三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

らぁめん(板橋区)

麺や 楓雅@上板橋

 「べこ めでたいや」とセットにするお店を考えていたら、上板橋駅至近で見つけたお店。最近亀戸に支店ができて、先日仕事の際に寄ったら理由不明の休業でしたのでちょうど良かったです。「麺や 楓雅」さん。開店から3年近くも経つようですが、人気店の様子。

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【実食メニュー】 豚骨魚介らーめん(¥700)
 いわゆる「券売機の左上」です。

【感想】 世間的には、やや否定的な意味での流行の豚骨魚介という評価が多いように見受けられましたが、私は割と好印象です。「豚骨・鶏ガラ・モミジを野菜と共に長時間煮込み魚介を加える濃厚スープ」というふれこみで粘度も高いですが、脂によるものではなく素材由来の固形物によるものでざらつきがあり、見た目ほどの過度な重量感がなく、タレも控えめにして素材の味で喰わせるタイプで、個人的には好み。無化調らしいキレの良さも。

 麺は中太のストレートで豚骨魚介に合わせるものとしてはやや細めか。粉がみっしりと詰まった感じでもちもち感はないもののコシが強く、スープの存在感に負けていません。バラのチャーシューは肉厚で柔らかく、白ネギの食感や柚子の香りもスープに良く合います。

【総評】 決して流行の味で片付けられない、個性を持った1杯だと思います。☆☆☆☆☆☆☆(7.0)

元祖會津中華そば べこ めでたいや 東京分店@上板橋

 普段は東上線エリアの新店などは後回しにしてしまうのですが、会津若松のお店の東京進出店というのは非常に気になっており、セットにすべき新店もありませんでしたが訪問。「元祖會津中華そば べこ めでたいや 東京分店」さん。上板橋の駅から7,8分の距離+住宅街の裏通り。日曜の12時で先客1後客ゼロと、やや心配になります。今後メディアに出てからが勝負でしょう。今どきあり得ない喫煙推奨店なので、私はもう2度と来ませんが。

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【実食メニュー】 肉中華そば・しょうゆ(¥800)
 本来はソースかつ丼とのセットを食べねばならないのでしょうが、そこまでのカロリーは求めていないので。

【感想】 きれいな鶏ガラ豚ガラの清湯スープに、程良い甘みのある香ばしいお醤油ダレ、ほんのり煮干しの風味。漠然と抱いている喜多方・会津エリアのラーメンのイメージそのもので、これは美味しい。トッピングで背脂を足しても良かったなあ。

 麺は中太の平打ち縮れ。多加水ぷりぷりモチモチで、啜り心地も食感もやや固めの茹で加減も、いずれも好み。チャーシューは小ぶりな柔らかいバラ肉、しっかりと濃いめのお醤油味で美味しい。細長く切られたメンマも小気味よい食感でGood。

【総評】 時間をかけて来た甲斐のある1杯。これだけの話題店が空いていると、ラーメン愛好者のコミュニティの狭さを感じますね。マスコミが取り上げれば、人気店になり得ると思います☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)

味玉塩らあめん@らあめん 元 ?HAJIME?・蓮根

ついに復活ですね。新高島平という23区の最果てで、「つけめんや 元(げん)」を屋号に掲げながら、「一本気」@みずほ台譲りの塩ラーメンで評判だったお店。「らあめん 元 ?HAJIME?」さん。「元」の読み方が変わったのですね。

今回はちょっと路地に入るので目立たないですが、駅の目の前の好立地。それでも最寄り駅は蓮根と、まだまだ三田線で巣鴨から先が結構あります。鶏つみれをトッピングするか悩みましたが、「味玉塩らあめん」で。細麺ということもありますが、提供までが実に早い。

シンプルでクリアなビジュアルの通り、鶏のふくよかな旨みが存分に感じられる輪郭のはっきりしたスープ。秋刀魚節などを使用するという魚介の香りもふわっと立ちのぼり、奥行きを感じさせます。

調理過程を見ていると最後の鶏油が多いかにも思えましたが、オイリーな印象はなく、塩ダレも尖ることなく、バランスが取れています。最後に、卓上のゆず一味をちょっと加えるのもまたよし。完飲でした。

麺は三河屋の細ストレート。滑らかさとしなやかさを備え、ややソフトな食感ながらちゃんとコシは残していて、スープとの相性はよく、非常に美味しいです。

具では、まずバラチャーシューが、単に柔らかいだけでなく噛みごたえと肉の旨みがしっかりしていて○。姫筍はコリコリした食感がいいです。味玉は半熟具合が良好。鶏つみれもひとつ入ってましたが、これだけはあまり印象に残らず。「ほうれん草巻?」はやめてしまったのでしょうか。

「濃厚鶏ポタ塩つけ麺」や限定メニューもやるみたいですので、また是非。☆☆☆☆☆☆☆☆★(8.5)

