11月に入り対象作品がすべて刊行済みとなりましたので、このミス2012海外編の最終予想。一部読了に至っていない作品が残ったのが残念ですが、去年は上位20作中17作的中ですので、これを超えてみたい。今年はSFやノンフィクションや純文学めいたものが入ってるので、去年ほど簡単ではないかも。ミステリなのかはっきりしない「シャンタラム」(未読)が11月刊なのが救い。

※ 微調整。「ねじまき少女」読了、全くおもしろさが理解できなかったので、落としてコナリーを入れます。「夜明けのパトロール」を忘れていたのでコナリーの代わりに20位台に入れて、「ねじまき少女」は選外に。

※ 再微調整。コナリーに代えてクックを入れます。思った以上に評価が高いようなので。「ロールシャッハの鮫」がものすごく面白かったのですが、これは入らないと信じます。

ベスト3
1 シーラッハ「犯罪」
2 ウィンズロウ「サトリ」
3 ゴードン「二流小説家」
こうなる気がしますが、3位は「エージェント6」か「アンダー・ザ・ドーム」の可能性もあるか。

4~10位
スミス「エージェント6」
キング「アンダー・ザ・ドーム」
マンケル「背後の足音」
カーリイ「ブラッド・ブラザー」
エルロイ「アンダーワールドUSA」
ディーヴァー「007 白紙委任状」
ローザン「シャンハイ・ムーン」
 ディーヴァーは既存作品よりやや落ちると思いましたが、ブランド力を信じて。エルロイもブランド力です。10作目は悩んでローザン。傑作「冬、そして夜」と有意な差はないように思えたので。

11~20位
ピゾラット「逃亡のガルヴェストン」
ドヴェンカー「謝罪代行社」
サマースケイル「最初の刑事」
フランクリン「ねじれた文字、ねじれた路」
レヘイン「ムーンライト・マイル」
ブロック「殺し屋 最後の仕事」
クック「ローラ・フェイとの最後の会話」
ルースルンド他「死刑囚」
ファウアー「心理学的にありえない」
ベリー「探偵術マニュアル」
 11~20位は全く自信無しです。「ねじまき少女」は現在読んでいる最中なので、世評だけを頼りに。SFでも集めるときは票を集めますのでね。「最初の刑事」は間違いないでしょう。「心理学的にあり得ない」がやや不安ながら、全盛期のクーンツ級の出来に賭けて。1作落とすなら「死刑囚」。個人的に犯人と動機が好みではないのだけど、世評は高いのよね。ディヴァインは思い切り異色だったので落としました。クリーヴスが未読なのですが、高めの評価を聞かないのでカットします。古典で見落としがあるかもしれませんが、「砂州にひそむワニ」くらいしか記憶が。クロフツなんかは新訳(改訳)だよね?

21位~30位
キアンプール「この世の涯てまで、よろしく」
ディヴァイン「三本の緑の小壜」
モートン「忘れられた花園」
クリーヴス「野兎を悼む春」
ウィンズロウ「夜明けのパトロール」
コナリー「死角」
オールスン「特捜部Q」
フランシス「矜持」
ペレケーノス「夜は終わらない」
スミス「はいつくばって慈悲を乞え」
 30位までは、こぼれた作品で埋めてみました。ギリギリで出版された「夜を希う」や「パンチョ・ビリャの罠」なども好きなのですが、投票者の方々が読み切れないかな、と。「夜明けのパトロール」は、「サトリ」がなければ15位くらいかと思いましたが、圏外で。世評が低いため落としましたが、「夜の真義を」も好きです。ベスト30とは無縁ながら、総出版点数を落とす中で「殺人感染」を出した扶桑社が、いい味出してました。