一度営業時間ど真ん中で臨休を食らってるお店ですが、食べたいと思えば足が向いてしまうんですよね。両国は「シマシマトム」さん。白を基調にした清潔感あるカフェのような店内、店主さん一人でゆったりと切り盛り。この店を喫煙可にする神経が分からない。訪問日も喫煙者みたいな輩はいませんでしたし、誰もが安心して入れる店にすればいいのに。
【実食メニュー】 正油らーめん(￥７００)＋牛スジ丼（￥１００）
牛スジを売りにするお店では、ご飯ものは必食でしょう。驚異のコスパ。
【感想】 牛スジと聞くと透明なキレのあるスープを思い浮かべますが、こちらは牛骨をベースに野菜も加え、程よく濁りぽってりとしたもの。牛骨や牛スジのやさしい甘みに、こちらもやや甘みのある醤油ダレがベストマッチ。それでいてキレの良さを兼ね備え、後味はしつこくない。
麺は中太のストレート。濃厚にもあっさりにも振れすぎないスープとの相性は非常に良く、もっちり感とコシの調和もとれ、美味しいです。具の牛スジもくどすぎない味付けで美味しく、大きめに切られたネギの食感もいい。メンマも控えめな味付けで好み。牛スジ丼の美味しさは言わずもがな。
【総評】 喫煙店と知っている以上、もう来ませんが、再訪した甲斐がありました。修業先らしい「ほうきや」とは比べものにならない。☆☆☆☆☆☆☆（７．０）
らぁめん（墨田区）
６月の月間ベストに選びました１杯。今年の１０杯にも確実に残すと思います。「ら・めん 風」さん。両国のラーメン店として認知されてますが、大江戸線の蔵前が最寄りだと思いますし、実際歩きやすかったです。
住宅と町工場しかないがらんとした裏通りに佇むお店でありながら、午後６時で先客５人以上と地元人気の高さを伺わせます。「流星軒」がベストの状態ならこんな感じかな、という第一印象でしたが、「ラーメン創房 玄」の流れを汲むんですね。
いかにも無化調らしいすっきりとクリアなスープは、あたしの好みのど真ん中です。素材のひとつひとつは割とはっきり主張するのだけど、非常に均整が取れています。
まず、一番の基礎の部分で昆布と干し椎茸がよく香り、無化調にありがちな印象の希薄さを払拭し、全体の方向性を定めています。
そこに動物系がしっかりしたボディをつくり、さらに比較的ストレートなお醤油ダレと魚介系素材の香りとが鼻腔を刺激する、大変重層的で奥行きのあるスープ。
節系素材を削らずにそのまま投入してうま味をじっくり引き出すそうですが、このあたりの工夫があるから魚介系とお醤油ダレとがケンカしないんでしょうね。
麺は少し縮れた加水率の高めな中細麺で、スープとの相性は申し分ないのですが、茹で加減が気持ちやわらかめかもしれません。チャーシューははっきりめなお醤油味の肩ロースで、肉のうま味がしっかり出ています。味玉も標準以上。
本物の職人が実にいい仕事をしておられます。☆☆☆☆☆☆☆☆☆（９．０＋）
住宅と町工場しかないがらんとした裏通りに佇むお店でありながら、午後６時で先客５人以上と地元人気の高さを伺わせます。「流星軒」がベストの状態ならこんな感じかな、という第一印象でしたが、「ラーメン創房 玄」の流れを汲むんですね。
いかにも無化調らしいすっきりとクリアなスープは、あたしの好みのど真ん中です。素材のひとつひとつは割とはっきり主張するのだけど、非常に均整が取れています。
まず、一番の基礎の部分で昆布と干し椎茸がよく香り、無化調にありがちな印象の希薄さを払拭し、全体の方向性を定めています。
そこに動物系がしっかりしたボディをつくり、さらに比較的ストレートなお醤油ダレと魚介系素材の香りとが鼻腔を刺激する、大変重層的で奥行きのあるスープ。
節系素材を削らずにそのまま投入してうま味をじっくり引き出すそうですが、このあたりの工夫があるから魚介系とお醤油ダレとがケンカしないんでしょうね。
麺は少し縮れた加水率の高めな中細麺で、スープとの相性は申し分ないのですが、茹で加減が気持ちやわらかめかもしれません。チャーシューははっきりめなお醤油味の肩ロースで、肉のうま味がしっかり出ています。味玉も標準以上。
本物の職人が実にいい仕事をしておられます。☆☆☆☆☆☆☆☆☆（９．０＋）
両国でラーメンと言えば「まる玉」「ら・めん 風」が頭３つくらい抜けていますが、２回も足を運んだのだからもう１軒くらい、と雑誌類をよく検討して選択。昔、自転車でお散歩してよく前を通っていた気がします。「旨麺（ういめん） こむぎや」さん。
アド街ック天国（両国）第６位というビッグタイトルがあって、「まる玉」などと一緒に「力士が愛するラーメン」として紹介されたようです。店内には小錦の写真などが飾られています。
豚骨と支那そばの２本立てで、どっちが評判とか関係なく「支那そば」。「澄んだスープと魚介系スープのダブルスープ」だそうで、澄んだスープの方は鶏ガラ野菜ですかね。
見た目には本当に澄んだスープなんですが、食べてみるとかなりのインパクト。クリアな中に魚介が思いっきりガツンと出た、非常にエッジの効いたスープ。「九州産焼あごを使った極上ダレ」だそうですから、スープとタレとダブルで効いてるんですね。売り文句の「和風」や「あっさり」は超越してます。
それでいてえぐみや酸味は感じさせないのですから、非常に個性的で面白いスープだと思いました。店内にちょうど１８時のニュースが流れ、今更ながら「２代目けいすけ」のレポートをやってまして、店主も興味深げに眺めてましたが、あの海老なんかには負けてませんって。
「新栄食品」の中細麺も、プリプリした食感で風味もよくなかなか。つけめんが人気の店というのも分かります。具は全体にイマイチで、チャーシューは塩辛くてパサパサ、メンマも×。食べ放題のモヤシキムチは旨いけど、支那そばには全然合わない。☆☆☆☆☆☆（６．０）
アド街ック天国（両国）第６位というビッグタイトルがあって、「まる玉」などと一緒に「力士が愛するラーメン」として紹介されたようです。店内には小錦の写真などが飾られています。
豚骨と支那そばの２本立てで、どっちが評判とか関係なく「支那そば」。「澄んだスープと魚介系スープのダブルスープ」だそうで、澄んだスープの方は鶏ガラ野菜ですかね。
見た目には本当に澄んだスープなんですが、食べてみるとかなりのインパクト。クリアな中に魚介が思いっきりガツンと出た、非常にエッジの効いたスープ。「九州産焼あごを使った極上ダレ」だそうですから、スープとタレとダブルで効いてるんですね。売り文句の「和風」や「あっさり」は超越してます。
それでいてえぐみや酸味は感じさせないのですから、非常に個性的で面白いスープだと思いました。店内にちょうど１８時のニュースが流れ、今更ながら「２代目けいすけ」のレポートをやってまして、店主も興味深げに眺めてましたが、あの海老なんかには負けてませんって。
「新栄食品」の中細麺も、プリプリした食感で風味もよくなかなか。つけめんが人気の店というのも分かります。具は全体にイマイチで、チャーシューは塩辛くてパサパサ、メンマも×。食べ放題のモヤシキムチは旨いけど、支那そばには全然合わない。☆☆☆☆☆☆（６．０）
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