汁なしタン担麺@芝蘭・地下鉄赤塚

和光を引き払う前に、最後の課題店へ。2ヶ月あっても、結局「下頭橋ラーメン」と「○福大勝軒」の訪問は果たせず。ラストは陳建民の直弟子で、銀座(改装中)にも神楽坂(今月13日オープンらしい)にもお店を出している「芝蘭(チーラン)」さんの本店。それが何故か赤塚の川越街道を外れ住宅街に入った裏通りにあります。

四川料理の名店ということで、もちろん目的は汁無し坦々麺です(「栄児家庭料理」以来、興味持っちゃって)。外観からは名店の風格は全く感じられず、昼過ぎなのに店内は薄暗く定休日かと扉を開けてみると、どうやらやってるみたい。

客に比してやたら大勢いる料理人の、客に向ける目つきもおよそ接客業のそれではなく、この時点で印象はかなり悪いです。ぐるなび表記によると「汁なしタン担麺」を、+200円の杏仁豆腐ランチで。

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「栄児?」の後ではやっぱり物足りないですね。花椒のピリッとくる感覚は日本人向けなのか控えめですし、タレの醤油とニンニクの味がかなりはっきりめに効いていて、なんか普通。陳麻婆豆腐は絶対に旨かったよなぁ、と後悔してみたり。

麺は真っ白な細ストレート麺。やはり中華料理店のそれであって、ラーメン店のそれではないことが残念に感じられます。具は挽き肉、青菜、松の実等々で、特筆すべき点は無し。

大失敗したのはランチセット。珍しい甘めの搾菜、個人的に嫌いな凡庸な肉焼売2個、そしてとどめは、市販のパック入りのものを移し替えたような(仮にこれで自家製だとしたらもっと酷い)杏仁豆腐。何と銀座でも、同じような杏仁豆腐がランチでは食べ放題だったようで。あまりに馬鹿にされている気がした。「名店」のやることじゃない。☆☆☆☆☆☆(6.0)

醤油つけめん(中盛+野菜増し+味玉)@田中屋・大山

大山のホームより仮更新

7点くらいの店だといいなぁ、という気で行きましたら、嬉しい大誤算。
魚粉系の流行ど真ん中のつけダレながら、完成度があまりに高い。
六厘舎や哲のつけめんが好きな人なら、まず美味しいと言うんじゃなかろうか。
魚介の強烈さでは、「北かま」にも匹敵すると思われるけど、動物系は比較的ライトでバランスが保たれていて、一般受けするラインは崩してない。
麺はコシも風味も抜群な中太縮れで、大手の製麺所と何等遜色ない。300グラムまで同一料金。
シャキシャキの茹で野菜とも相性がいいのは新発見。50円で増量できる。
スープ割は予想通り魚介の香りが引き立つ。
チャーシューは相応にやらかめながら、少し味が濃いか。
味玉は標準よりやや上。ちゃんと味玉になってる。
全く欠点が見当たらないので、☆☆☆☆☆☆☆☆★(8.5)

生姜らーめん@まんだら屋・上板橋

このクラスの店になると、頼りになる有名サイトさんには紹介がなくて、投稿系サイトのレビューからは何も有益な情報が得られない。とにかく行って食わねば。上板橋駅前は「まんだら屋」さん。営業時間が変更されてて、18:30ではなく17:45?。HP作ったなら最低限の情報は載せといてよ。

狭い店構えながら、木目調の清潔感ある店内、おしぼりサービス、コート掛けに麦茶など、客への配慮は行き届いている。豚骨魚介や麦味噌のメニゥもあるが、筆頭は「生姜らーめん」。

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読んで字の如し、すっきりしたスープに大胆に生姜汁を加えたような、きわめて変則的なメニゥ。化調感もなくボディはしっかりしたコクのあるスープだと思うのだけど、いかんせん生姜の香りと刺激に全面的に支配され、細かいところはよくわからない。風邪ひいたときにいいかも。

HPに「鳥系と魚介系のダブルスープ」とあるけど、この中で魚介を感じ取るのはちょっと無理。生姜を取ったら、何も特徴のないシンプルなスープなのではないかとの懸念はある。醤油ダレの濃さや油の加減などは悪くない。

麺は中細縮れで、ぷりぷりとしっかりした食感で啜り心地もよく、生姜に負けない存在感がある。チャーシューもほんのり甘めのいい味付けで柔らかく、メンマは太くてジューシー。味玉も半熟の黄身にしっかり固まった白身、美しく仕上がっている。随所にイロモノで片付けられない実力を感じる。

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サイドメニゥの「チャーシュー巻」?150は、コマチャーシューと葱をタレと共にご飯に混ぜこんだものを、手巻き寿司風にしたもの。アイデアもいいし、タレもチャーシューも旨いので注文する価値は十分ある。

