三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

らぁめん(足立区)

らぁめん 雅知@竹ノ塚

 仕事で通りかかることのないエリアは、何軒か溜まったら定期的に訪問しないと流行に遅れてしまいます。竹ノ塚がそんな感じでしたので、久々に。駅から尾竹橋通りを北上、少し歩きます。「らぁめん 雅知(がち)」さん。ロイヤルパークとかグランドハイアットの中華料理店で修行された方が出したお店とのこと。

【実食メニュー】 あっさり鶏そば(¥730)
 お勧めは「汁なし煮込みそば」なる変化球ですが、汁ありが食べたくて。

【感想】 ベースは大山鶏の上湯スープとのことで、「あっさり」とのネーミングに比して大変コクのあるもの。魚介とは違う旨みも感じられるなあ、と味わっていたら、鶏節を加えているそうで、なるほどと納得。醤油ダレも適度にしっかりして、バランス良い仕上がり。細かく切られたネギもいい仕事をしています。

 麺は三河屋製の中細ストレート。みっしりとしてコシもあり、コクのあるスープとの相性は良いと思います。チャーシューはロール状の鶏。しっとりとして鶏の旨みが凝縮、単品で中華料理店の前菜として通用するレベルのもの。細切り筍の小気味よい食感も良い。

【総評】 奇をてらわず、経歴を活かした個性あるひと品。ジャンクな汁無しも気になってきました。☆☆☆☆☆☆★(6.5) 

七穀ラーメン本店@小菅

2013年60杯目
 開店から少なくとも2週間は経っているのだけど、ラーメン系のサイトには何処にも登録がない、今どき珍しいお店。本店とありますが個人店ぽい感じを受けます。

【実食メニュー】 七穀麺・醤油(¥750)
 たまご麺か、「大麦、もちきび、もち粟、アマランサス、白ごま、キヌア、大豆」の七つの穀物を練り込んだ麺かの2択。せっかくなので七穀麺で。

【感想】 鶏ガラ+野菜のスープを謳いますが、かなりすっきりしており、相対的に醤油の香りが引き立つ印象のスープ。麺の穀物の香りや、糸唐辛子の香り、モヤシの香りなどが移ってしまい、結果的にまとまりを欠きよく分からない。

 麺は黒っぽい色をした中太の縮れ麺。全粒粉の麺などにも増して雑穀の香りが強く、相応にコシはあるものの切れやすく、長い麺がほとんど見あたらず切れ端が多数沈んでいます。商品として成り立っているかは微妙か。

 チャーシューはキリッとした醤油味で柔らかく、メンマは甘めの味付けでそれ自体としては美味しい。モヤシは短い麺と一体化してしまい、麺を啜っている感じがないのが何とも。

【評価】 ヘルシー路線で洗練されてくると面白いかも。☆☆☆☆☆☆(6.0)

中華そば つけそば こばやし@北千住

 好きなお店なのですが、普段まず近くを通る機会がなく、特に話題も聞こえてこないので、今も健在なのか気になっていた「麺食堂X」さん。このたび屋号とメニューを変えて北千住に移転したとのことで、さっそく訪問してみました。「中華そば つけそば こばやし」さん。外観からは分かりづらいのですが、実は厨房に比して客席部分が極端に狭い極狭店。おそらく「昭和歌謡ショー」に匹敵するくらい。
 
写真

【実食メニュー】 中華そば(¥700)
 券売機筆頭から。他に、「塩中華そば」と「つけそば」。
 
【感想】 創作過程を眺めていると、動物系と魚介系を最後に合わせるWスープなのですが、他に見られない味わい。全体に鶏白湯っぽく感じられるのですが、濃厚かつクリーミーでありながらまろやかで重量感が皆無、素材の旨みの調和がとれ、タレは素材の味の引き立て役という印象。最後の一口まで止まらない見事なスープです。

 麺は全粒粉入りの中太ストレート。適度にコシのあるぽくっとした食感で、スープとの相性も麺の香りも良好。立石の頃のみずみずしい手延べ麺とは異なりますが、これも美味しいです。チャーシュー、メンマはスープの邪魔にならない味付けでGood。

【総評】 期待以上の美味しさ。今回も、自然と再訪の機会がやってくるような立地ではないのが何とも残念です。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)。

肉そば@田中そば店・六町

師走に入り、そろそろ食べ納めという時期に、また注目すべき新店が現れましたね。「田中商店」が展開する3店目は、何と喜多方スタイルだとか。場所は「田中商店」のすぐ近くとのことで、久々につくばエクスプレスに乗車。「田中そば店」さん。

