行くまで全く知らなかったのだけれど、仕事で県立大学駅に降りるのは今日で最後らしい。少なくとも、プライベートであの坂を上ることは2度とないだろう。そんな日に、駅を降りた小さな通りにラーメンののれんが出ていることに気付き、何か惹かれるものがあってくぐってみました。RDBにも、神奈川のラーメンの象徴みたいなサイトにも載っていないお店です。「ラーメン ささもと」さん。

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【実食メニュー】 チャーシューメン(¥700)
 カウンター5席、4人掛けテーブル1卓の昭和レトロな店内。ラーメン(¥500)、大ラーメン(¥650)、チャーシューメン(¥700)の3種類という潔いメニュー構成。

【感想】 ガラベースの油分が少ないあっさりしたスープに、生姜がほんのりと香ります。塩気は強くないですがお醤油ダレのコクと香りが心地よく、輪郭はっきりのキリッとしたスープ。化調もほどほどで、思わず飲み干してしまいそうなヒキがあります。

 中細ほぼストレートの麺は、地元は増田製麺製。加水も弾力もコシもすべて中庸といった雰囲気で、特徴がないことこそ特徴か。スープとの相性よし。チャーシューは昔ながらのもも肉ですが、噛むごとに広がる肉の旨みとジューシーさは侮れない。甘さのあるメンマやナルトもいい味出してます。

【総評】 この佇まいを今に残す店は、神奈川県ではかなり少なくなってしまった気がします。また食べたくなる味。☆☆☆☆☆☆(6.0)