三毛猫ファンの駄文日記2

ドリコムさんから移転してきました。今後ともよろしくお願いします。

出張らぁめん

高権麺(ごんめん)@高権・花巻

花巻出張のラストは、老舗人気店だという「高権」さん。創業70年近くになるというのだから、実は先の「竹駒」さんよりも古いのかもしれません。ちょうどお昼時に訪問したら、地元の方々でほぼ満席でした。

注文は店の名前を冠した看板メニュー、「高権麺(ごんめん)」を。これでなぜ「ごんめん」と読ませるのか疑問だったのですが、帰ってきて調べたら、店名がそもそも、「こうけん」ではなく「たかごん」だったのですね。

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とろみのある野菜あんかけ系の醤油ラーメンです。ラーメンは食事というより趣味なので、普段は季節など気にせず食べていますが、雪道を歩いてきた後の熱々の1杯は身体に染みますねぇ。

スープは鶏ガラ+煮干しとのことですが、煮干しの香りはさほど強くはなく、具として入っている干し椎茸の旨みと白菜の甘みがスープに深みを与えていますね。あとの具はタケノコ、豚肉に溶き卵。具材のバランスがいいですね。醤油が主張しすぎないのも好印象。

麺は中細の縮れ麺。やわやわということもなく、伸びも決して早くなくて、とろみのあるスープをよく持ち上げ、美味しくいただけました。

日本全国どこでも受け入れられそうな味に思いますし、神奈川でもどこかこのスタイルをやってくれないものでしょうか。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

チャーシューメン@マルカン百貨店大展望大食堂・花巻

「竹駒」さんで昭和の雰囲気を満喫した後は、こちらも子どもの頃にタイムスリップしたような空間、「マルカン百貨店」さんの大食堂に。東京近辺ではほとんど姿を消してしまった、ラーメンからエビフライから寿司からパフェまで何でもあるデパートの展望大食堂が、今なお生き残っている奇跡のような場所。

まさに花巻のランドマークと言える建物で、町にはあれだけ人がいなかったのに、この大食堂だけはまるで休日の昼間のように賑わっています。市民の憩いの場にもなっているのでしょう。

当然ラーメンが有名だから来たわけですが、名物の「マルカンラーメン」というのが、とろみのある五目そばに豆板醤が利いているというちょっと想像がつかないメニューだったため、「チャーシューメン」に。もちろんレジに並んで買う食券制。

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丸バラロールのチャーシューが5枚も載って500円と、やはり格安。スープはひと口目に、何に由来するのか独特のクセが感じられウッときましたが、それは最初だけ。

鶏ガラ・豚ガラ・昆布・煮干し等を用いたというオーソドックスなスープで、先ほどの「竹駒」さんとは打って変わって、こちらはお醤油の香りとコクが利いた、和風なスープ。

麺は中細の縮れ麺で、茹で加減は少々柔らかめ。チャーシューはちょっと豚臭さが強めでしょうか。メンマも業務用ぽい感じで、全体に大食堂のラーメンとしては相応にしっかりしてましたが、やはり「マルカンラーメン」を食べてこそだったかも。

またしても、とにかく昭和レトロな空間そのものに大満足なのでした。☆☆☆☆☆★(5.5)

中華そば@竹駒・花巻

先日の大館・秋田で年間東北全県出張を達成しましたが、印象深かったのが宮沢賢治の故郷・花巻への出張。昭和29年の創業からまったく変わらず、かまどで薪を焚いてラーメンを作るお店があるのだといいます。「竹駒」さん。

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よくあることながら仕事が1分ほどで終わり、慣れない雪道を一歩一歩と歩いていくと、ネットで見たとおり、煙突のある古い平屋の建物が見えてきます。開店時間よりわずかに前でしたが、おかみさんが迎え入れてくれました。

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中に入るともっと驚かされます。まるで40年前で時が止まってしまったかのよう。メニューは中華そばの普通か大盛かの2択。連食予定なので普通を。それが350円という安さ。おかみさんいわく、仕込んだばかりのスープなので油っこいかもしれない、とのことですが、まずはこのお店に来られたことが嬉しい。

