三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

2015年05月

福井地裁判決の追記

 遅ればせながら判決文を読みました。
 過失、無過失の立証論の部分だけを見ると、裁判官は、被害車両の運転手にも一定の前方不注意があった結果、センターラインを超えてきた加害車両に気付くのが遅れており、本来であればもう少し早く急制動をとることができたことは間違い無いのだけれど、その程度が不明である、との心証に達している気がします。

 これって、過失も無過失も立証できていないという心証じゃなくて、明らかにごくごく軽微な過失があるとの心証は得ているけれど、その程度が分からないというだけのことではないのか。

 この裁判官は、前方でセンターラインを超えてくる車両があったら速度を落として衝突の被害を抑える程度の義務は対向運転者に対して課してもよく、軽度の前方注意義務違反により減速が遅れており、本来ならもう少し衝撃を小さくできたはず、ということまでは確定的な心証に達していて、その場合に損害が軽減されたかどうかが分からないことについて、「無過失の立証がない」という表現をしているのではなかろうか。「クラクションを鳴らしたら回避できた可能性」に関しては蛇足だという気がします。

 裁判官の内心がそのような状態であるとすれば、さほどの違和感はありませんが、それは「無過失も有過失も立証できていない状態」と判示すべき状況なのかどうか、無過失の立証とは、事故の回避の不可能だけではなく、損害軽減可能性がないことの立証まで含むのかどうか、違和感は拭えないところです。

話題になった部分しか読んでいないので、他の部分を読み込んで何か気付いたら追記。


さっきヤフーニュースで読んだ、「クラブのママの中に枕営業をする者があることは公知の事実」だというのも興味があるなあ。判事や検事を経験していると、自然と身につく知識なんだろうか。

らーめん 稲荷屋@稲荷町

 休日出勤ありきのラーメン店選び。日曜営業かつ上野東京ライン1本で都内徒歩圏、と考えたら、稲荷町も上野の徒歩圏ということで、「稲荷屋」さんへ。「麺や福」の跡地、期待値低めで、こういう機会でもないと行きそびれそうなので。外観の色使いが二郎系っぽくて、されど普通の鶏ガラスープとの情報だけをもって。

inariya

【実食メニュー】醤油背脂・細麺(¥750)
 普通の「醤油」と背脂入りメニュー、いずれも太麺・細麺ありという珍しい構成。

【感想】 思っていたよりはるかに美味しいです。ベースはさらっとした鶏ガラスープっぽいのですが、ほのかなニンニク臭をまとった背脂と香味油がいい塩梅のこってり感を演出。ほどよい甘みがあり、醤油ダレも角が立たず、背脂の口溶けの良さも相俟って、いわゆるチャッチャ系とは異なる優れたバランス感。

 麺は自分が選んだのですが、細ストレート。喉越しよく適度なコシもあり、意外にも背脂スープとの相性が悪くない。チャーシュー、メンマは特筆すべきものはないか。モヤシはシャキシャキで、半熟味玉がデフォで入るのはお得感あり。

【総評】 清潔感もあり、普段使いにはいいお店。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

らーめん まる玉@新橋

 あまりに暑くて、かき氷的な何かを食べられるお店を探してふらふらしてたら、こっちが先に見つかってしまったので、まあ食べますよね。「らーめん まる玉」の新橋店。都内では3店舗目らしいですが、HPによると、本店の次に歴史があるのは辻堂店になってしまったようで、川口のお店は完全になくなったのですね。

marutama

【実食メニュー】からし入りらーめん(¥780)
 本店でも辻堂でも食べてないやつを。

【感想】 鶏白湯のパイオニア、私にとっても鶏白湯初体験の味にして、唯一無二の味わい。記憶していたより若干粘度が高くて鶏のクセないしワイルド感も強めで、美味しい豚骨ラーメンを鶏で表現したような味わい、という初めて受けた新鮮な印象が再びアップデートされます。「からし」は青唐辛子のエキスなのかな、味の大勢に影響を与えず、ピリピリ感が味わえて面白いです。

 麺は細縮れ麺。ぽそぽそっとした食感で、スナック的というか少しばかりチープな印象も受けるのもいつも通り。今度は固めで注文してみようか。チャーシューは柔らかくしっかりめの味付け、アオサの香りはやはりこのスープによく合う。

【総評】 安定の美味しさ。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

noodles shop WATARU@末広町/秋葉原

 ネットでの評判が全く芳しくないのに、個人的に美味しかったお店がいくつかあります。その中から、「noodles shop WATARU」さん。昔、「北かま」の支店があったところですね。そのあと「魚らん坂」を絡めて何度かリニューアルされて、最終的に独立されたとか何とか。一度も食べたことがないので、この機会に。

wataru

【実食メニュー】14種野菜の味噌らーめん(¥780)
 ネーミングに純粋に惹かれました。

【感想】 主たるネットレビュー時点よりもいい方に修正されたのかな。ベースのスープも味噌ダレも適度な濃度で、白味噌を主体としながらもべったりした甘みを抑えつつ、加熱による風味飛びもなく、野菜主体のコクもしっかりとスープの構成要素となり・・・。もっと美味しいと思う味噌ラーメンはいくらもありますが、この素材を用いた普段使いできるお店としては、理想の仕上がりに近いです。

