東京でも時々名前は聞くようになった、「広島式汁なし担担麺」の専門店ができたという。一応「廣島どらごん」で食べた記憶はあるのですが、気付いたら消滅していましたし、これ1本で勝負というお店は、都内で唯一でしょう。「湯島ひよこ堂」さん。「ふくろたん」「華雅」の跡地なので、マニア的にはそう言えば分かりますよね。

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【実食メニュー】 汁なし担担麺・2辛(サービス価格¥500)

【感想】 「広島式」とは言いますが、店主さんのお話を元にネット情報を諸々検索すると、ベースは普通に四川料理なんですね。全体のつくりは割合とシンプルで、ラー油の辛さと花椒の痺れ(いわゆる麻辣)のバランス感覚に優れ、芝麻醤やラー油のくどさがないのが好印象。鶏ガラスープをやや多めに加え、すっきりめの仕上がり。

 麺は中細ほぼストレートで、適度なハリとコシ。タレの絡みは良好。途中で温泉玉子を混ぜると更にまろやかに。卓上の山椒で痺れを足すのも良し。レタスや青ネギのシャキシャキ感もよく合います。肉味噌はたっぷりめで、多めに余るタレにご飯を投入。角が取れてほのかに甘みあるタレは、麺以上かと思うほどご飯といい相性を見せます。

【総評】 このエリア、「阿吽」「栄児家庭料理」と汁なし担担麺の2大巨頭が控えますが、それらと差別化され、普段使いのお店として十分勝負できるお店だと思いました。追い飯に関しては台湾まぜそば以上、トータルでの満足度は高いです。

 個人店で頑張っておられますし、テレビ取材等も大歓迎だそうですし、是非とも皆様、足を運んでみて下さい。ご主人との会話もとても楽しいです。いわゆる提灯記事っぽいですが、「はなび」の台湾が8.5、「栄児」の汁無しが8.5、「GACHI」の油そばが8.0に対して、8.0を付けたい美味しさでした。お気に入り。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0)