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出てきた1杯ですが、決して油っこくはありませんでした。豚ガラベースに煮干しや野菜を加えるというスープは、すっきりした中に動物系のコクがしっかり出ており、タレのお醤油味も控えめながら物足りなさはありません。

老舗ということでもっと煮干しの風味がしっかりしていたり、かえしのコクや香りが強いものかと思っていたのですが、和のテイストはほとんど感じられず、まぎれもなく「中華そば」。

中太縮れの麺はしっかりコシを残して茹で上げられており、もっと柔らかい麺を予想していたので嬉しい誤算。ぷりぷりっとして啜り心地も良く、あっさりスープと好相性。

具はきわめてシンプル。チャーシューはみっしりとした古典的なもので、堅すぎずほどよい噛みごたえ。メンマもくさみが無くまずまず。

歴史的価値のあるものに触れたといいますか、これだけでも花巻まで来た甲斐がありました。☆☆☆☆☆☆(6.0+)

とんこつ淡@拉麺屋 神楽 松江店・松江

松江出張3軒目。ネットで調べる限り現在一番評価が高そうな「花さか」さんを狙っていましたが、仕事の時間と距離の関係で断念。今さらながら、なぜこのときに限ってレンタサイクルの利用を考えなかったのだろう。ギリギリ歩ける範囲で、「拉麺屋 神楽(からく)」さん(松江店)。

「一風堂」の河原氏プロデュースで始まったお店で、県内に5店舗を展開しているよう。入ってみると、内装が完全に「一風堂」そのもの。当然もやしと高菜が無料ですね。スープは白丸・赤丸ではなく「淡(たん)」「濃(こく)」の2種類。日帰りなので腸への負担を考え「とんこつ淡」をランチセット(明太子マヨごはん)で。

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相応に濃厚で、臭みが無くクリーミーな、非常にきれいな白濁豚骨スープです。「一風堂」の白丸は甘ったるい背脂スープに変わってしまいましたが、こちらは自然な豚骨の甘み。ほんのり和だしの香りを加えるひと捻りがまたいいですね。

麺は当然低加水の細ストレート。程良いざくざく感で、麺自体の香りもいいですし、「カタ」注文の茹で加減も満足。量的にもそこそこのグラム数があったように思います。

チャーシューはやわらかく仕上がっていましたし、キクラゲやモヤシの食感も良好。卓上の辛モヤシの味付けもいいですし、いたずらに辛すぎない高菜も美味しかったです。ご飯は白飯で良かったかな。

接客も丁寧でしたし、好きだった頃の「一風堂」を思い出しました。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

塩バターラーメン@喜楽・松江

松江出張の2軒目は、駅から近くて老舗という基準で選びました、「喜楽」さん。ここも30年以上続いているようで、つい最近移転するまでは1杯320円だったとか。松江ってのはとんでもない所ですね。

現在の店舗は、どこにでもありそうな町のラーメン店という感じ。新しく清潔感があります。ネットで見た普通の塩ラーメンが食べたかったのですが、お値段がワンコインだし、かといって嫌いな焼き餃子を付けるわけにもいかないし、悩んだ結果「塩バターラーメン」に。

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強烈な「太平楽」インパクトから打って変わって、豚骨鶏ガラベースのシンプルな1杯。きれいに透きとおったスープで、ダシはしっかりしてますし、化調も顔を出さず余計な雑味なくクリアな味わい。

特徴は全くないと言っていいですが、こういうのが毎日でも食べられる味だと思います。油はかなり少なめなので、バターを入れたのは結果的に良かった気がします。

中太のややウェーブがかった麺は、ネットでは茹ですぎという声も多いようでしたが、相応にコシと弾力があってスープとのバランスも良く美味しかったです。

具は非常にシンプル。丸バラのチャーシューは柔らかく、またメンマも臭みがなく、全体通じて欠点の見当たらない、よくまとまった1杯でした。☆☆☆☆☆☆(6.0)

ラーメン@太平楽・松江

次の機会がいつになるかわからない松江出張。「花さか」「ひばり」など駅から離れた最近の人気店も気になりましたが、まずは老舗の1杯を。1軒目は、創業50年以上、朝9時半から営業という松江のソウルフード、必食のこちらへ。「太平楽」さん。

