですが、「ツーリストの帰還」とか「陪審員に死を」とか、重要そうなのが何作か未読のままでした。15作くらいは的中させたいですが。

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