三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

らぁめん(台東区)

とんこつラーメン 竜@上野

 上野は昭和通り沿い、入谷口から出てバイクショップの並ぶあたりに現れた新店。一度臨休でフラれ、もう来ることは無いかと思っていたら、ネタ切れで早々に再訪問。「とんこつラーメン 竜」さん。おそらく個人店で店主さんご夫婦とも日本語がかなり辿々しい。極狭で居心地が悪いので、再訪はないでしょう。

【実食メニュー】 とんこつラー麺(¥600)
 九州豚骨と聞いていたので、訊かれませんが固め指定にします。

【感想】 店内の心地よい豚骨臭からもしやと期待しましたが、予想だにしなかった本格的な豚骨スープで、しっかりと随の旨みを感じられるもの。適度に濃厚で、脂のくどさはなくタレの味わいもはっきりとして、これは好み。

 麺は低加水のボキボキした細ストレート。こちらも歯切れが良く、本場の有名な製麺所に引けをとらないもの。チャーシューはこの系統にしては比較的大ぶりで満足、キクラゲもこりこりした食感が良く、全体に欠点らしい欠点がない。卓上にキムチが置かれており、これが高菜なら。

【総評】 ☆☆☆☆☆☆★(6.5)

本家横浜ラーメン 髙は志@御徒町

 御徒町に家系めいたラーメン店ができたとの情報で、ちょうど他に行きたいお店もあったので訪問。「本家横浜ラーメン」を名乗っていて、あくまで家系じゃないところがポイント。小さいながらも2階席まで有り、2階座席の椅子はビールケースをひっくり返したもの。経営者の方のブログの論旨が言葉足らずで分かりにくいのですが、全て店内で仕込んだ本格ラーメンを500円で提供するために、余計な費用はかけないということか。

【実食メニュー】くんたまラーメン(¥690)
 ベースがワンコインで、くんたま1個が190円なのは知ってましたが、ネットで見る限りネタ的に面白そうだったので。

【感想】 見た目くらいは家系っぽいのかと思っていたのですが、その片鱗もない。確かに豚骨ベースのスープですが、乳化しておらずさらっとしており、生姜の香りなども分かりやすく、家系仕様の麺に合わせるためにタレをやたらとしょっぱくした印象。そしてなぜかの背脂。「本物の横浜ラーメン」だと言いきった以上、現実に横浜で供されているものに何かしら似てないとおかしい気もするのですが。

 麺は大橋製麺の中太縮れ。もう少しもっちり感がある麺だと嬉しいけど、これは家系店で使われているものと同じかな。ネットで見た、別皿で供される「殻が金色のくんたま」を楽しみにしていたのですが、ラーメンには殻が剥かれた味玉がぽんと入っており、過去に経験のない塩辛さ。そのうえ燻製臭が全くないのですが、本当に燻してあるのでしょうか。その他、チャーシュー、ほうれん草、海苔。

【評価】 実験店舗であり「売れようが売れまいが来年秋には閉める」そうですが、1年続いたらすごいと思います。ネットで見つけたプレスリリースでは、「横浜らーめんの伝統を生かしながら、博多ラーメンや徳島ラーメンのテイストを加える」コンセプトだったようなのですが、ますますぴんと来ません。

鶏だし中華そば 七麺鳥@入谷

2013年54杯目
 「麺屋 御神本」の二毛作営業。当初は営業日がまちまちでしたが、その後、曜日によってブランドが固定されたようなので、「七麺鳥」の土曜日に訪問。日・月が「御神本」で火~土が「七麺鳥」になったよう。

【実食メニュー】 鶏味玉ラーメン(¥760)

【感想】 清湯なのだけど、鶏の旨みが思いきり凝縮された1杯。それなりに油が多いこともありますが、予想以上に厚みのあるスープで鶏のクセの部分さえも感じられ、ちょっと得意ではないかも。タレも少しだけしょっぱい気がします。