機会があれば他メニゥも食べてみたいけど、時期的に微妙か。☆☆☆☆☆★(5.5)

中華そば 醤油@戎・西台

仮更新

不定休とはいうけれど、実は月曜はほぼ毎週休で、プラス不定休という難しいお店。3回目にしてやっと食べられました。和歌山ラーメンの名店、「戎」さん。店内はなかなか広くてゆったり座れます。

まずは和歌山の定番、鯖寿司をいただきながらラーメンを待ちます。ネタはかなり小さいながら、1貫50円の良心価格で酢飯の加減もよろしく期待が高まります。

和歌山で食べたことがないので何とも言えませんが、和歌山の王道ではないかという完成度を感じます。ゲンコツ+鶏ガラのみをじっくり煮込むというスープは、適度に粘度がありながら重たさを感じさせることなく、うま味だけが見事に引き出されています。チャーシューの煮汁を煮詰めるという少し酸味があるまろやかな醤油ダレに和歌山らしさを感じます。

麺は低加水ながらも歯を押し返す適度な弾力があるしっかりした中細ストレートで、小麦の風味もよくスープに負けない存在感がある。薄切りのチャーシューは特に可もなく不可もなく。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0+)

しょうゆらーめん@龍神・大山

仮更新

夜の部が19時からという厄介なお店にようやく訪問の機会を得ました。大山ハッピーロードを延々と通り川越街道に出てすぐ。駅から意外に遠い。

魚粉&背脂系のあまり見られないタイプのスープは、安易に甘さに走らない点は得点高いも、豚骨ベースのスープはかなりあっさりでラードが多く熱々。温度が魚粉を殺している。

自家製の細麺選択の中細縮れ麺は、もちもち感は抜群でだれにくく風味もよい。チャーシューは丸バラロールでやらかい。

チャーシューごはんはチャーシューカスの入るタレ味の御飯で期待を大きく外した。店内は喫煙OKで所詮はその程度な志の店であろうし、二度と訪問することはないだろう。
☆☆☆☆☆☆(6.0)

和風塩らーめん@つけめんや 元・新高島平(閉店)

時期が時期なので、後日追記で

23区の北の果てと思ってましたが、成増からバスで20分弱なんですね。
西高島平の駅は鶴見線じゃないかというくらい何もない凄いとこでしたが、隣の新高島平も駅前にパチンコ屋と飲み屋しかなく町が形成されてない凄いところ。
そこに最近の話題店があるのです。現在はみずほ台の名店「一本気」出身のつけめんメインの店舗ながら、限定の新メニゥの評価が高い。その中から話題塩らーめん。

見た目の美しさや澄んだ感じは「美学屋@木場」を思わせ、実際の味もあの名店に迫る。
鶏ベースのマイルドで豊かなスープに、サンマの煮干しを使うという魚介が上品に香る。決して煮干しだけが突出したインパクト重視のものではない。

麺は中細ストレートで、しなやかさと粉がつまった密度が高い感じの食感がいい。最近まったくいいイメージがなかった三河屋ですが、こんな麺も作ってるんですね。
出身店譲りの鶏団子も旨いし、揚げ葱も量に比べて主張は強くなく○。魚粉やゆず粉のトッピングがあるが、必要性は感じられない。
☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)

地鶏塩らーめん@いっこく・大山

課題店が尽きたので珍しくストレートに6時前に帰宅したところ、虚無感に襲われるばかりで精神衛生上よろしくない。やはり課題店の再設定が必須なようで。

今回はストックネタから、大山の「いっこく」さん。「地鶏らーめん処 わっしょい」なる新座市にあったお店の改名移転だそうで、初訪なので看板の「地鶏塩らーめん」を。規定の18時半を微妙に過ぎる開店、何となく資本系の店のような雰囲気に、若干の不安を覚える。

もともと「地鶏ラーメン」という時点で格段にハードルが上がってしまうのだけど、まぁ期待した水準のものではなかったです。見た目はたしかに、メニゥにある通り琥珀色と言えなくもないです。

されど、鶏の旨味が存分に出ているとは言い難く、また何故かアゴを合わせるというのだけど、そちらの主張もあまり感じない。見た目より油っこくはなく塩も丸みはあるけど、飽きやすいスープ。

麺は三河屋だそうで、中細ストレートはムチムチ感があるものの幾分か太過ぎてスープとの相性はいまひとつ。チャーシューはやや臭みがあるし、底に沈む鶏は各サイトで「鶏皮」と指摘される具なのでしょうか、ダシを取った出がらしのような、何とも味気ないもの。玉子はただの半熟だし、メンマにもこだわりは感じない。

店構えが同じでかつての店名だったら、まず入らないであろう。☆☆☆☆☆☆(6.0)
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