神保町の新店。仕事帰りにラーメンを食べたくなると、一番アプローチのしやすいエリアです。一度日曜日に本を見に来たついでに訪れたところ、立地的に当然の定休でしたので、リベンジと言えばリベンジ訪問。「麺処 美空(びくう)」さん。「北かま」のある通りの、同店より水道橋寄り。夜はやや寂しい印象を受けます。

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【実食メニュー】 生姜らーめん(¥700)
 「らーめん」が基本メニューですが、ネットではビジュアルのインパクトから、みなさんこちらを食べているようですね。初訪で何を食べるべきか、なんてのは、その程度のものです。
 
【スープ】 昨今の流行の味に迎合しない、動物系のコクがしっかりと利いたもの。醤油ダレも角が立たず輪郭はくっきりとして、全体としてはライトながら、濃厚さ、魚介、甘みといったものに頼らずして、存在感のあるスープに仕上がっています。山盛りのすり下ろし生姜は驚愕のインパクトですが、決してスープが負けることはありません。

【麺】 麺はカネジン製で、あまり見かけない中太の平打ち縮れ麺。もっちり感と適度なコシを備え、当初のスープにも、終盤の生姜全開のスープにもよく合っています。

【具】 チャーシューは長めに切られたものが2枚。柔らかく美味しい。メンマは太めのもので、こりこりした食感と素材の味わいがGood。これだけ山盛りの生姜が入っても、味が崩れないのは驚きでした。

 シンプルで飽きの来ない味わいをベースとしつつ、麺のチョイスや生姜のインパクトなど、随所にセンスを感じさせるお店でした。若い店主さんが一人でやっておられますが、接客も仕事も非常に丁寧で、1杯1杯心を込めて作っているのが伝わってきます。☆☆☆☆☆☆★(6.5)