 麺は浅草開化楼の中細ストレートで140グラムとのこと。さくっとした食感に麺自体の香りが実に良く、他の製麺所に対する開化楼のアドバンテージは健在と思わせます。チャーシューは肉厚で柔らか、メンマは素材良く、味玉は半熟加減、味とも申し分なし。

【評価】 ☆☆☆☆☆☆(6.0)

麺屋 紅@TX浅草

2013年55杯目
 浅草からも入谷からもそれなりに距離のある場所。「恵比寿らーめん」だったとき以来の訪問ですが、そのあと間に2軒も入ったのですか。

【実食メニュー】 トマトらーめん紅(¥850)
 筆頭は鶏とんこつですが、売りであろうこちらに。

【感想】 スープパスタを思わせる、バジルの香りが心地よいすっきりした味わいのトマトスープ。貝類っぽい旨みもあって、ボンゴレロッソな雰囲気も。トマトの臭みもなく、スープもこのためだけに仕込まれたかに思わせるほど調和がとれています。

 麺は浅草開化楼のやや縮れた中太麺。粉がみっしりと詰まり香りも良く、トマトスープと良い相性を見せます。チャーシューの替わりに入る、バジルとにんにくとオリーブオイルで漬けた「せせり」は、香りも食感もお見事。笹がきネギやモヤシもスープに合いますね。

【評価】 チーズやライスを入れてみたいかも。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)

壱π@御徒町

 同一エリアに新店が増えたので、まとめての訪問。まずは御徒町の新店、「恵泉」の跡地にオープンは、「壱π」(いっぱい)さん。どう見てもネットスラングみたいな店名、誰がいいと思って付けたのでしょう。私にはふざけているようにしか思えないのですが。オープンの11時少し前に着いたのに既に営業中となっていた点は、高く評価したいです。

写真

【実食メニュー】 熟成豚骨らーめん(¥700)
 券売機にボタンがひとつだけ、トッピングもご飯も飲み物も、サイドメニューは何もないという潔さは都内では新鮮。麺の固さだけ調整可能とのことで、バリカタに。マー油を入れられるようですが、今回はパス。

【感想】 豚骨の旨味がそれなりに抽出された、クセも臭みもなくまろやかで、実に無難な豚骨スープ。前店の鶏白湯に較べれば良くて万人受けしそうですが、すぐそこの表通りに「一風堂」がある立地において、このスープで勝算はあるのか。卓上のカレー粉が味変アイテムとして割と合うのは新発見でした。高菜や紅ショウガ、ニンニク等は置かれず。

 麺は自家製麺だという低加水の細ストレート。それなりのボキボキ感で美味しいです。自社製やオリジナルではなく自家製なのかどうかはよく分からず。替え玉し放題とのこと。チャーシュー、九条ネギはそれなり。半分入る玉子は、固茹でにほんのり味の付いたもの。メンマは細切りで濃いめの味付け、随分たっぷりと入りますが、スープには全く合っていません。

【総評】 無理矢理不要な具を入れて700円の価格設定にするところは、戦略的にどうでしょうか。替え玉するほどクセになる味でもないし、高菜やご飯があっても良いような気がします。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

富白@御徒町

 営業時間がよく分からない話題の新店。御徒町の「富白」さん。人気もありそうなのであまり並びたくないし、スープ切れ終了目安50杯というので遅くも行けないし、とりあえず開店時間11時と書かれたサイトもありましたので、11時ジャストに着いてみると先待客あり。店頭に営業時間の表示はなし。10分ほど待つもシャッターが開く気配もなく、いったん退散して駅前まで帰り、もう1軒予定の「玄 NOMAD」で先食。

 11時30分過ぎに戻るも未だシャッターのまま。待ち客も増えており、仕方ないので湯島まで1キロほど歩き、こういう事態に備えて考えていた、「一心」さんへ。ここも未食なのでまあよし。それでも後日出直すのも億劫で諦めきれず12時過ぎて戻ってみると、今度はオープンしており、待ちが2名だったのでいただくことに。んもぅ。

