かなり長いこと課題店のままになっていたお店。平塚の未訪店もほぼ無くなってしまったので、レンタサイクルが借りられずともバスで辿り着いてやろうと行ってきました。「初代 かしわ屋」さん。駅にはバス路線の案内図もなく、神奈川県の地図から秦野駅行きなら近くを通るだろうと推測して乗り込んだら、当たりでした。

バス停だと、「長瀬」と「長持」の中間くらい。ひと駅で運賃が50円違うので、前者で降りた方がいいかも。大磯の「壱龍」出身ということですので、当然味噌ですね。券売機の筆頭は「特味噌」でしたが、くだらない小細工はスルーして、基本の「札幌味噌らーめん」。安めの価格設定だったため、+味玉も。

kashiwaya

1杯ずつ中華鍋で仕上げられた(であろう)いわゆる札幌スタイルのスープは、豚骨がしっかりして油は多すぎず、ニンニクの香りも程良く、味噌ダレにもくどい甘さが無く期待を裏切らないもの。ただ、もう少し味噌が強くてもいいような気がします。最初こそ美味しいのですが、中盤から単調に感じられます。

麺は、熟成感のある多加水の中太縮れ麺。表面がつるつるしてスープの持ち上げがあまり良くないのと、弾力がある割にぷつんぷつんと切れてしまい、いまひとつな印象。製麺所は、暖簾にも書かれておらず不明。

チャーシューは薄めながらも噛み応えがあり、豚の旨みがしっかりしてまずまず。味玉も半分まではいただきましたが、いい半熟具合。メンマはずいぶんと甘めで、スープには合わず。ワカメも不要か。

半分くらい食べ終えた頃でしょうか、後客が喫煙の可否を訊ねると、店主だか何だかが、「14時までは禁煙だが、かまわない。」との驚愕の返答。で、店員が灰皿を渡しています(なお、吸い始めも確認しています)。このときの時刻は、13時15分前後でした。あまりの出来事に唖然として、そのまま黙って席を立って帰りました。

ここ10数年、あらゆる飲食店で受けた中でも最低の仕打ちでした。ラーメン専門店で麺ないし具を残したことも初めてです。クレームをつけても良い場面でしょうが、拠って立つ規範を異にする人間(もちろん、客ではなく店の方です。)に道理を説くほど無駄な行為もありませんので、素直にまっとうな店で口直しをすることに決めました。

ラーメン自体はひととおり味わいましたので、味の評価だけはしておきます。☆☆☆☆☆☆★(6.5)