「田中商店」の六町駅からの徒歩距離が各所で結構アバウトに書かれており、前から気になってたので今回計ってみたら、私の足でさえ11分かかりました。グルメウォーカーの「10分」というのは無理があるかな。

「田中商店」のいつもの行列からして多少の並びを覚悟してましたが、午後2時過ぎで先客2名。地元でもあまり宣伝してないのかな。今のところ昼のみ営業で、店主の田中氏自らが目の前で作ってくれる贅沢。喜多方ということで「肉そば」で。

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ちゃんと「田中そば店」と入った丼は、まさかの博多豚骨サイズ。そこになみなみとスープが注がれます。

透明感のあるすっきりしたスープに見えますが、動物系素材の旨みを存分に湛え、油もやや多めに張られて相応にコッテリ感もあります。喜多方らしさを感じさせつつ、インパクトも十分。醤油の香りは弱めながら、タレ自体はしっかりしています。

麺は平打ち縮れの太麺。ぷりぷりっとしてもっちりした食感。啜り心地も楽しくスープの絡みもよく、美味しいです。カネジンさんの麺はハズレがないですね。

チャーシューは柔らかく、また脂身のバランス(割合)がちょうどいい。肉そばにして650円→950円というのは割高な気もしますが、デフォルトとはチャーシュー自体が違うとの情報もあったり。メンマは控えめな味付け。

やっぱり遠かったですが、それだけのものを食べさせてくれますね。満足です。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0)

特濃ラーメン@武藤製麺所・竹ノ塚

23区内の食べ歩きスポットとしては最北じゃないですかね、竹ノ塚に。前回は連食最後で「しおの風」に来ましたので、残った課題店である「武藤製麺所」さんへ。

平日の昼が14時までと、微妙に敷居が高かったりします。「大喜」の出身なのですが、RDBでは鶏白湯部門でランクインしていますし、塩なら本家で「とりそば」を食べればいいので「特濃ラーメン」を。

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鶏白湯+魚介というと、「雫」みたいな感じを勝手に期待していましたが、ちょっと違いました。

わりと粘度が高くて舌にさらさらっと粒子を感じるあたり、「つじ田」の豚骨を鶏白湯に置き換えたような感じ。魚介もガッツリと利かせています。

タレなのかえぐみなのか、酸味が強めなのがひっかかりますし、舌にやたらとピリピリ来るんですよね。「大喜出身」というイメージからすると異質に思えます。

麺は細麺と太麺選択で、自家製麺なら一番自信あるものを合わせてくれればいい気がしますが、太麺を。むっちりしてコシもありますが、もう少しハリがある方がいいかも。

具ではキクラゲが変わり種。チャーシューはほろほろで抜群に旨い。味玉もしっかりしていてさすが。小松菜もシャキシャキして○。

荷物を入れる棚もフックもないカウンターは客への嫌がらせとしか思えないのだけど、誰も何も考えないのだろうか。☆☆☆☆☆☆(6.0)

つけ麺@中華そば 椿・西新井

最近気持ちよく食べられる店ばかりでしたからね、食べ歩きってのは時に不愉快なものだというのを忘れておりました。夏期休業日を確認した上で念願の訪問は、「中華そば 椿」さん。お盆とはいえ平日午後2時過ぎで10人待ちとは。

驚いたことに、行列に並んだまま煙草を吹かしているのが何人もいる。普段ならこの時点で帰るのですが、片道2時間ではそういうわけにもいかず。周囲を見渡してみると、なるほど、そういう育ちの人間が集まりそうな感じですね。店内を禁煙にしつつ店先に灰皿を置く店の姿勢もおかしいと思いますが。

中華そばにするつもりでしたが、店頭の写真で麺が太そうだったので、「つけ麺」に。カウンターの下に荷物入れがないし、樽型の変な椅子では膝にも置きづらいし、はぁぁ。

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出てきたつけダレは、表面が少し泡だった濃厚そうなタイプ。ひと口飲んでみますと、ああ、私がつけで唯一苦手とするタイプの味です。

ネットでは「流行の豚骨魚介」というようなコメントが目立ちますが、この味は決して多くはないですよ。粘度が高く動物・魚介ともかなり濃厚で、酸味が強く甘みがほとんどない。最後の方で柑橘系の香りもしますが。