 麺は中太ほぼストレート。味噌ダレを受け止める適度なむっちり感とコシで、スープの雰囲気とはいい相性だと思います。14種類の炒め野菜は、はっきり種類を意識できるはずもなく、もやし、キャベツ、白菜、たまねぎ、にんじんあたりがメインですが、絶妙なシャキシャキ感がある炒め加減が素晴らしく、食事としての満足度が高いです。

【総評】 土曜日訪問のせいかアキバっぽい客層で、店内ディスプレイ等もそれっぽいのですが、オフィス街で常連を掴む方が流行る味だという気もします。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)

熱血流 俺のラーメン TETSUTANI@鹿島田

 「熱血ラーメン 遊びじゃネェんだよ!」さんが鹿島田に移転オープンとのことで、大好きなお店ですから、さっそく訪問してみます。「白湯麺屋」から始まって、同じお店が隣の店舗を巻き込んでリニューアルを繰り返していた、あの場所です。ついに両方とも完全に新しいお店になったのね。「熱血流 俺のラーメン TETSUTANI」さん。

【実食メニュー】熱血流中華そば・並(¥730)
 前店で非常に感銘を受けた濃厚豚骨は無いようです。いつか始まるかな。

【感想】 安直に京都流の背脂醤油だと片付けているしょうもないレビューもありますが、全然違いますよ。一見さらっとしているように見えて、驚くほどの鶏ガラ豚骨の旨みと厚み、そこに輪郭のはっきりした醤油ダレがびしっと決まり、背脂の甘みとこってり感が重なり、味の雰囲気は和歌山ラーメンっぽさを思わせる仕上がり。新しくて面白いです。

 麺は中細ストレート。ぽくっとした食感でスープに負けない力強さもあり、いい相性を見せます。並の150グラムは適量。チャーシューは肉厚で柔らかく、量もたっぷりのお得感、メンマは歯ごたえも素材もいいなあ。九条ネギはこれまた鉄板の相性。

【総評】 さすがの実力。熱血豚骨もまた食べたいなあ。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)         

しなのそば 仙之助@横浜

 東京と違って、神奈川の新店はなかなか優れたレビューが上がらず、結局正体不明だったり。まぁ自分で行ってみれば良いわけで、ジョイナス地下の新店。「しなのそば 仙之助」さん。場所柄、資本系でないはずがないのですが、いくら検索してもどういう系譜なのか全くわからず。

【実食メニュー】ワンタンメン(¥800)
 特に理由はないのですが、店の雰囲気に外れ感が希薄だったので思い切って。

【感想】 「東京ラーメン」を標榜、「鶏ガラ、豚骨、魚介野菜のおいしいところをスープに凝縮」という表示からすると、割といい線行っている気がします。生姜の香りが印象的で、突出した旨みなどもないガラ系のベーシックなスープ、タレにもクセや角がなく化調感も弱く、否定すべきものは見あたらない。

 麺はどのレベルでそう言っているのか、自家製麺を謳う中細ほぼストレート。弾力やコシ、滑らかさ等々いずれも目立つところがなく、このスープに見合うチープさがあります。チャーシューは柔らかくちゃんとしており、ワンタンは味付けがやや濃いめで好みは外れるけれど、ボリュームがあり納得がゆくもの。

【総評】 駅地下街のラーメン屋に求められる味には仕上がっている気がします。☆☆☆☆☆☆(6.0)

和ごころ@四ッ谷

 四ッ谷のしんみち通り入口横の居酒屋さんで、「ぶちうま」リスペクトの広島つけ麺を出していることはずっと知っていたのですが、土日は完全休業のようで長いこと行かれずにおりました。何年越しか、ようやく平日にタイミングが合い訪問。「和ごころ」さん。

【実食メニュー】広島つけ麺(¥900)
 メニューはひとつだけ、注文せずとも出てくる系のお店は久しぶり。辛さは自己調整なのか。

【感想】 麺と野菜の盛りのビジュアルはほぼ完璧に「ぶちうま」。タレをいただいてみると、トマトの酸味とコクが弱めで、若干の「めんつゆ」感がありちょっと違うことは否めない。ただ、卓上の辛味の味はほぼ同じではないかと思われ、辛さを増していわゆる10辛20辛に近づけてゆくと、徐々にそれらしい雰囲気になる気がしました。レモンを搾ってもいい感じ。