11時過ぎに伺いましたが、ほぼ満席の賑わい。皆さんテレビの高校野球に夢中になってます。メニューはラーメンのみで、盛りの違いで何と300円、400円、500円というあり得ない安さ。予定が3軒なので普通盛りで。

調理過程を見ていると、独創的すぎます。先に麺を茹で上げて、手に持った器とザルに麺を往復させる独特な湯切りを経て、麺を何も入ってない丼に投入。スープはタレが存在しないようで、茶濁したスープの寸胴に大量の白い粉を直入れ。長らくほっとかれた麺に上からスープが注がれます。

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スープを一口いただくと、予想通りなんですが、化調そのものの味がします。スープと馴染んでないんじゃないですかね。豚骨ベースで、茶濁しているようにかなりボディはしっかりしており、決して薄っぺらい印象ではないのですが。

麺は中太縮れ。まぁ想像したとおりといいますか、やわやわです。たとえばスープを先に丼に入れておくとか、麺を放置する時間を短くするとか、化調をもう少し前に入れるとか、そういう感じで食べてみたい気もしました。

チャーシュー、メンマはそれらに比べたら至って普通。もやしは昔ながらの細いもの。良くも悪くも、ソウルフードそのものな1杯でした。☆☆☆☆☆(5.0)

らーめん@らーめん頑頭(GUNS)・館山

1月は出張で食べる方が多そうな勢い。新年1発目の出張は、館山。数字的には、仕事で訪問する可能性として、ざっと横浜の75分の1、浦和の50分の1というレアさ。今後5年は機会がないと思うので、店選びは慎重に。そして移動は恒例のレンタサイクル。

1軒目は「ラーメンマップ千葉」にも「ラーメンWalker千葉」にも載っている、絶対にはずせない店。「らーめん頑頭(GUNS)」さん。青果卸売市場の敷地内と聞いていたのですぐ見つかると思ってたら、市場が地味すぎて500メートルくらいオーバーランしてしまいました。12時過ぎでジャスト満席。

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無難に「らーめん」+味玉で。1ロット3杯ずつで、提供まで時間がかかりましたが、南房総随一の濃厚豚骨魚介との評判通り、東京近辺でも十分に通じるであろうレベル。

スープは若干のとろみがあり相応に濃厚でありながら、お腹にずしっとくるようなコッテリ感はなく、豚骨の甘みがしっかり感じられます。そこに魚粉をガツンと利かせています。

舌に魚粉がさらさらっときますがキメが細かい感じで違和感なく、素材の旨みに満ちて、最後まで飲み干してしまいそうな口当たりマイルドなスープ。いわゆる豚骨魚介の中でも上品な部類。

麺は中太の少々縮れたもの。柔らかめ、というかやや水っぽいような印象を受けました。スープに合う麺が見つからなかったのかとも思いましたが、調べるとカネジンだというので、茹で時間次第かな。もう少し太くて噛みごたえのあるものの方が合いそう。

チャーシューはジューシーで存在感があり、豚の旨みがしっかり。メンマも味付けが濃すぎずスープによく合い、味玉は少し黄身がゆるめでしたが、味付けは○。

店主さんとお母様……のように見えるがおそらくパートのおばちゃんの2人でやっておられ、接客もよく仕事も丁寧、人気店になるのも頷ける納得の1杯。☆☆☆☆☆☆☆(7.0+)

ラーメン@のぼる屋・いづろ通(鹿児島市電)

鹿児島出張6軒目。調べて調べて有名店だけを選んで回ったはずが、5軒食べても全くピンと来なくて、それでも鹿児島最古(昭和22年創業)というここだけは食べて帰ろうと、朝イチで訪れたのがこちら。「のぼる屋」さん。

尋常じゃなく年季の入った建物は、外観からして圧倒されます。中へ入ると、寸胴ではなくこれまた年季が入った羽釜。そして、齢80は軽く越えているであろう店主さんを筆頭に、おばあちゃん方が温かく迎えてくれます。

メニューは「ラーメン」のみで1000円。注文しなくてもまずは大根の漬物が出て、そのままラーメンが自然と作られ提供されます。スープや麺揚げは店主のお仕事の様子ですが、そのまま羽釜に落ちてしまうのではと冷や冷や。