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【実食メニュー】 鶏ぶた塩拉麺(¥750)
 基本は鶏塩ですが、チャーシューの評判が良いので両方入ってるやつを。

【感想】 ネットでひと目見て惹かれた、透き通った綺麗なスープ。思ったより表面の香味油が多めでニンニクの香りが立ち上りますが、そのあとからふくよかな鶏の旨みがしっかりと感じられ、実に美味しい。スライス玉ねぎが好相性なのは新発見。香りが強いと邪魔をしそうなアオサは要らないかな。

 麺は開化楼製の中太のストレートに近いもの。適度な歯ごたえで歯切れも良く、開化楼と聞くと過度な期待をしがちですが、まあ無難な印象。チャーシューは鶏ぶた共にひと炙りして提供、肉の旨みがしっかりして美味。「一本気」みたいな細かい鶏つくねも仕込んであり、これも旨い。

【総評】 香味油がもう少し控えめだとなお良いです。連食して誤魔化したとはいえ、無駄な移動がかなりありましたので、営業時間だけでも何とかしてほしいな。今は11時30分目安のようです。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0)

玄 NOMAD@御徒町

 開店時間の怪しそうな御徒町の新店に行ってみると、シャッター3人目。11時より10分ほど待つも全く開店しそうな気配すらないため、早く行かないと消えそうな方の新店へ。御徒町駅近く、「元福」の斜向かいは、「玄 NOMAD」さん。出来ては消える田中玄さんプロデュースのお店。「しゃもじ」から数えて、私が訪問しただけで多分11軒目。なるほど、ご本人がいらっしゃいます。しっかし、えらく自虐的な店名ですね。

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【実食メニュー】 白湯ラーメン(¥750)
 限定20食でしたか。塩と醤油は「京濱」で食べたので。

【感想】 「東京しゃもの旨味を活かした地鶏白湯スープ」だそうで、玄さんらしい素材の味で食べさせるもの。さらっとしつつもダシの凝縮感があり、タレは控えめにして揚げネギのアクセントなどで旨く調整しています。

麺は中太のやや縮れたもの。適度な弾力とコシを備えたもので、スープとは無難な相性を見せている印象。「私市商店」という見慣れない麺箱が。チャーシューは最後に炙っているのかな、香ばしくて美味。青菜やネギはシャキシャキで良い食感。メンマはやや塩味が強かったです。

【総評】 外装がまだ工事中だからか、現在はプレオープンとのこと。次にこの味をいただくのは、新店オープンの時でしょうか。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

とんこつラーメン 荻@浅草橋

土曜日ですが、仕事の関係で半強制的に霞ヶ関に。昼休みが設けられていましたので、自転車を使い1時間で戻れる範囲で未訪店を探してみます。秋葉原の「紬麦」さんに行くも、月2回の土曜休でフラれ、場所も分からない浅草橋の「素家」を探していたら、「とんこつラーメン 荻」さんを発見。名前は間違いなく聞いたことのあるお店、客入りも上々なので、こちらに決めました。

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【実食メニュー】 黒玉子セット(¥800)
 連食予定がないので、味玉ラーメン+明太ごはんのセットを、バリカタで。明太子で半分、高菜で半分、白飯を食べるのが好きなのです。
 
【スープ】 粘度がさほど高くなく、口に入れた瞬間はさらっとしたスープに思えるも、「洗練されたとんこつのうまみ ただそれだけ」というキャッチコピーのとおり、豚骨の旨みが髄までしっかりと凝縮されています。タレの味がかなり控えめで、豚骨の旨みそのもので喰わせるもの。臭みもなく、ハイレベルです。

【麺】 博多から取り寄せるという、低加水のボキボキ感が楽しめる、間違いのない極細麺。この麺であれば、ハリガネにすれば良かったです。店内表示では、粉落としまで対応できるよう。もしかして、と思いましたが、先ほど検索したところ、やはりトリオ製麺でしたか。