すべてが混じり合って、そこにどんなスパイスが加わるとこの味になるのでしょうか。「庄の」もこのテイストなのですが、ルーツはどこにあるんですかね。

麺は国産小麦にタピオカを練り込んだという太麺。なるほど、もちもち感とコシが同居した「いかにも」という感じですが、個人的には歯応えがある方が好み。

具で特筆すべきは、ハーブで煮込んだという角煮のような分厚いチャーシュー。やらかいし香りもいいし、たまらなく旨い。

油そばも評判みたいですが、最初で最後にしときます。☆☆☆☆☆☆(6.0)

らーめん(ハリガネ)@田中商店・六町

アメリカでは選挙の投票日は火曜日だといいますが、休みを削ってまで義務を果たすというのはやっぱりおかしいですよね。倫理研修が土曜というのも解せないのですが、いい機会なので今年中に絶対に行きたかった課題店へ。

つくばエクスプレスに乗るのも初めてですし、全く知らない六町なる駅から歩くこと15分近く。こんなに辺鄙なところに行列店があるとは半信半疑でしたが、近づくとたしかに豚骨臭が漂ってきます。「田中商店」さん。

30席以上はある広い店内、開店5分後くらいにうまく到着し、7割の入りくらいで座れましたが、退店時にはまさかの20人以上の並び。豚骨ラーメンに行列という事態がまず信じられない。

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東京最高の豚骨スープとはどんなに強烈なのだろうかと楽しみにしてましたが、意外にも「ぼたん」と較べると上品な味でした。

たしかにかなりの濃厚さでとろみもあるのだけど、舌にざらつくような感触や独特の臭みが全くなく、旨みだけが凝縮された完成度が非常に高いスープ。

豚骨なのに雑味を微塵も感じさせず、クリアで均質感があり、混じりっけなしの純豚骨。タレの味も最小限。ここに紅ショウガやニンニクや高菜の入り込む余地はないです。

麺はおそらく切り刃28番の極細低加水ストレート。ハリガネ注文はザクザクした食感と小麦の香りが存分に楽しめる。独特のアンモニア臭も最小限に抑えられ、女性客でも替え玉してるのも納得。

チャーシューはスモークした感じのジューシーなものが2枚。博多豚骨の店としては抜群の旨さ。キクラゲを追加したら、たっぷりと入れてくれた。自由トッピングの高菜は激辛なので、スープをよく楽しんでから。

明太ごはんが業務用チューブのような安物でなく、ちゃんとした切れ子がたっぷりのってきたのもうれしい。来月から基本が680円という、博多豚骨ではちょっと考えられない値上げに踏み切るようですが、この行列なら問題はないのでしょう。

期待通りの満足感だった。遠いけど。☆☆☆☆☆☆☆☆★(8.5+)

塩らーめん@しおの風・竹ノ塚

今月号の「一個人」に、石神セレクトの2007新店大賞の筆頭見開きで紹介されてる店。その前に訪問したので、先客1人のみでゆったり食べられましたが。竹ノ塚の「しおの風」さん。

小菅より先に来ることがあろうとは思いもしませんでしたね。亀有からの移動だったのであと1軒しか食べられず、「武藤製麺所」は次の機会に。初めてなので素直に「塩らーめん」。

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外からも見えるカウンター席の後ろの窓際には、素材の入った広口瓶がずらっと並べられ、魚介系は12種類も使用するというこだわりよう。

Wスープで、動物系では鶏がしっかりと、そこに様々な魚介系素材の旨みがふわっと広がり、奥行きのある実にふくよかなスープ。塩ダレもきつくなくて、全体にまとまりがあります。

透明感のあるスープですが、表面に鶏油が浮かべられコクとまろやかさをプラス、その量を最初に訊かれます。麺との絡みや飲みやすさを考えたら「ふつう」でちょうどよかった。あえて調整しない方がいいかと。

麺は開化楼の本領発揮といったところでしょうか。中細の縮れ麺は滑らかで喉越しがよく、やさしい塩スープとの相性は良好。コシもしっかりしており風味もいい。

チャーシューはやさしい味付けで柔らかい仕上がり。個人的に塩にメンマはあまり合わないと思うのだけど、こちらでは細切り薄味で○。麩やクコの実が個性的。水菜は否定派ですが、あまり気にならない。

お店も明るい雰囲気で、女性1人客の姿が見られたのも納得。地元のリピーターを確実につかみそう。☆☆☆☆☆☆☆★(7.5)
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