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5軒で挫折しなくて本当に良かったです。決して色あせない、現在でも通用する味。鹿児島ラーメンのルーツといいつつ、この味に追従する店が無いことが不思議で仕方ありません。

ベースは少し濁ったライトな豚骨ですが、そこに魚介がしっかりと利いていて、双方の旨みが相補って、飽きのこないぐいぐい飲ませるスープを作り上げています。

麺は無かんすいの中太ストレート。歯切れが良くうどんのような食感、というか全体のイメージからしても沖縄そばに近いかもしれません。麺の味もいいですし、あっさりしたスープに実に良く合っています。

チャーシューは良く噛み締めるタイプで、豚の旨みがしっかりしてそれなり。モヤシは鹿児島全店に共通する細い豆モヤシ。出張か訊かれて東京からだと答えたら、お土産にミカン2個とボンタンアメをいただきました。

なんとも温かく、またいつか帰ってきたいお店。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0)

チャーシューメン@揚子江ラーメン・梅田

福岡の翌日の大阪。降り立つのは初めてですが、とりたてて食べたいものも見たいものもなく。せっかくの出張ですから、ネットでレビュー件数が多いラーメン店の中から行かれる範囲で。帰り道に当たる梅田は「揚子江ラーメン」さん。

開店40年以上という老舗は、禁煙ルームが設けられており、なぜかカウンター席の前が鏡張り。全体にリーズナブルな価格設定でしたので、チャーシューメンを。

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ビジュアルのインパクトは今年一番かも。完全に澄みきった透明なスープに、唯一の色彩である春菊の緑が際だちます。

お味も見ためどおりの、大変やさしいスープ。決して薄いわけではなく、鶏ガラからしっかり抽出された旨みがじんわりと身体に染み入ります。豚骨も使われていますが、あくまで脇役といった趣。

塩加減も絶妙で、素材の旨みを引き立てます。薬味に揚げ玉ネギが用意されていますが、入れる必要もないかと。ここまで究極のシンプルを、出した方も受け入れた方もすごい。

空いてるときは1分で提供できるという麺は、しなやかな中細ストレートで軽快な食感。スープにはよく合っていますが、もう少しダマにならないようにほぐして欲しいなぁ。

具では春菊が秀逸。澄んだスープにほんのり香りのアクセント。シャキシャキした食感も○。メンマなどの余計な物も入らないのがいい。チャーシューはただ堅いばかりで残念。

こういう1杯がソウルフードたり得るところに、大阪の食文化の懐の深さを感じます。☆☆☆☆☆☆★(6.5)

味玉ラーメン@うから家から・福島

福島出張、実は中4日で2連続だったのですが、1回目のときにものすごく気になるお店を偶然発見。外の立て看板に「無化調のラーメンはじめました」の文字。午後2時まで営業で断念しましたが、2回目で無事訪問。「うから家から」さん。

「蘂(はなしべ)」という居酒屋の昼営業だそうで、靴を脱いで上がります。とにかく素材へのこだわりが半端ではなく、「自家製煮干し」って初めて聞いたなぁ。この日は地物のメヒカリ&豆アジとあった。醤油味の「味玉ラーメン」を。

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素晴らしいスープです。ひと口目こそお醤油の酸味が立っているかに感じましたが、ぐいぐい引き寄せられます。

醤油ダレの香りとコク、いかにも丸鶏らしいふくよかな旨み、きれいに抽出された魚介系の香り、それぞれが存在感を示しつつ見事な調和を見せてます。明確に煮干しを感じさせるスープではありません。

国産小麦全粒粉100%という中細ストレート麺は、冷やし+冷やしダレのざるそばスタイルで食べてみたかったなぁ、という印象。香りは非常にいいのだけど、熱いスープに泳がせると、啜り心地とコシがいまひとつ。

具も国産無添加にこだわり、チャーシューはやわらかいですし、メンマは細切りで小気味よい食感。味玉はたいへんに手の込んだ味付けがされています。

これを書きながらも、なぜ居酒屋でこんなハイレベルなラーメンが、と思ってたら、何と「七彩」の阪田氏のプロデュースだそうで、一瞬にして納得。無添加のメンマが見つかったのでしょうか。

地方出張って、素晴らしい。☆☆☆☆☆☆☆☆(8.0?)
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