【具】 チャーシューは柔らかく、味玉もしっかりと半熟、キクラゲのこりこり感も小気味よく、手を抜いていませんね。卓上の高菜はいたずらに辛いものではなく、ご飯にも合います。味変用には他にも、店で一番辛いという肉味噌なるものがあり、これまたご飯によく合います。コショー味のモヤシなどもあり、タレが薄めなので、スープに入れれば味の変化を色々楽しめそう。

 ややべちゃっとしていたご飯の炊き加減以外、文句なしです。最低条件ですが、禁煙店ですし。路地裏+完全に同系統の「錦雲豚」の至近という立地がちょっと気になるところ。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0)

きくらげらーめん@博多長浜らあめん 錦雲豚・浅草橋

東京を代表するあの名店出身との誤報(らしい)が流れ、そう思わせるだけの1杯がいただけるのであればと、かえって課題店になっていたお店。浅草橋の「博多長浜らあめん 錦雲豚(きんうんとん)」さん。JRの駅から総武線沿いに秋葉原方向、清洲橋通りにぶつかる所にあります。

30メートルくらい手前から豚骨臭が漂ってきますので、営業中であることが鼻で分かります。期待できますね。日曜休業=祝日営業のようです。「きくらげらあめん」をハリガネで。

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スープは確かにその系譜かと思わせる、粘度が高く適度な豚臭さのあるもの。過剰な脂は除いてあるのでしょう、胃に負担がかかるような重たさはなく、いただきやすいです。豚をダイレクトに感じられる反面、タレが弱いのがちと残念。

粉落としまで選べる福岡直送だという麺は、こちらもあの製麺所かと思わせる、極細でボキボキした食感を楽しめるもの。ハリガネでも粉っぽさが無く、かん水臭も気にならない程度で美味しいです。

店名にもあるブランド豚「錦雲豚」を使用したチャーシューは、特に印象に残るものではなかったです。辛子高菜は入れ放題、他店に比べると唐辛子のむせ返る感じはなく、しっとりめでやや酸味が強いでしょうか。

なお、カウンターに最初から灰皿が用意されている最悪の喫煙店でした。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

きくらげらーめん@博多らーめん いのうえ・浅草

11月14日土曜日の訪問。場所を確実に把握している新店ということで、雷門からひとつ南(の交差点)、と記憶していた「尾道ラーメン 鳶」さんへ。ところがまさかの土曜定休で、以前に一度臨休でフラれたお店に。こちらも松屋の裏と比較的わかりやすい立地。「博多らーめん いのうえ」さん。

意外なことに、12時台でまさかの客ゼロ。確かに観光客は入らないでしょうね。喫煙可の店舗ですから、私としては願ったり叶ったりでした。「きくらげらーめん」をカタメンで。福岡に行くと、「バリカタ」とか「ハリガネ」とか言う人がいなくて、みんな「カタメン」と注文していたので、本場っぽい店はその方がいいのかな、と。

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ご主人が久留米出身だそうで、出てきた1杯は、ほどよい豚骨臭のあるしっかりとしたスープ。粘度自体はさほど高くないのですが、油の量がかなり多いようで、胃にはずっしりと来ます。基本的に豚骨は濃厚なものが好みですが、このタイプの重量感は少々苦手。

麺は博多らしいボキボキとした低加水ストレートの極細麺。「カタメン」でもかなりの堅さで、この上の堅さがあるのか気になるところ。あと、博多ラーメンとしては、1玉の量がずいぶんとあるように感じられました。

具では、キクラゲがコリコリした細切りではなく、中華の炒め物に入っているような傘のまま入っていて、やたら肉厚なのが印象的。けど食感が合わないかも。チャーシューはそれなり。卓上の高菜はむせ返るような辛さの本格派ですが、独特な粉っぽさがなくしっとりめで美味しいです。

東京流の濃厚博多豚骨とはまたひと味違い、勉強になりました。☆☆☆☆☆☆(6.0)
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