 麺は低加水ボキボキの細ストレート。ネット情報で確定ができないので断言できませんが、「ぶちうま」と同じ物ではないかと。文句なしに美味しい。野菜はキャベツ、キュウリ、ネギ。最近何軒か東京進出した広島つけ麺の店は、いずれも野菜が致命的に不味かったのですが、こちらはみずみずしさ、甘さと申し分なし。チャーシューはもう少しレア感があるといいな。

【総評】 「ぶちうま」は私のオールタイムベストでも上位に来るレベルの好きな味でしたから、比較したら当然に劣るのですが、ここまで近いものが久しぶりに食べられたことに満足。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)

にぼっしー中華そば家@四谷三丁目

 「ちとせ」「鯛塩そば 灯花」と、年間ベスト級のお店を連続で輩出してきたこのエリア。そちらに気をとられて新店が1軒残ってしまいましたが、平日お昼に通りかかりましたので、これ幸いと訪問です。「にぼっしー中華そば家」さん。「我竜冥心」の店主さんのお店のようですが、前店もその前も訪問歴なし。荒木町の、「まるいち」や一条さんの「がんこ」より1本四ッ谷寄りの通りにありました。

【実食メニュー】燻人玉そば(¥800)
 いわゆる味玉入り。麺量260グラムとのこと。

【感想】 永福町系を引き合いに出すレビューが散見されましたが、あれほど煮干しが前面でも油で熱々でもなく、嫌みのない煮干しの香りがじんわりと身体に染み入る、上品でやさしい味わい。「たけにぼ」みたいな古典的な東京煮干しラーメンとも違う趣きで、厚みがあり飽きさせないスープ。

 麺は「JIRAIGEN SYNDICATE製麺」製のやや平打ち太縮れ。もっちりして、一定のコシを残し260グラムがするすると胃に収まる、絶妙な柔らかさの茹で加減。チャーシューはほんのりピンク色の焼き豚タイプ。肉の旨みが凝縮され香ばしくお見事。燻製玉子は、豊かな燻製の香りと固ゆでになりすぎない黄身の加減が絶妙。

【総評】 この仕事ぶりからすると、とんでもないコストパフォーマンスの良さ。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0)

味噌らーめん まる心@神田

 「神田一矢」「俺とあぶら Select」のあの場所に、また新店ができたとのこと。よほどの行列店の支店でもない限り、ここは避ける気がしますが。客が見込める店だったら、こんな狭い店舗は意味がないですかね。いい評判が全くなくとも、とりあえず入ってみます。「味噌らーめん まる心」さん。「神田本店」らしいですが、支店ができる日が来るといいですね。

【実食メニュー】味噌らーめん(¥750)

【感想】 前評判に比して、スープ自体が薄いという印象は受けませんでした。鶏ガラ豚骨のクセのないもので、少なくともコクはそれなりにある感じ。タレが弱いのはその通りだと思います。麹の香りなどはするのですが、味噌の存在感が全くないのは致命的。赤味噌を思い切り足すとそこそこ食べられる気はしますが、根本的に日本人に好まれる味噌ラーメンの味が分かっていないように思います。

 麺はカネジンの中太。多加水ながら熟成感はそこそこといったところ。強すぎず弱すぎずで、こってりに振れない中庸な味噌スープには合いそう。チャーシューがとろとろのいい仕上がりで、この1杯の中で唯一かつ群を抜いてレベルが高いです。メンマは臭みがあるもの。

【総評】 リピーターがつくのか、外から定点観測してみたいと思います。

らーめん かつお拳@浅草橋

 蓮沼は「ほしの」さんが移転オープンとのこと。先日跡地のお店にも伺いましたが、本来的には集客力のあるお店が出店するには、キャパ的にも立地的にも寂しい場所という気がしました。移転先は浅草橋駅西口すぐ。土曜日とはいえ、お昼を外して満席近いのは、さすがのネームバリュー。「らーめん かつお拳」さん。

【実食メニュー】らーめん(¥700)

【感想】 煮干しラーメン全盛のこのご時世に、鰹でガツンと勝負の1杯。さらっとした清湯スープに鰹の味わいを思い切り利かせて、ボニートさんなどとはまた印象が異なる、より攻撃的な仕上がり。醤油ダレもかなり濃いめで、決して鰹の旨みと対立するものではないですが、しょっぱさはもう少し控えめでもいいかな。

 麺は浅草開化楼製の中太麺で、ややウェーブがかかったもの。もちもちとした食感と確かなコシで、力強いスープに負けない存在感。煮干しのラーメンでいうところの「まるかい」や「鳴海」みたいな大衆食堂っぽさも感じますね。具では、ほろほろっとしたチャーシューが美味。油揚げや追加の鰹節も個性的。

【総評】 クセになりそうな味わいで、近くにあるとつい入ってしまいそう。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

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